連日の猛暑!!

暑いですね~。
私の会社の夏休みは、本日まで
明日から仕事ということで
ゆっくりと身体を休めております。

とはいって、昨日も猛暑、自宅には居れないということで
↓の撮影箇所に登ってきました。
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この高さも時折吹く風も冷たく
槍ヶ岳山行で疲れた身体を癒してくれました。
(1000座プロジェクトでは登録済でネタばれですが
この槍ヶ岳山行レポ終了後のアップとなります。)

Day.2 いよいよ、喜作新道へ

初日の7時前には布団の中で疲れを癒しておりましたが
そこは、4人部屋に8人はいった混雑状態で
ぐっすりと眠れることもなく
1時間寝ては眼が覚めるの繰り返し。

さらに、夜中から小屋の窓を揺さぶる様な強い風が吹き付けて
この音が気になり・・なかなか寝付くことができない。

そして、二日目の行動を楽にする為には
どうしても、5時には出発したい。
ご来光もみたい・・・と、
色々と逆算して、どうせ寝られないならと
3時前に談話室(自炊兼)で朝食の準備を開始。

昨晩残しておいたご飯をお粥にした
ちょっと軽めの朝食とモーニングコーヒー

4時半すぎには、出発の支度をすませて
外にでると

東の空は黄金色に染まりかけていました。
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白い雲海に浮かぶ島の様な日本の峰々と
今日は浅間山方面から昇ってくる朝日の輝き

何度みても、この光景は飽くことがありません。
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   天井荘出発  4:50   

夜中から吹き始めた風は、この時間帯でも
弱まることなく、テン場のメンバーは
テントの収納に大苦戦。
テント泊にしていれば・・出発時間、かなり遅れただろうな。
今回は、色んなリスクをお金で解決することに
徹しようと思った。

↓ 相方、完全防寒で出発です。
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まず、この日の最初のルートは、この大天荘から
標高差で約200mと少しの位置にある
大天井ヒュッテに下りることから

大天井岳のガレタ南側斜面をトラバースして下るわけですが
4年前にブロ友mizuoさんが
この斜面で大きな浮石に足をとられて
約1m転倒!要注意の場所です。
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特に、この時間帯
モルゲンロートで赤く染まった槍ヶ岳に目が釘付け
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槍ヶ岳の北方には
双六岳から延びる西鎌尾根も眺められる様になってきました。
4年前の秋に、このルートを歩きましたが
完全逆光となった黒い影の槍ヶ岳を目指したことを思い出す。
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南方には大キレットから穂高の峰々が連なる。
オプションで考えていた北穂高の小屋も遠望できる。
(このとき、可能性はハーフハーフ)
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大天井ヒュッテ直通ルートとの合流ポイント(西分岐)
前方に見える裏銀座の峰々は未踏エリア。
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いずれは、あのエリアも歩きたいとの思いを抱きながら
ヒュッテに下りていく。
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   大天井ヒュッテ  5:35   

ヒュッテまでの下山途中で厚着であったジャケットを
脱いだりしていたので予定時刻を若干遅れて到着。
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すでに多くの登山客が出払った後なのか
ベンチでコーヒーを飲んでいる女性と
下山時に私たちを追い越した男性のみが休息をとっていた。

私たちは、そのままスルーで
ヒュッテを通過。

ここからが本格的な喜作新道です。
「お気をつけて  ヤリ」
なんか、洒落っ気ありますね。
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登山ルートは、稜線左側をトラバース気味に進みます。
この辺りは斜面の斜度は厳しくなく
穏やかな登山道です。
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しかし、これまで大天井岳稜線で遮られていた
朝日が高くなり
直接、この斜面に照らしはじめると
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この辺りは、風もなく次第に額から大粒の汗が・・。
大天荘を出発して1時間経過したので
日蔭となっている大きな石に腰かけて小休憩。
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実は、私たちには良くあることで
この先にビックリ平と呼ばれる展望ポイントがあったことを
知らずに休憩してしまいました。

小休憩後にさらに緩やかな上りとなっている坂道を登って
稜線に上がると「ビックリ平」
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これまで稜線左側の展望聞かないルートから
↓の様なパノラマ展望が急に目の前に飛び出るポイントから
びっくり平と命名されたとか・・
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↑クリックで拡大可です。

ビックリ平からは稜線右側のハイマツ生えるザレ場を登っていきます。
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そして、広い稜線上に再びでると

これこそが、ビックリ!!
感動の景色が目の前に広がっておりました。
(クリックで拡大可)
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これまで遠くから眺めていた槍ヶ岳が
目の前に大きな手を広げた様に待ち受けてくれております。
(左側:東鎌尾根、右側:北鎌尾根)

こんな光景を背景に歩いている姿・・
山登りされている方々
憧れの稜線路ですね。
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さて、これから西岳までは基本はこの主稜線のアップダウンの
繰り返しですが、
前方に聳えるピークが気になります。
地図上では赤岩岳との表記
そして、旺文社の地図には「山頂は巻く」と・・・
1000座プロジェクトでは美味しく無い話ですが
何故か、ホッとしている自分。
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そして、この辺りから
常念岳の右手から
富士山と南アルプスのシルエットが遠望できる様になってきました。
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昨日の団体さんは、この常念ルート
どこまで辿りついたんだろう~



ハイマツ茂る登山路を快適に歩いておりますが
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喜作新道を開拓の中でも
このハイマツのヤブ取りが難関だっとのこと。
小さなものでも10m位は這っていて
大変始末が悪かったそうです。
(人夫衆も嫌がり、2~3日で山を下りてしまったとか)

でも、そのおかげで
こうして360度パノラマの景観を楽しむことが出来るんですよね。
有難いものです。
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ここまで歩いてきたルートを振り返ります。
右手の大天井岳から鞍部の大天井ヒュッテに下りて
稜線右側をビックリ平(写真手前の鞍部)までトラバース。
それから稜線に沿って登ってきました。
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望遠でよく見ると
燕山荘と大天井ヒュッテのツーショットを
眺めることができます。
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クリックで拡大可


さらに北方遠くには
鹿島槍ヶ岳と
昨日は見ることが出来なかっ白馬岳も遠望できています。
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ということは
立山の峰々と剣岳も
今日は機嫌が良さそうです。
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赤岩岳山頂近くです。
写真撮り忘れていましたが
道標に赤岩岳山頂→50mの表記が
(山頂標ではありません)。
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地図上には山頂を巻くと記述されていたので
右手の稜線最高峰が赤岩岳山頂の様です。
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そして、この巻き道は傾斜があり
油断のできない場所ですが
あたり一面、お花畑が広がっています。
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このあたりのトラバースも急峻です。
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そして再び稜線上に戻ると
東鎌尾根が一望できる展望ポイントに。
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東鎌尾根ルートの概略図です。
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このポイントから一旦下り
ヤセ尾根を登り返します。

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そして岩場を下っていくと
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前方に赤い屋根の西岳ヒュッテが見えてきた。
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西岳山頂へは、
小屋手前から約10分の距離とのことだったが
無駄なエネルギーは使いたくなかったので
パスしてしまいました。

   西岳ヒュッテ  8:10-軽食-8:40   
コースタイム 3時間20分と
ほぼ同タイムにて西岳ヒュッテに到着。
ここからは先ほどの東鎌尾根の全景と
穂高岳の急峻な峰々も一望できる。
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ここで、トイレとカップ麺休憩をとり
後半の東鎌尾根に向けてエネチャージ!!

東鎌尾根編に・・つづく