さて久々の横岳にとりつきます。
横岳は南北に連なる幾つかの岩峰のアップダウンとトラバースを
繰り返す変化のあるコースです。
その第一の関門である岩峰が奥の院(ここに横岳山頂標)を見上げる。
まずは、この岩峰を山梨側(左手)に廻りこむと
カニの横這い。
横這いらしく設置された鎖をつかいながらトラバースできますが
夏のこの時期では
夏道におりたって進んだ方が優しい。
カニの横這いからヤセ稜線を信州側に乗り越えて
切り立った岩壁を注意しながら進む。
この辺が往来の渋滞ポイントで
私達もカニの横這い手前で待機していました。
そして、少しルンゼっぽい岩壁を登ります。
相方、苦戦していますが
昨日のボルダリングのイメージで・・・
でも、正解は
少し左側のルートなんですよね~。
相方さん、かなり強引にクリア。
奥の院上部から覗いた↑の部分。
この難所をぬけて梯子を登ると
奥の院山頂
というよりも、横岳山頂に到着。
ここから、横岳の岩峰が一望できます。
目指すは、日ノ岳。
奥の院の先にある無名峰から
二本の梯子をつかい慎重に下りる。
数年前に、ここで出会った登山者に
ツクモグサ咲いていますかね~?訊ねたところ
足元を指さされ恥ずかしい思いをしたところ。
そのツクモグサは、今日も顕在でした。
本日のツクモグサ一号。
そして
ここからの三叉峰は私の大好きな景色のひとつ
ひらさん撮影のベストショット
山頂の登山者さんが良い味をだしています。
9:45 三叉峰
その三叉峰はお花畑
期待半分でnobuさんとグループから先行し到着するも
開花は、まだまだの様子。
ひらさん
三叉峰 ピークにて
定番のポーズ。
またの機会があれば
2枚前の富士山とのツーショットを
ズームで撮れれば良いですね。
後続メンバーの到着を待って
いざ、本番の花畑ルートにGO!!
昨年は、体調不良で地蔵の頭から石尊峰までしか歩いていないので
この三叉峰から先のルートは久しぶり。
以前よりも要所で鎖で行交うルートを分離されたり
安全対策が施されている様に感じる。
三叉峰を大きくトラバースし回り込んだ礫地には
以前と変わりなくウルップソウの株が。
開花時期は7月に入ってのことだろうが
周囲には植生保護のロープも張られて大切に守られている。
さらに先に進むと
まだまだ、開花し始めた花が
周囲に点在。
ミネズオウ
オヤマノエンドウ
そして、石尊峰までくると
周囲には、ツクモグサのオンパレード。
この周辺のツクモグサは
花びら、少し開きかけ・・・。
↓ 奥に硫黄岳
これは、チューリップ満開・・・(パチンコ思い出した)
でなく、ツクモグサ 満開。
この石尊峰周辺
登山者が花目当てで渋滞気味になるので
前日、調査登山したtanmaさんのアドバイスに従って
石尊峯から信州側に下り
ツクモグサ群落地 日ノ岳に進む。
振り返ると石尊峰。
一年前に美濃戸口から登った私達と
今回と同じルートを登ってきた
ひらさん、やまうらさんとランデブーした場所
昨年とほぼ同時刻で通過。
tanmaさん、nobuさん
撮影中。
平坦なトラバース道から
日ノ岳に登る急こう配の登り。
昨日は、ここにツララができていたとか(tanmaさん談)。
10:25 日ノ岳
このピークの反対側には
大きな一枚岩の鎖場と赤岳を望むビューポイントなんですが
今回のお目当ては、勿論 これ11
周囲をループ張られて保護されていますが
間近にみる開花したツクモグサ
何度か、ツクモグサ山行しているが
この数の花が一度に咲いているのは初めて。
薄黄色の6枚の花弁が
真っ黄色の雄蕊をやや敷く包み込む様だ。
いや~。
今回は来てよかった~。
すっかり、ご満悦の私とnobuさん
後続部隊を待ちます。
眼下の緑の絨毯がしきつめられた野辺山方面に
白いビニールハウス群
高原野菜? 今冬の野菜は高かったな~。
この八ヶ岳、私には2ヶ所未踏ルートがあり
その1ヶ所(夏沢峠から硫黄岳)は今日クリア。
残すは、権現・赤岳のキレットルートなんですが
なんとnobuさんのカミングアウト
石尊峰から天望荘手前の地蔵の頭までが未踏。
ここを歩けば、南から北につなげられるところ。
時間的に余裕あればつなげたであろうに残念。
ただ、昔と山歩きのスタイルが変わったので
今は、こだわりはないんだよね~
・・と、いっていましたが
行動力のある60sメンバー 今週あたりにつなげていたり(笑)
後続のメンバーも追いついてきたので
登山ルートの空いた具合をみて
昼食予定の石尊峰にもどります。
戻りは
先ほど、人混みでゆっくりと撮影できなかった花を
時間かけて撮りながら
・・もどります。
11:00-昼食-11:45 石尊峰
横岳で好きなランチポイントの一つ、石尊峰。
これまでも何度かお世話になりました。
信州のレンレンさんのエレルギー源は
なんとキュウリ。
今日は塩分補給で奮発した味噌付き。
お腹も落ち着いてくると
今日は朝も早かったこともあり・・・睡魔が。
これが、こうち隊だったら
お昼寝タイムといきたいところですが
(かつて、三叉峰で1時間近く寝たことあり)
今日のルートは長いので
目をこすりながら帰路に。
横岳で本日のメンバー記念写真
帰りルートも慎重に
そんな危険地帯に
決まって咲く可憐な花
朝の通過時には気が付きませんでした。
午後になって開花したのかな。
本日、最後のツクモグサでした。
台座の頭を下る。
先に見えているのは赤岩の頭。この尾根の右手を上ると硫黄岳
硫黄岳山荘のある鞍部
ここからの登り道が
本日最後の登り。これが結構苦しい。
眠たさをこらえながら
黙々と登る私の後姿。
眠たさにこらえきれず
一足先に山頂で寝転がっていると
後方から・・・・猛烈ダッシュ!!
おーっ!! 若い!!!
nobuさん
この日の60sは
ひらさんとnobuさん プラス (隠れ60s)が一人
しかし、60sのメンバーはエネルギッシュです。
山頂に寝転ぶと
日差しで温められた石が心地良い。
長い山歩きで硬直した体が癒されます。
空を見上げていると
nobuさん:「半分、青い。」
そう、朝ドラに使えそうな雲~
nobuさんもこうち隊も
某局の朝ドラのファン(こうち隊は予約録画で夕食時に観ているので夕ドラか)
現在、放映中の「半分、青い。」
昨年の「ひよっこ」に続き、面白いドラマです。
と・・・なごんでいると
いたずらっ気の60s ひらさん。
こんな60sメンバーに
私もそろそろの予定ですが、こんなエネルギッシュになれるのか???
13:30 硫黄岳
本日のメンバー@硫黄岳
この展望に名残を惜しみながら夏沢峠へ下っていきます。
朝はガスで隠れていた蓼科山も姿を現してくれました。
下りは、めっぽう早い相方に追いつこうと必至。
少しは景色楽しみな~。
軽やかな下山。
まるでイワヒバリの様な~。
頭の中のイメージと身体がついていかない~。
その様子を嘲笑うかの様に
ご本家イワヒバリの囀りが聞こえてくる。
後方にいたtanmaさんが
本沢温泉を指差してくれた。
日本最標高にある野天風呂。
この写真に入浴者が写ってますがわかります?
もちろん、男性ですが。
山びこ荘に下りてきました。
ここの建物に野天風呂のポスター。
おじさん達、上から覗かれていますよ~
そのポスターの先に本沢温泉への分岐。
ここからコースタイム 40分の下り。
本沢温泉起点で夏沢・天狗の周回ルートも良いな~。
このプラン、引き出しに。
夏沢峠からオーレン小屋までは
あっという間に到着。
朝は霜でガチガチだったテーブルに座り一服。
ここからは危険の無い道が続く。
朝には暗くて撮影出来なかった道端の花を撮影しながら歩く。
キバナコマノツメ?
ダラダラと、クールダウンの様な下山。
シロバナヘビイチゴ
駐車場からゲート口近くで群生。
ズミの花
ゲート近くに大きなズミの木が二本。
開花前の蕾も淡いピンクの良い色です。
16:00 桜平駐車場
朝は満車近かった駐車場も日曜日の夕方には
我々含めて数台を残すのみ。
久々の10時間の行動時間でしたが
低山と違って汗もあまりかくこともなく
なぜか爽快感のある今日の花山行でした。
八ヶ岳、まだまだ見所満載かなぁ。