2019年09月


最長の山歩き&海外旅行レポートも、今回が最終回です。
既に季節は残暑は過ぎ去り、夜には、心地の良い虫の鳴き声が聞こえてきています。

8/11帰国日!!
前日と打って変って、アイガーブルーの青空。グリンデルワルド到着日が雲の中だったので帰国日に御褒美をもらった様です。
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ホテル・アルテポストの女将さんと記念写真。そして、彼女の運転で駅まで送って頂きました。
前日の夜のディナーは、彼女のお勧め料理を系列のレストランで堪能。そして何より
朝食時など、色々声をかけてくれて大変フレンドリーな女将さんでした(オーナーさんですが女将オーラを発していたので敢えて女将さんと呼ばせてもらいました)。
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朝の7時過ぎ、グリンデルワルドの駅は、まだまだ静かです。
インタークラーケン行きの列車も、乗客は少なく
座席を贅沢に使用させてもらいました。
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インターラーケンオストで乗り替え(昨日の予習も有るので楽勝)。
ここも観光中心街でエメラルドグリーンの河と美しい街並み。
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ツゥーン湖の周囲をベルンに向かいます。
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シュピーツを過ぎると、アルプスの白峰が遠望できました。
残念ながら山の同定できず。
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ベルン駅近くからベルナー・ミュンスター。ここにも登ったんだよね。
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ベルンで最後の乗替えてチューリッヒ空港に無事到着。チェックインでの大行列に驚かされましたが無事にチェックインと荷物の預入完了。

帰国便は、直行でなく
ミュンヘン経由で羽田。航空会社もルフトハンザを使用します。
まずは、小型機でミュンヘンに。飛んでいる時間よりも滑走路で待機している時間が長かった様な気がします。
1時間もかからずにミュンヘンに。
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相方さんも、海外旅行10日目で旅慣れたらしく空港構内を闊歩。
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遅めのお昼はミュンヘン空港内のレストランでソーセージと勿論ビール。
ドイツも良いよね~。
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ミュンヘンは、過去に仕事で2回。特に初回は、なんと次男BOBの誕生と被ってしまって相方さんには頭が上がらないんです。想い出の空港です。昔々の話ですが。

そして、ミュンヘンから羽田便は、人生初のエアーバスの機体。乗り心地は◎でしたよ。
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搭乗開始!!  相方さんにとって36年振りのヨーロッパ旅行でしたが
如何でした~。 さあ、帰国してから次の旅行資金を貯めよう~。
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Auf Widersehn !! ALPS!! 
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長いレポとなりましたが
   書ききれないネタも色々
でも、百聞は一見に如かず。皆さんも如何ですか?

御付合いありがとうございました。


グリンデルワルド・・そして、スイスでの最終日。計画したときは少し長かったかな~と思っていましたが、気が付くと最終日。 これまで、お天気にも恵まれたビギナーズラッキーも残念な天気予報。朝から、今にも雨が降ってきそうなお天気。予報ではお昼まで雨。その後も曇り空。
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こんな日のBプラン、それは今回購入していたユングフラウトラベルパス(3日間)を使ってユングフラウエリアの鉄道・ロープウェイを乗り回すこととしました。もし、途中で天候が回復したら周辺のハイキングもと・・・期待も少し。

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 昨日まで二日間で乗った区間は、下の写真のブルーライン。今日は、これまで利用していなかったピンクのラインを乗り回す車窓の旅です。
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計画した行程は、こんな感じ。①は、少し乗り替えをミスっちゃいました。
 ① Grindelward⇒Wilderswill(乗り替え)⇒Schynige Platte 高山植物公園 見学
 ② Schynige Platte ⇒ Wilderswil(乗り替え) ⇒ Lauterbrunen(乗り替え)
 ③ Lauterbrunen ⇒ Kleine Sheidegg(乗り替え)⇒ Grindelward
 ④ Grindelward ⇒ First (ロープウェイ往復)

それでは、本編
 スイス車窓の旅へ ~~前に紹介したSBBMobileがあれば鬼に金棒。
まずは、①の目的地 Schynige Plateへ。途中、Wilderswilで乗り替えです。

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その乗り替え予定の駅でトラブル。私達の車両は、この駅のホームから外れており下車しようとするとドアの前に踏切。ここは、駅に到着する前に停車したんだな~と、勝手に判断したのが間違いのもと。列車は、その後で停車することもなく走り出してしまった。 失敗、失敗。

結局、終点のインターラーケンオスト(次の駅)まで乗車し、折り返しの別の列車でWilderswil駅に到着。
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ここでSchynige Platte行きの列車待ち。
待っているうちに、面白いATM発見!! BANK EKI!! 駅のEKI? 
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そして、隣のホームにトロッコ列車の様なレトロな可愛い車両が入線。
(相方さん、緊張のあまり目をつむっちゃっていますがご容赦)。
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車内も木製のベンチ。ドアの開閉は車掌さんが行ってくれます。
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この後、
Wilderswil駅から約1時間の登山鉄道の旅でしたが車窓から眺める景色は「真っ白!!」
そんな私達を待っていてくれたSchynige Platteでのサプライズ!!
列車が停車し乗客が下車すると ♪ ♪
 
 スイスと言えば、この「アルプホルン」。興味持った観光客に吹き方を教えてくれていましたよ。
今年、霧ヶ峰開山祭もアルプホルン隊の演奏を聞いており、どうも、今年はスイスイヤーだった様です。
私達を乗せてきた列車は折り返しで戻っていきます。次発は、約40分後です。
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その時間を利用して、この駅に併設している高山植物園に。写真にあるホテルのゲートを抜けて右折すると植物園の入り口。植物園といっても無料です。
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また、ここからはトレイルコースも色々とあり、その一つは、昨日のブスアルプBusalpからフィルストFirstまでつなっがっています。
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実は、この植物園、ガイドのアイさん教えて頂いた施設。開演はふるく1929年で8323m2の広大な敷地に500種以上のスイスアルプスの高山植物を集めています。
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それでは、そのほんの一部の写真を。
まずは、エーデルワイス(天然ものではありません)。
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 雨に濡れてしまって、何の花かわかりません。
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アストランティア・マジョル
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エリンギウム・アルピヌム
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おっ、これは珍しい黄色のトリカブト
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小雨も少しやみ、今までガスっていたアイガー方面も少し霧がぬけはじめてきました。
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くるーっと一周するのに20分ほど。
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植物園出口のゲートをぬけると駅に戻ります。
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11:41発の列車に乗りWilderswilに戻ります。
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帰りの車両は、二人で独占状態。
登りではみれなかった車窓からの景色が・・・開演。
ほら~、青空も見えてきた。天候は回復か~。
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 雲海の中の牧草地に小さな家。
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 そして、標高が下がると麓の景色も。
 インターラーケンの街の先に大きなツゥーン湖。
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 ガスを抜け出すと、青い空に緑の牧草地、そして湖。
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 そして、カウベルの音色。
 今も、放牧牛のカウベルの「カラン・コロン・・」という、軽やかな音色が耳についています。
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 そうして、Wilderswilに戻ってきました。
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ここからは、Lauterbrunnen乗り替えでKleine Sheideggへ。
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 この路線の車両は、活かしています。濃紺の車両に黄色のストライプ。
私は、撮り鉄さんではないですが、スイス鉄道も人気のあるエリアなんでしょうね。
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 ここで少し、スイス鉄道の車内情報。
 観光国スイスだけあって、少なくともドイツ語と英語、2か国語の車内アナウンスが必ずあります。
 また、次停車駅であったり乗り替え案内など車内のディスプレイで表示されますので安心です。
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 また、車内での検札もされないこともありますが、それは、乗客を信用してくれているからですね。ただ、この写真の警告ポスターが張り出されていますので違法な乗車が見つかった場合の罰金は高いです。ここでは90CHF(約1万円)罰金です。
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時間に正確な列車は定刻通りにLauterbrunneでKleine Sheideggに乗り替え。
Lauterbrunneがどこか。これまでのブログ記事で写真を使っていますよ。
http://bear19701.livedoor.blog/archives/2260582.html
Grindelward初日のスタートポイント、Mannlichenメインリッヘンから見下ろした街がLauterbrunneです。
ミューレンMurranは、そこからロープウェイと電車でアクセスする崖っぷちの村。ここは、今回、いけませんでしたが、いつか行ってみたい村です。

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そのミューレンが坐している高い崖から流れ落ちる落差の大きな滝。
その傍、列車は走っていきます。
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標高があげると、深い谷のなかにある街です。ミューレンは、白い断崖の上、今は雲の中です。
この景色、アニメ「アルプスの少女ハイジ」のオープニングにでてくる絵に似ていますよ。
https://www.youtube.com/watch?v=h0MreS3bWak
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しばらくすると、Wengen駅で停車。駅周辺のホテルの雰囲気もスイスっぽいです。
ここからは、先ほどのメインリッヘンMannlichenへロープウェイがつながっています。
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そして、車窓の景色を楽しめたのも、この駅くらいまで。
その先は、真っ白な世界となり写真はありません。


13:49、今回の旅行で何と3回目のKleine Sheidegg。 戻ってきました~とい感じです。
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 Lauterbrunneから乗って来た列車は黄色ベースの車両。これも、緑のアルプ絨毯に映える色です。
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そして、Grindelwardから到着した列車に乗り換え。
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標高が下がってくると霧を抜け出し
アルプの景色が広がってきます。 動画で少しだけ。


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14:20 Grindelwardグリンデルワルドに戻ってきました。ぐるーっと一回り。雨もやみ、車窓からの景色も楽しめたこと。そして、何よりも、このエリアの土地勘がつかめたことが収穫かな。この収穫を生かせるように、ぜひ、ここには戻ってきたいと痛感。
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駅に隣接のバスターミナルは明日のマウンテンバイク大会(ワールドシリーズ・スイス大会)にむけて賑やかになってきました。どのコースを走るのかな~。
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街の大通りを私たちのホテルに向かって歩くと、老ガイドの宿、ホテルベルヴュー。
この近くのスーパマーケットは閉店遅く、ビール購入ではお世話になりました。なにしろ、部屋には冷蔵庫がないので買い置きが出来ないんです。
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ホテルベルヴューから緩いカーブの坂道を上ると私たちのホテルの近くです。
中央のレストランが私たちのホテルオーナーのレストラン。この日の夜は、ここでディナーを予約。そして、その先の4F建ての建物を左折すると、
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私たちのホテル。そして、その目の前には、Firstに上るゴンドラの駅。
まだまだ時間もあるので、トラベルパスをつかってFirstに再び向かうこととした。
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 樅の森に雨が降る 

「アルプスの谷 アルプスの村」 第4章 に新田次郎一行がリフトにてFirstに登る件が書かれている。当時は二人掛けのリフトが今は4人乗りのゴンドラ。ゴンドラの案内も国際的でしたが・・・・残念ながら日本語は無し。日本周辺国の観光客が多いんでしょうね。Firstまで25分の旅です。

 牧草地から樅の森にはいるとガスの中に突入。
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 そして、途中駅で面白いロボットを発見。Firstからバイクで下りてくるアトラクションがあるのですが、そのバイクをゴンドラに自動的に載せていくロボット。牧歌的な景色とロボット。見えないところで進化しているんですね。


そして、昨日につづいてFirstに到着。山友「もろさん」が良くいっている
「標高が高くなるとガスった先には青空が見えるんだよ~」・・・・の法則は、残念ながらあたらずガスの中。
当然ながら観光客も疎ら。
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 昨日は混雑していたフィルスト・クリフウォークも独占です。
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 やはり、晴れていないと遮るもののないアルプスの展望も真っ白でスリルも味わえず。
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 そうそうにレストランに引き上げる。
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 今日は、昼食はとっていなかったので
 ここで簡単なランチ。
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久々にチキンバーガーを食べてみたくなった。
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この後、再び、ゴンドラでホテルへと帰還。

最終日の移動距離 81km。 いよいよ、明日は帰国日で、慣れてきたスイスともお別れです。
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次報は、帰国編。ひと月前の出来事が遠い想い出になりつつあります。
 

  フィルストから続き

 フィルスト 12:30 

アイさんと別れ、この日の後半ルートスタート!!
フィルストから最初の目的地はバッハアルプゼー。後方のみえる山 リーティ山の麓にある美しい湖。
フィルストからは1時間の行程で、ここまでゴンドラで上がってきた多くの観光客もそちらに足をむけている。久々に人の多いルート歩き。
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レストランで買ったサンドイッチを頬張りながら、緩い坂道を登り進む。 アイガーの後方にユングフラウの山も見えてきました。
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放牧されたヤギと戯れる観光客。子供達は大喜び。
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 広い道で危険箇所もなく、子連れも多くハイキングするには最高のルート。
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ヴェッターホルン3071mとシュレックホルン4078m
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 展望の良い場所には必ず設置されているベンチ。老夫婦が、パノラマを楽しんでいた。何年後の私達? また、再訪できると良いな。
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 午後になり、アイガーの北壁も絶壁の岩肌が見やすくなってきた。
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写真下部の手前の山の稜線から少し上部にアイガーの窓が肉眼でもみえた。わかります?
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バッハアルプゼーまで、もう少し。
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 バッハアルプゼー 13:20 
フィルストから50分で到着。標高2265mの山上湖。観光客やハイカー達が休息中。
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湖の奥は、展望ポイント。左から、ヴェッターホルン・中央の鋭角なピラッミド岩峰がシュレックホルン。
更に、その奥の山がフィンスターアールホルン4274m。このエリアの最高峰とのこと。
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残念ながら、さざ波がたってしまい逆さシュレックホルンは映らなかった。
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ブスアルプへのルートは、湖の周囲をぐるっとまわって、先ほどフィルストでみえていたリーティ山の尾根にとりつく。 ようやく、登山開始といったところ。
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 Nさん達もストックを取り出し尾根にとりくと。
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先ほど立ち寄った湖では泳ぎ出す人達も。雪解け水で寒くはないか?
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その先にフィルストのロープウェイ駅があんなに小さく。
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 ようやく、尾根筋に。久しぶりに汗ばんできた。その頭上にはパラグライダーが優雅に舞っている。
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尾根筋と合流したポイントがスピッチェン。ここから、ブスアルプへ尾根筋にそって登っていく。
尾根の反対側に、これまでみえてなかったメンリッヒェンとクライネシャイデックへのルートを一望できる。
初日に歩いたルート。

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 尾根筋にあがっても風もたいしたこともなく気持ち良く標高を稼いでいく。
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眼下にはグリンデルワルドの街。グルンド駅のあたりで良くみるとクライネシャイデックに登っていく登山鉄道が遠望できた。
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ルートは、避難小屋につづく。ここから、リーティ山の南側斜面をトラバースしていく路にかわる。
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 避難小屋 14:10 
バッハアルプゼーから約40分。ここで休憩。 ちょうど、私達とすれちがう形でブスアルプからの登山者が休憩していた。
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 小屋の前には、調度、眺望がきく小さな岩棚。
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 何度眺めても、素晴らしい展望だ。
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 眺めているうちにグリンデルワルド最終日の行動予定が頭をよぎる。天気予報次第だけど再びクライネシャイデックから北壁の真下をあるくアイガートレイルなんかが候補なんだけど。
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 この避難小屋で朝焼けとか夕日の沈む景色でもみたいところ。素晴らしいだろうな。
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避難小屋からは、大きな岩がゴロゴロした斜面をトラバースしていく。
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 この斜面にも、綺麗な花が咲いていました。
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 ワスレナグサ 
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 岩ゴロゴロ斜面をぬけると、急斜面の牧草地を麓にむかって降下。まるでパラグライダーにのっている様な感覚で空中に放り出された様な感覚。
 フィルストでアイさんから、ブスアルプにおりていくコースがお勧めですってアドバイスされたのは、この辺りなのかな。
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しばらく高度が下がったところで牧草地のトラバース道に。
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 この周辺だった様に記憶しているんですが、ピーっというホイッスルを吹いている様な鳴き声が何度か聞こえた。Nさんから、マーモットが近くにいるんじゃない? 周囲を色々見渡してみたけど残念ながら発見することができず。残念。動画が残っていました。聞こえます? 


 山肌全体が牧草地となっている斜面の先に人家がみえてきた。どうやら、あの辺りがブスアルプらしい。 
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 ところが、遠くにみえても30分足らずでたどり着けるんじゃないとみていた目算は大きくはずれる。
 道標の立った小さな尾根筋を越すと
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 ブスアルプの人家が間近にみえてきた。
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 望遠で覗くと15時35分発のバスが出発する直前。ブスアルプからのバスは65分毎なので次のバスは16時40分。ここまでくれば、景色を楽しみながらおりていこう。
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  この牧歌的雰囲気。アルプとは牧草地。ハイジが現われてきそうな雰囲気。
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 「ペーター~!!」 
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 ペーターは、聞こえないふり・・・知らんぷり。
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 いよいよ、本日のゴールです。
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 ブスアルプ 15:45 
バッハアルプゼーから約2時間半。今朝のグロッセ・シャイデックから6時間と少し。本日のロングトレイル終了。
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 リーティ山の右側の鞍部から山をトラバースして下山。バッハアルプゼーは山の反対側です。
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本日歩いたルート。オレンジが午前中、緑が午後のルートです。15km近くは歩いています。
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そして、次のバスまで一時間近く。
レストランで泡のでるやつ。
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 ビールは、このサイズで6.5CHF。日本とコスト的に違和感はないです。
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そして、女性達は、スイートで。
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 ビールで喉を潤し、お喋りをしているうちに 麓からバスが上がってきた。いつの間にか、外にいる登山者も多くなっており、バスのその辺りを事前にしっているようで増便の2台。
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ブスアルプともお別れ。また、訪れることがあるかな~。
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 バスの車幅ギリギリの道を下っていくバス。バスの運ちゃんの腕前もたいしたもんだ。
バスの振動も心地よくいつのまにかウトウトと。
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 久々のロングとアルコールも少し回って良い気持ちでおりてきちゃいました。
 

 さて、明日はグリンデルワルド最終日であり、今回のスイス旅行の最終日。
 し・・しかし、
 天気予報アプリでは朝から・・・・・雨。 午後には止んでくれそうなんですが。
 さて、困った。
 最終日、私達の涙雨になってしまうのか。

 次報につづく。



  まだまだ、スイスブログ記事残ったままで9月にはいってしまいました。
早いもので、ひと月過去の出来事が凄く遠い昔に感じられたりするのは、現実世界から遠くはなれた夢世界のようだったのかなと・・・・ひとりごと。

さて、グリンデルワルド二日目は、
午前中は、ガイド付きでグローセ・シャイデックまでバスで移動し、午前中はフィルストまで
午後はガイドさんと離れ、バッハアルプゼー経由でブスアルプまでの今回のスイス旅行で最長のトレイルルートです。(↓クリックで拡大可)。
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 グローセシャイデック 

 今日のトレイルスタートは、初日のルートのグインデルワルドからみて反対側(東側)、ヴェッターホルンの足元にある峠からのスタート。クライネシャイデックが「小さな峠」という意味に対してグローセシャデックは「大きな峠」。昨日の写真からもヴェッタホルンの根元から広がる緑の草原(牧草地)が気持ちよさそう。
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グリンデルワルド駅で待ち合わせ。本日のメンバーNさんご夫婦と今日のガイド・アイさん 。アイさんは、ツェルマットでの湖巡りで担当していただいた方 (Iさん⇒アイさんに変更)。私達とNさんご夫婦含め2回目のガイドでお世話になります。

 駅のバス停は、この週末にマウンテンバイクレース会場準備で、駅のプラットフォーム横に臨時の乗り場が準備されていました。 後方のバスは、ブスアルプ行きの黄色のバス。本日の帰り便は、そのブスアルプからバスで戻る予定です。
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バスは、グリンデルワルドの街を抜け牧草地の緩やかな山道を進む。約40分ほどでグローセシャイデックで下車。バスは峠を越してマイリンゲンに向かう。
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バスを下車すると、ナイフエッジの様に、スッパリ切り立った稜線が目に飛び込んだ。アイガーの稜線が、こんなに鋭角だとは、、、、。
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峠に建つ山岳ホテルの後方には、ヴェッターホルンの巨大な北壁。
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ここから午前中の目的地フィルストまで緩い登りの夏の花が咲き誇る牧草地のトレイル。ここでも標高は1900mを超えており、時折、爽やかな風が吹き抜ける。
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牧草地集落とアイガー
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日本だと高山植物保護で直ぐに立入禁止になりそうな場所も、牧草地。牛も自由。そして、人間様も。
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後方からマウンテンバイクが走り去っていった。ツェルマットも、マウンテンバイク用のルートもありバイク愛好家には堪らないエリアなんですね(日本の山でお馴染みのトレイルランナーは、一人も見かけなかった)。
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バイク専用ルートは、写真の白くみえている道。私達は、その上のハイカー用のルートですが、フィルスト手前で合流する。
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そして、後方には大きな壁。
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峠から結構歩いても覆いかぶさってくるような迫力だ。
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避難小屋をみつけた。中を覗いてみたが、勿論、何もない。雷雨時の避難先なのだろうか。
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歩き進むにつれて、アイガーナイフリッジの角度も徐々に変わってきた。メンヒ、ユングフラウはアイガ稜線から見え隠れしている。
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登山者用トレイル。奥に見える岩峰がシュバルツホルン、そこからの広がる尾根斜面をトラバースしてフィルストに。
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 このルート、ほとんど独占状態。 この後のフィルスト周辺の混雑(といっても、日本の比ではないが)と対照的。景色を楽しみながら、同行メンバーとお喋り、そして、
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 牧草地をぬける道の周辺には、色とりどりの花が咲き誇る。
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以外に日本でもお馴染みのタンポポが多かった。ちょっと、雰囲気が違った様にみえたのは錯覚か。
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 勿論、見られない花も・・
 左:ツィーストブレットリゲ【タマシャジン科)  右:調査中
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 前方に山から落ちて来る沢筋がみえてきた。水のある場所、お花畑なんですよね。
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左上:調査中   右上:調査中
左下:メールプリメル  右下:アルペンウンドクレー
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アイさんと相(アイ)方さん、そしてアイガーとアイの三段活用写真。アイガーが間近に迫っているようですが望遠なんで。まだ、ずーっと、遠いです。
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ヴェッターホルンも少し遠くなってきました。
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山側にはヤナギランの群落。 スイスにきて初めて山で観た花もヤナギラン。ここ数年、夏山には御無沙汰だったので懐かしかった。
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 息もあがることなく、汗もかくでなし、人もすくなく、こんな景色を眺めながらハイキング。この時間が過ぎなければ良いなと痛感した。 
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左側の尾根に建物が小さくみえてきた。午前中のゴール地点、フィルスト。
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シュバルツホルン2927mへの分岐。ブルー標識はアルペンルート。私達のフィルストは直進。COA_2492

ここまでも道端の花で楽しませてくれたが、ここから更に花の種類が豊富になる。
左上:リンドウ 右上:アルペンマルゲリッテ
左下:タマシャジン(別名:魔女の爪 ) 見た目でわかりますね。花弁が爪  右下:ツレサギソウ
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水のあるところ、花が豊富 PART2
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左上:マツムシソウ 右上:ツリガネソウとソナリア
左下:調査中     右下:ポテンティアラ
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アイガーの南側の氷河がみえてきた。昨日、アイスメーア駅から眺めた氷河?
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 氷河の美しさというよりも少し青みをおびた無数の襞状の氷河。ここも、後退しつつある現象なんでしょうか。
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 「マーモット!!」
  天然のマーモットでなく、木彫りでした。Nさん達は、グリンデルワルド前の滞在地で本物をみていたとか。実は、私も、ゴルナーグラートからの下り列車の車窓から後ろ姿を目撃。
 ところで、マーモットは山用品ブランドですが皆さんマムートとごっちゃになることありませんか。ブランドロゴでは直ぐわかるんですが、会話で私はよく間違います。
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今年の花の開花時期は遅かった様ですが、更に最盛期って、どんな花がさくんでしょう。
これでも十分に楽しませてくれています。その平和の花園の後方にアイガーの北壁が徐々に姿をみせてきました。
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 グロッセ・シャイデックも、あんなに遠方に。
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 パラグライダーも飛んでいます。フィルスト周辺に発射台がある様です。
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フィルスト ゴンドラ乗り場がみえてきました。その周囲には放牧された牛達が、そして、カウベルの音色。
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スイスの印象、聴感で記憶に残る音色は、正しく、このカウベル。この音色とアルプスの白峰かな~。

フィルストに到着したら一度は歩く価値のあるクリフウォーク。ゴンドラ駅後方の岩峰(フィルスト山)の周囲断崖に張り出された吊り橋。https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/first-cliff-walk/

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残念ながら混雑していて(ここは、観光地ですね)、クリフウォーク先端部の展望デッキは遠慮しちゃいました。
・・・・・翌日、ガスガスの中でフィルスト再訪(続報編にて)。
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テラス展望台からはセルフレストランに続いており、ここで携帯食料(サンドイッチ・飲み物)を購入し午後の行動へと。そして、ここでアイさんとお別れ。ツェルマット含め二日間お世話になりました(右端の方)。
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 現在時、12時半。ブスアルプの最終バス17時45分。目標は一本前16時40分だ。コースタイムで約3時間。間に合うかな~。
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其の2(フィルスト-バッハアルプゼー-ブスアルプ)に続く





槇 有恒(まき ゆうこう)とミッテルレギー小屋
  ホテルのテラスから見上げた灯り、ミッテルレギー小屋。今、アイガー登攀ルートとなったミッテルレギー稜を最初に登った登山家が槇有恒さん。その記念にミッテルレギー小屋の資金を寄贈し建設。今は、新しい小屋ですが第一号の小屋は、今日のクライネ・シャイデック駅とアイガーグレッチャー駅間のハイキングルートに移築されています。← これは、ブログ作成時に知った話なんで、益々、グリンデルワルドには再訪しなければいけない理由が、またひとつ増えた。
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  老ガイドの宿  
  この時に槇さんのガイドだったフリッツ・シュトイリの甥 「エミール・シュトイリ」さんの宿ベルヴューが、新田次郎がグリンデルワルドに宿泊したホテルです。著書の第二章「老ガイドの宿」にシュトイリさんとのやりとりが詳細に書かれています。 ここまでは、日本で読んでいて記憶には残っていました。
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 グリンデルワルドに到着した夜は毎週水曜日に実施される街のサマーフェスティバル。到着したばかりの私達は、グリンデルワルドにいるという高揚感に包まれながらフェスティバル前の大通りをお土産屋さん探索の散策。
 ただ、ベルンでの昼のランチが軽めだったことと、ホテルにチェックインする際に今日のガイドをして頂いたYさんとのやりとりでチーズホンジュが話題に上がったこともあって、どこか座れるレストランで本場もんのチーズホンジュを食べようということに。
 そこに目がとまったレストラン。上階はホテルの様ですが、1階はレストランで外にもテーブルが出されており食事中のお客さんもいましたが、空いているテーブルもありそう。
 店の中にはいると、中も席が空いている様子。今から思うとフェスティバル直前の影響だったかもしれない。すると、人の良さそうなウェイトレスの叔母ちゃんがでてきて、思わず「外の席空いています?」と訊ねてしまった。勿論、外のテーベルが確保できてお目当てのチーズホンジュも食べれていたわけなんですが・・・・。
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 食後には大通りのフェスティバル(車を停めた通りにテーブル・椅子などをならべ大賑わい)の雰囲気を味わってホテルの部屋に帰還。 そして、ベッドに横になりながら新田次郎の本を開き・・・・思いついたこと。
 この老ガイドの宿って、今もあるのだろうか? それで、グーグルで調べてみると私達が散策していた大通り沿いにあって、どうも位置関係が、先ほどまでいたレストランであることに気が付いた!!。

 そうなんです。偶然にも、グリンデルワルドで最初に入ったレストランが老ガイド-シュトイリさんの宿だったことに驚き!!

 翌朝、写真で確認。確かに屋根の形など、そっくり。 レストラン併設のホテル・ベルヴューとレストラン。
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 そして、あの時!!チーズホンジュの時!!
 外のテーブルを選ばずに中のテーブルにしておけば店内には、シュトイリさんの写真が飾っていたそうなので直ぐに彼の宿だったことに気が付いたことになります。
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 新田次郎著書の写真角度で撮影した写真は撮り忘れちゃいましたが、世の中は便利なもので、今や、Googleのストリートビューで観れてしまいます。
 季節は冬の様子ですが、現在のホテル・ベルヴューと大通り。本の写真と見比べてみてください。左側の三角屋根がベルヴュー。私達のホテルアルテポストは、この先のカーブを曲がり直ぐのところでした。
ホテルベルニュー

このシュトイリさんは、新田次郎の小説「アイガー北壁」「栄光の岩壁」などで実名で登場します。勿論、このホテルも。

さあ、長編もののブログ紀行となってしまいました。
次回は、グリンデルワルド二日目 今回のスイス旅行で最長のトレイルを歩きます。

おっと、本場もんのチーズホンジュの味を報告しわすれていました。
結論、我が家の奥様のお口には少し合わなかった様子。アルコールが日本のものにくらべてキツイんですね。
これ、Yさんも言っていて彼女はアルコール抜きで注文したら、そんなものチーズホンジュじゃないって言われたそうですよ。自分は、特に問題ありませんでしたが。


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