2010年 山行記録

オキノ耳~下山


谷川岳はオキノ耳、トマノ耳二つのピークを持つ双耳峰です。

何はともあれ、小腹もすいたのでオキノ耳に移動します。
トマノ耳からオキノ耳の景観が微かに確認できます。
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オキノ耳からは両耳の鞍部まで一旦下ります。
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鞍部からのオキノ耳にむけた急峻な崖に今にも転がり落ちそうな岩を発見。
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鞍部から山頂にむけたコースも高山植物のお花畑を通過します。
これは、最近名前を覚えた
「ハクサンフウロ」
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ガーデニングされた様な花達
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これは先日の八ヶ岳でも咲いていました「ウツボクサ」
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これは、「ホソバヒナウスユキソウ」
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展望があれば尚最高だったでしょうが、花をみながらの山歩きも夏山の醍醐味なのでしょう。

オキの耳に到着。久方ぶりの日本百名山踏破。22座目です。
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山頂の登山者も少なく、山頂標近くの岩場に腰をおちつけ昼食タイムに。

天候がよければパノラマがみえていたことでしょう。
ガスの中の岩稜も神秘的ではありますが。
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私たちの隣で休んでおられた単独行の男性に、もしやと思い(ロープウェイ朝一登山者である私たちの前に山頂に到着したメンバーは別の尾根からの登山者と推定)登山ルートを聞いてみると私たちが計画していた西尾尾根からとの事。
今朝のコースの状態と下山所要時間を聞いてみると、「ルートは滑りやすいので4時間ほどみておいた方が・・・・」。
ゲゲゲ・・、4時間。
この言葉に今日の天候の状態から下山ルートから削除。いつ、雨が降ってもおかしくないこの空で急峻な下山ルートは回避すべきと頭の中の警告灯が黄色信号に。

45分の昼食タイム中にもガスの切れることもなく、むしろ次第にガスの量も多くなり視界が悪くなってくる様子。
こんな時には早めに早め下山することが得策と考え10時30分に下山開始。

西黒尾根分岐もガスで覆われ真っ白。今回はパスです。
登りより明らかに天候は悪くなってきています。

再び天狗の留まり場岩に到着。登りの登山者の数もかなり多くなってきました。
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トマリ岩を下ったあたりから少しガスがきれてきました。
山の向こうに天神平駅が見えてきましたが、上空には黒い雨雲が漂っています。
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オキの耳から1時間10分で熊穴沢避難小屋まで下りてきました。
ここで選択肢が二つ。帰りもロープウェイを使用するか田尻尾根下山道を使用するか。
相方は、歩き足りなさそうで下山道を歩きたそう。私は、この際だから楽したいタイプ(一度、楽したら抜けれない)。そんな事を会話しながら歩いていると登山道谷川越しに西黒尾根が見えてきました。よく見ると尾根を人が登っている姿が確認できます。結局、ガスっていたのは山の上部だけで西黒尾根自体は大丈夫だった様・・・・・。
心配された雨も時折パラパラと降られましたが下山までは持ちそうです。
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天神峠からのルートとの合流地点を通過。
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更に暫く歩くと、土合口駅下山道への分岐点を発見。
道も狭く低木の茂った怪しげなコースです。
・ ・迷わず、このコースを選択した相方。
今日は、相方の先行で下りていきます。想像していた様に人が余り踏み入れていないコースで低木の枝がコースを塞ぎます。相方の身長であれば問題無い高さ。
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殆ど樹林帯の中を下っていきますが、山側の眺望が開けた場所で本日初めて、谷川岳の山容を確認できました。まだ、山頂方面はガスっていますが、左側の尾根筋が私たちの登った天神尾根で右側の尾根筋(少し険しいです)が、下山をあきらめた西黒尾根です。
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山道から林道にぬけました。頭上にはゴンドラが行き交います。
手を振ると乗客の方も反応してくれます。今朝は、逆の立場でしたが。
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午後1時に谷川ロープウェイ土合口駅に到着。
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駐車場は右下の建物で6階からロープウェイ駅にむけた渡り廊下でつながっています。
本日の歩行時間、5時間足らずでしたが、湿気多く、汗ビッショリ。
サウナから出た様な一日でした。
でも、この谷川岳、八王子からだと圏央道から2時間若でアクセス可能な距離。
思ったより身近な距離感だった。
再度、良いお天気に訪れたい山でした。

トマノ耳


幾つかの鎖場の備えた岩場をすぎると森林限界を超し熊笹に周囲を覆われた開放感あるルートに変化しますが、残念ながら今日は周囲の山々のガスはとれそうにありません。
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天狗の留まり場に到着。
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ここから眺める山頂方面もガスの中です。
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そんな最悪の展望の中、目を楽しませてくれるのは
花々達です。
天狗の留まり場岩に咲く「ヒメシャジン」
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線香花火の様な「シシウド」
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可憐な蕾から花へと「シメツケソウ」
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アケモモの実
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気持ちの良い整備されたコースです。
しかし、湿気により発汗は止まりません。
首元にかけた手拭も先端までグッショリです。
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天狗のザンゲ岩に到着。
ここで梅干による塩分補給。
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これは、前回、八ヶ岳での反省点。行者までのルートで今回と同様に汗ビッショリに。
水補給は小まめにとっていたものの塩分補給がたりず少し脱水症状気味に。
今回は、梅干持参です。

目指す肩の小屋も、もう直の様ですが、ガスの中で確認できません。
時折、谷から吹き上げる涼風が爽快です。
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肩の小屋直下の岩礫を登りつめると(この坂道はキツカッタ。)、小屋到着です。
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小屋の裏手からトマの耳にむけ更に歩を進めます。
かすかにトマの耳らしきシルエットが確認できます。
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途中、西黒尾根からのルートと合流します。
下山は、この時にはこのルートをとる計画(・・だった。)。
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ここにも見慣れない高山植物が・・・。
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9時24分
トマノ耳と到着。約2時間の登りでしたが、汗グッショリです。
期待していた山からの眺望もゼロです。
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今回ばかりは、「晴れ男」の神通力は通じず。残念!!

谷川岳ロープウェイ~天神尾根


コースタイム:
土合口駅(7:00)-天神平駅(7:14)-リフト山頂駅(7:30)-熊穴沢避難小屋(8:10)-天狗トマリ岩(8:40)-天狗ザンゲ岩(9:00)-肩ノ小屋(9:15)-トマノ耳(9:24)-オキノ耳 谷川岳山頂(9:45-昼食-10:30)-熊穴沢避難小屋(11:40)-西黒尾根分岐 (12:05)-土合口駅(13:00)
総合時間:4時間45分、歩行時間:上り2時間15分、下り2時間30分

猛暑続く日本列島。
こんな時に会社は1週間の夏休みに入る。
ハッキリいって会社の方が涼しくて快適。自宅だとクーラかければ電気代跳ね上がるし。
我が家が、このタイミングで田舎の高知に戻るパターンが定例化されている。
今年は、このパターンに少し異変。
嫁さんの休暇が週初めに取れず移動のタイミングが少し遅くなる。
・ ・・とすると休みに入った土日は何をするか
お天気次第の山歩き族である我々にとってグッドタイミングでお天気はよさそう。
少なくとも日曜日の午前中は・・・。

ということで、今回、岳人で特集のあった谷川岳に登ることとした。
時間的に余裕を持ちたかったので前日に水上IC近くの道の駅にて車中泊。
朝のお天気次第で、ロープウェイをつかうかどうか判断しようとした算段です。
道の駅「みなかみ町水紀行館」です。右手の平屋の建物は足湯です。スーパも隣接しており便利な場所です。私たちは写真左の東屋にて夕食をとり、早めの就寝。
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4時に起床。空はドンヨリしていそう。少なくとも☆は見えず。
この時点でロープウェイを使用することに決定。再度、安眠に・・・・。

5時過ぎに起き出し、一杯のモーニングコーヒと持参のパンで朝食。
6時に道の駅を出発し、土合口駅に6時20分に到着。
ロープウェイは7時から運行開始(土・日)。チケット販売も運行時間5分前と運行のタイミングと時間を合わしている。私たちが6階の販売所に到着したときには、まだ、待ち列が出来ていなかったが、並び始めると長蛇の列が出来始める。
幸いに並びも早かったこともあって、運行開始ゴンドラ第一号に乗車できた。ゴンドラは頂上駅との間を十台近くのゴンドラを始終動かしているので約5分おきに乗車できる仕組み。
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ゴンドラからの眺め。
数時間後に我々はゴンドラから見下ろされる逆立場で歩くことになります。
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天神平駅に到着。我々が本日一番のり。
何でも一番は気持ちの良いものだ。
しかし、頭上の空は微かに青空が顔を出すものの今ひとつのお天気。
・・・今回は、外したか??
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ロープウェイ代1200円を支払った後では、後の祭りか?
事ついでにリフトにも乗り稜線を目指します(ラクチン登山です)。
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天神峠展望台に祀られているお宮に本日の安全登山をお祈りして
いよいよ谷川岳に挑戦です。
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稜線は、前日の雨の影響でしょうか、滑りやすい岩ゴロゴロ道と濡れた草で足元が濡れてきます。

さすがに岳人に掲載されていただけに歩き始めるとすぐに登山道傍らの高山植物の花々に目が奪われます。
これは、ヒメシャジン
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これは、ヨツバヒヨドリ 
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これは、キオン
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空は、まだ青空はみえません。
気温は低そうですが昨晩からの雨上がりなのでしょうか、「蒸します」。
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暫くすると更に滑りやすい下り坂を慎重に歩き、ロープウェイ駅からのルートと合流します。合流後は、木道の整備された歩きやすいルートになっています。
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既に、このルートには先行した登山者が多くいるようです。私たちはリフトに乗って遠回りをしてしまった様です。折角、ロープウェイ第1号搭乗だったのに・・・・・。

木道も雨でぬれており滑りやすい状態。こんなとこでシリモチはゴメンです。慎重に慎重に歩を進めます。
木道の傍らに咲く「エゾアジサイ」
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8時10分に熊穴沢避難小屋到着。僅か、40分程の歩行なのに汗ビッショリです。ここで水分補給し、トマノ耳に向けた天神尾根急傾斜の登りにむかいます。
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登りだして直に岩稜むきだしの坂道。いよいよ登山らしくなってきました。
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まだ、余裕があります。本日の相方。空には青空みえませんが、登山道周囲は低木なので好天気では展望はよかったでしょう。
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ガスの切れ目から、リフト山頂駅からも少しみえていた関越トンネルの排気口煙突がみえます。周囲の緑にそぐわない建造物です。
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※お願い 
 ←Help: 花の名前、どなたか教えてください。

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故郷の休日最後の日に権現の滝に行ってきました。クムトマトさんとみかんさんの紹介された滝ですが近くにいて全く知りませんでした。詳報は猛暑の東京に戻ってからアップしますね。

岳人7月号別冊「夏山」
特別企画山上へロープウェイえ一直線に触発されて、
本日、谷川岳に登ってきました。
 
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  残念ながら、本日一日中ガスって展望は殆どゼロ状態。
しかし、高山植物の美しい花達に心慰められました。
 
ロープウェイからの稜線歩きとなめていましたが、
サウナの中で歩いているような湿気と暑さ。
時より谷底から吹き上げる涼風が無ければ脱水状態で干からびたかも。
 
明日は、諏訪で以前の仲間とのゴルフ。そして、田舎への移動と本編の記事アップは少し遅れます。

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