夏の投稿記事を放置したままでした。
既に緊急事態宣言は解除されて日々の感染者も東京は50人をきっています。
このまま、沈静化することを願うばかりです。

ブログ本文の前に
 動画投稿しました。
 
  夏の乗鞍岳

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コロナ新規感染者 急増!!
今年の夏、7月にワクチン接種も完了し
ようやく、相方さんやら、私の実家に帰省を予定していた夏休みだったのに。

この急増に今年も行動自粛の夏に。

とは言ってもポッカリとあいた2週間の休み。
日帰りで避暑可能な高山とアプローチも移動時間3時間圏内・・・・
 そして、今の体力を考えると行動時間も5時間以内・・・・

ありました。
 引出しの奥に閉まっていたプラン「乗鞍岳」
  百名山の山なんだけど、70代くらいになって登る山に残していたプラン。

そして、ヤマレコ投稿をチャックしていると
 この時期、ご来光バスもでているとのこと。ダメ元で予約(ご来光バスは予約必要)を確認すると翌日のバスでも可能。 即、予約し決行することに。

八王子自宅を夕食後の8時に出発。オリンピック女子団体卓球の決勝を車中で聞きながら走っていると
あっというまの長野道。
久々の松本ICで下りて国道158号線で上高地方面に。
何年ぶりだろうか・・以前は一シーズンに一度は通った懐かしい道路。
奈川渡ダムを通過しトンネルを何本か抜けた先に乗鞍高原方面への分岐を左折し県道84号(乗鞍岳線)へ。

乗鞍高原第一駐車場には11時過ぎの到着。空には星空が広がる・・・。そして、この駐車場で既に高度は1500m。涼しい~。 ご来光バスの出発は3時40分。3時前の起床しないと。
      睡眠~睡眠。

肌寒さで目が覚める。時刻は2時半。周囲を見渡すと、いつのまにか車が多くなっていた。

空には、昨晩と同じく星空。今日は素晴らしいご来光がみられそう。

乗鞍岳 - 2021年08月06日 [登山・山行記録] - ヤマレコ (yamareco.com)
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定刻3:40に乗鞍高原を出発したバスは標高差1000mを約50分かけて県境境に。一区間先の終点では、ご来光はみれないそうで、ここで下車して進行方向左手(南側)の富士見岳か、反対側の大黒岳がベストポイントとのこと。下車した殆どの乗客は富士見岳に登り、その先の乗鞍岳方面に向かう。
この日の日の出は、5時ちょっと前。
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バスを下車した場所からでもご来光は見えそうなんですが
既に、相方さんは富士見岳に登る集団の中に。
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 AM4:44   富士見岳  
 15分程登ると富士見岳山頂。既に空は夜明け前のブルーアワーから広がる雲海の先は次第にオレンジ色に変化していきます。 息をのむような色の変化が刻々と。
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 北方の山は、まだ眠りについたまま。この山並みのシルエットを、南側から眺めるは初めてかもしれない。北アルプスのランドマークです。
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そして、その時はやってきた。
2021年8月6日の日輪は、浅間山らしき山から昇ってきました。
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 ご来光をみるのは何年ぶりだろう・・・・4年前の白馬岳でみて以来かな。
 ご来光とは、高山でみる日の出のことで宗教的な意味合いの言葉ですが、思わず拝みたくなります。
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 ご来光を浴びて赤く染まった乗鞍岳。本日の行動予定、鋭角的なピーク「剣ヶ峰」までの往復。
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 そろそろ、出発しましょう。
 富士見岳から肩の小屋方面へ下っていきます。
振り返ると、まだ、山頂ではご来光の余韻に浸っている沢山の人々。
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 そして、下山途中には、これも久方のご対面。コマクサの花。
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下った先の鞍部で、朝日に輝くオンダテとウサギギク。
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 後ろ向きのウサギギクだけど花弁が黄色が神々しく輝いていました。
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そして、そんな私達がモデルとなって写っていたヤマレコ ユーザーさんの写真。
後ほど、この方に剣ヶ峰で写真を撮ってもらいますが、それを知ったのは帰宅後のヤマレコ投稿後のことでした。
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上の写真の後で、足長シルエットで遊んでいたときにはヤマレコユーザーさんはいませんでしが。
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鞍部からは、畳平から伸びてきている車道に合流して、暫くは車道歩き。
白いドーム(元乗鞍コロナ観測所)と山(摩利支天)が気になりますが、立入り禁止域とのこと。
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その観測所にむかる路を途中で左折し摩利支天を巻く道に入ります。
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 肩の小屋との車の往来が多いのか、しっかりとした車道が続きます。
 そして、前方に山斜面には雪渓が残っています。
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 AM5:23   肩の小屋  
  肩の小屋に到着。
 この近くに茂みにむけてカメラをむけていた人が多かったのですが素通りしちゃいました。
 なんと、ヤマレコ投稿によるとライチョウがいたそうですよ。 
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 肩の小屋の裏側に回り込むと
 剣ヶ峰口の道標(標高2766m)。ここから剣が峰山頂(標高3025m)までの本格的な登山路になります。標高差は300mもありませんが、高い標高の影響やいかに。
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 まずは、右側の山(朝日岳)の左斜面を登り進みます。
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 標高高いので空の青が濃く、そのキャンバスに柔らかく薄い白い筋が刻々と変化する景観。
 高山でないとみれない紺碧の空です。
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ふと、進行方向左手のザレタ斜面をみるとピンク色の斑が点在。
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 コマクサの大群生地でした。朝の光を浴びたピンク色が輝いています。 
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 そして、登ってきた路を振り返ると
 北アルプスの朝です。
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 朝日岳から続く山の稜線まで登ってきました。
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 稜線の反対側には権現池。雪渓も、ところどころ残っています。
 稜線つたいの路は、冷たい風が通り抜ける様になり汗ばんだ身体を冷やしてくれる。
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 前方頭上には鳥居が見えてきました。乗鞍岳山頂、剣ヶ峰です。
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 剣ヶ峰までは、乗鞍頂上小屋経由と直接剣ヶ峰に続く二手に分かれており、ここは寄り道して頂上小屋によってみます。
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 頂上小屋の裏手から失礼(この手前にもあった分岐を見逃していました)。
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 小屋番さん、おひとり。宿泊できるのかな??? トイレはありません。
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 ここの案内板で富士山の姿を確認。南アルプスの稜線に隠れそうな位置にひっそりと。
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 頂上小屋から剣が峰を目指します。
大きな岩が積み上げられたルートを登ってると
 イワヒバリ?? 確かではありません。
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 剣ヶ峰の社の裏側にでる様です。石積みもいつの時代からでしょうか。砦の様な社です。
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 その社の裏側にはちょっとした広場があって、剣ヶ峰から北側の景色が一望できます。
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 その北側の山々にも、ひと際明るく朝のスポットライトに照らされているのは焼岳。 
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 2009年9月に上高地から焼岳登山。河童橋から焼岳が朝日を浴びて白く輝いていたこと、記憶の一ページでした。 焼岳(上高地-中の湯温泉)-その3  2009.09.20 : 日々是好山歩き (livedoor.blog)
あの頃は息子二人と年に一回の家族登山していたころで、この焼岳が最後だったかな。その息子達も家族をもって、今は子育て奮戦中。
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剣ヶ峰には社の西側を巻いた先。その西の方角には間近にみる御嶽山。
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 その御嶽、噴煙もなくなって数年。 あの紅葉シーズンにおきた惨劇は過去のものになっていきそうです。
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 AM6:30   剣ヶ峰山頂  
 標高3026m。剣ヶ峰山頂にたどり着く。
 2年前にスイス旅行以来の3000m超えでした。 私達の写真を撮って頂いたのは、ご来光後に私達を偶然撮影して頂いた方で、それを知ったのは帰宅後のヤマレコ記事からでした。
有難うございました。
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 山頂標周辺には登山者も多くなってきたので再び社の反対側に回り、朝日をあびて変化する北アルプスを鑑賞。
 槍ヶ岳から大喰岳・中岳・南岳、手前に西穂高岳から奥穂高岳への稜線。
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 奥穂高岳
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 笠ヶ岳と奥の山は立山。
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 後立山方面。 一番奥には特徴ある非対称山稜の白馬岳。
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登山者も多くなってきたので
   剣ヶ峰山頂をあとにします。 山頂の鳥居と御嶽山。
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 山頂から下りて、蚕玉岳で適当な広場と腰掛けられそう岩をみつけて
 ここで簡単な朝食
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 風で冷えた身体に温かいカップ麺とお握り。
 そして、北アルプスを眺めながらの贅沢な朝食タイム。
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 時刻は、まだ朝の7時。目の前を通りすぎていく人達も家族連れが多くなってきました。
 我が家の孫達と同じ年代くらいの子供達と登ってきたお婆ちゃん達。夏休みの素敵な冒険ができたでしょう。 来年の夏には、孫達と訪れたいものだ。
 そんなことを夢見ながら、食事を終え肩の小屋に戻ってきました。
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 時刻は、7時半。そして、気温は20℃。 この標高で20℃というと、自宅のある八王子では標高差をいれると余裕で30℃を超えていることになる。
 ここは、別天地だ~!!
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 ここからは、ひらかれた車道歩き。
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 剣ヶ峰を振り返る。東側斜面の雪渓でスノボーを楽しんでいる人々がいた。
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朝下りてきた富士見岳への登り道をやり過ごし、畳平方面に
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 左手にみえるは、不削ヶ池(きえずがいけ)。
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融けきっていない水面に埋没した雪渓の色が、とても綺麗でした。
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車道の山側(富士見岳)斜面にも、コマクサの群生。
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 それ以外にも夏の高山植物で色とりどり。
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 畳平バスターミナルが見えてきました。
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 ここで、ちょっと寄り道して、畳平のお花畑に。
 進行方向から左折し長いボードウォーク。
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バスターミナルの建物・・スイスのシャーレー様式風のおしゃれな建築です。
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 残念ながら、お花のピークは過ぎさっていました。
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 戻ります。
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 畳平バスターミナル。時刻は9時20分。
 乗鞍高原行きのバスには時間的に余裕があるのでバスターミナル近くの魔王岳に登ってみることに。 
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 バスターミナル広場にあるトイレの横から続く階段を登っていきます。
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 ここにも、コマクサの群生。
 この5年ほど、ご無沙汰していたコマクサの花を
 今日は、ブランクを取り返すほど、沢山観ることができました。
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 階段のぼりきると、魔王岳園地。ここからは、今日歩いた富士見岳から剣が峰の峰々を一望できます。更に、先に進むと魔王岳山頂標。
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 こちらからは、北アルプスへと続く(実際には岐阜に)乗鞍スカイライン。
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 北アルプスのシンボル
 槍ヶ岳、奥穂高岳、前穂高岳。手前に焼岳。
 今日一日、この岩峰を堪能。
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 さあ、バスに乗り遅れないように戻るか。
 さよなら、乗鞍・・剣ヶ峰。
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 AM11:13   乗鞍高原駐車場到着  
 10:04発の🚌にのって、11時過ぎに到着。
 昨晩は気が付きませんでしたが、ここからも剣ヶ峰が見えていたんですね。
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乗鞍岳
 畳平からであれば、いつでも登れるだろうと
 今まで登っていなかった山でしたが、朝のご来光からお花畑と
 家族で訪れるには良い山だと思いました。

 ・・・・ようやく、夏の宿題が終わった・・・・・

 もう、季節は秋なのに。