コロナ禍の2020年、オリンピックのハズだった夏は過ぎ去り
はやくもカレンダーは10月に、この数日の寒さに身体がついていけてません。

さて
10月一週目の週末、先月の4連休で断念した鶴峠からの三頭山(↓地図青マーク)を歩いてきました。
 その目的は・・・足跡の線つなぎ。
この区間を繋げると塩山の雲峰寺から大菩薩・三頭山・笹尾根・陣場山・高尾山を経て八王子の自宅までつなぐことができます。数年前から引出しの優先マークにいれていたネタなんです。
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 先月の4連休最終日に計画するも、ご存じの様に鶴峠で駐車失敗。そのリベンジと対案として今回は車を西原の「びりゅう館」第二駐車場に停めて近くのBS「学校前」より、上野原駅発「鶴峠」行きのバスを利用することに。下山は、この西原まで下りて周回ルート完成します。
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 8:52 学校前BS    バス乗車  

 8時過ぎにびりゅう館に到着。自宅から下道でも1時間と少しの道のりです。
 そして、定刻の8:52まで、ゆっくりと山支度して停留所に。
 この「鶴峠行き」8:52便は、4月~7月、9月~12月13日の季節便ですので利用する際にはご用心を。
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 ほぼ、定刻通りにバスは到着し乗車。自分一人のボッチ乗車でしたが、バスには約10名ほどのハイカーが乗車していました。そう、今日は、いつもの相棒は、所要で今回は私一人のソロ登山です。

 
バスは、直ぐに下山口の郷原BSを通過。ここからは、見上げた遠くの稜線に三頭山の姿が。
(これは、間違いで大沢山でした・・)
思いのほか・・・遠いです。帰ってこれるか? 帰ってこなきゃならんのだけど。
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 9:15 鶴峠      

 約20分程でバスは終点の鶴峠に到着。
 先月、車を止められなかったバスの折返し場所にはトイレ有り。
 そして、バス乗車していたメンバーは奈良倉山方面に。
 三頭山には、私だけの様です。

 三頭山への登山口は、下の写真の矢印部分。
えっ!! と思わせる下草に覆われた石段が取り付きポイント。

鶴峠
 峠の写真にある様に、石段を登った先は暗い杉林の植林地帯。 しばらくは、この道を登り進みます。
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 約20分ほどで杉林から抜け出てルートは尾根筋の北側斜面のトラバース道。
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 ここからは、緑色濃い広葉樹林帯が適度な傾斜で続きますが歩きやすいです。
 ここは、紅葉の季節に歩いてみたい感じ。
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 チリーンチリーン ? 遠くから、熊鈴の音色が聞こえてきた。
 先行者? 下山する人? 
 鈴の音が大きくなるわけでもなく、先行している人の様だ。
 向山への分岐ポイントで休息していた熊鈴の主二人にであう。
 腰には竹籠。いかにも地元のキノコ採りの方の様子。でも、どこから来たんだろう。
 年配の方から、親切に「三頭に登るの?」と声をかけてくれた。

 10:03 小焼山     

 向山分岐から暫くして、足元に落ちた栗の実を多数発見。そのほとんどは、中の実が取られたもの。
 でも、幾つか、食べれそうな大きさのものも残っており、ここからは栗を拾い山行。
 これが失敗のもと。💦💦
 
 なんと、向山分岐から少し歩いたところにあるはずの尾根道ルート分岐をロスト💦
 気が付きが早かったので、小焼山への斜面を直接に登る。 
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 小焼山? なんか、踏み跡も辛うじて確認できるような尾根。
 ここであってる? 尾根頂上部を外さなければ良いはず、そして、ピンクリボンが巻かれた樹々もあるので、そのまま進むことに。なんか、鶴峠・・・鶴っていうイメージの優しさとは違うぞ。
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 疑問を持ちながら10分程進むと再び尾根斜面にそった登山路とであう。
 えっ?! この道は何?
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 すると、その路は直ぐに枯れ枝で通行止めとなり、右手の尾根(ピンクリボン)筋の直登に進む。
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 尾根筋ルートは相変わらず踏み跡が浅い。小ピークを何度か上り下りすると
 これは、何の木だろうか。立派な巨木がたっていた。
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 10:36 神楽入ノ峰      

 その巨木から、神楽入ノ峰までは標高差150mの直登が続く。今日の行程で一番きつかった。
 息を切らして登ったピーク。残念ながら展望はありません。
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ここまで登ってきて・・・感じたこと。
武田家滅亡の折、八王子まで逃避した松姫一行は、このルートは使っていないな。 
こんな尾根筋急登は女子供では無理でしょう。今は周囲の樹々で覆われていますが尾根の北側・南側は切り落ちた様な急斜面。厳しいです。(松姫逃避行のお話は・・松姫逃避行ルートを歩く

神楽入ノ峰を過ぎると、再び、幾つかの小ピークの繰り返し。
そして、山頂直下の最後の上り?あたりからガスもかかってきた。
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登山道周辺も若い樹々の林と熊笹に景観がかわり、微かに霧の向こうから人の声も聞こえて来る様に。
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 11:07ー11:15 三頭山山頂(西峰)      

 鶴峠から2時間をわずかに切って、約10日ぶりの三頭山西峰に到着。
 生憎の天気でしたが、山頂は、それなりに混み合っていました。といっても、高尾山よりは全然人が少ないですけどね。
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 今日は、山梨県側から登ってきたので山頂標は山梨百名山。
    大理石?の東京都の山頂標と対比するわけでは無いですが、私的には、こちらの方が親しみやすい。
 皆さん、如何でしょうか。
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 計画では、ここでお昼をゆっくり食べて下山する予定でしたが
 さすがに、汗でぬれた身体には寒いコンディション。リンゴを少し口にして先に進むこととした。

 山頂から、次なるチェックポイントは槇寄山。
 そして、このルートは過去2度、高尾に向かう笹尾根縦走山行で歩いた懐かしい道。
 あれから、幾数年。 山頂からは1時間足らずで槇寄山にたどり着いた区間。

 さて、どのくらいのタイム?
 と言っても、
 今年の春から左膝に痛みを感じる様に。登りは、まったく問題ないのに下りで痛みが走る・・。
 この下山ルートも、膝をかばいながら、ゆっくりと亀足で下る。

 避難小屋・・・これを使うことができれば大菩薩から一気に鶴峠を越えて、ここで一泊を計画したん
 ですが、緊急時以外は使用自粛なんで致し方なし。
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  こちらの樹々は、少し黄葉し始めてます。黄葉ピークは10月下旬あたりでしょうか。
 避難小屋からの緩い登りを(今日は、この登りがピッチが早い)、のぼりきると大沢山。
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 三頭ノ大滝分岐をやり過ごすと本格的な下り道となる。
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 まだ、この時間帯、槇寄山方面からトレールランナーが続々と登ってくる。奥高尾ー陣場の区間ほどでは無いけど、ここ三頭山もランナー人口は数年前より確実に多くなってきた。ハイカーとランナーの共存の時代だね。

 西原峠への道標。西原には、槇寄山手前からも下りることができるけど、西原ー数馬にぬける西原峠を今一度見ておきたく槇寄山を登ることとした。
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 急な坂道をおりきったあたりから、通称、笹尾根と呼ばれる緩やかで広い尾根にルートは変わる。
 どこに笹が???
 熊笹が、植林した樹々や樹木などで退化していった様で尾根の名前の面影は過去のもの。
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 笹尾根の名残もところどころ。古の山は、どうだったんだろう。
 笹に覆われた広い尾根と展望がきく道だったんだろうね。
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 12:25 槙寄山-12:30 西原峠      

 亀足で三頭山から1時間10分で槇寄山。コースタイムよりは早く、4年前からは10分遅い。まあ、こんなもんでしょう。それにしても、槇寄山の道標が寂しい。
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4年前の青春謳歌した3人組@槇寄山 笹尾根リターンズ
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 今日の眺望は今一つ。休むことなく西原峠に下る。
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西原峠には数分で!!
ここは、西原と数馬(桧原村)をつなぐ峠。古の時代には往来も多かったのでは。
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 この峠から、西原に下る路は初めて。
 槇寄山の西側斜面を九十九折れで下っていくルートだが、予想以上に広く緩やかな道筋と落葉樹林帯。落ち葉でフカフカした登山道が痛みを持つ膝にはうれしい。 峠から20分ほど下ると、急に前方が開けてきた。
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お~っ!!
西原の集落が一望。ちょうど、真下のポイントが下山口の郷原BS。
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 左手には、赤い屋根のびりゅう館。
駐車場に停めた我が愛車は、ちょうど駐車場傍の立木に隠れてみえない。
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 この展望ポイントからの下りも落葉のクッションで足に優しい。
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 こんな奇妙な木があったり、中々面白い道です。
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 標高が下がり落葉樹林から杉林・・そして、竹藪にはいると西原の山里は直ぐ。
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 人家の裏手に下りてきました。
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 三頭山への道標なんですが、もはや、判別不能。
 西原峠まで、凄く良い道なのに残念。いきなり、ここから登るときにはルートを探すのに一苦労しそうです。
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 人家からセメントでうたれた坂道を下るとお寺と墓地。
 そして、その奥には右手にそびえるヒカゲツツジの坪山。
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 そして、さらに北側の稜線ピークは鶴峠から続く奈良倉山。
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 13:30 郷原バス停      

 本日の行動時間、4時間と15分で鶴峠から三頭山への周回山行コンプリート。
 先ほどまでいた三頭山山頂(大沢山で~す)には厚い雲に覆われてしまいました。
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本日の収穫!!
 相方さんがおれば、この倍以上は拾っただろうな。
 早速、茹でてスプーンで黙々とほじりながら、その日のうちに食べてしまいました。
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おしまい