2015年05月

今日も天気予報は外れ・・むしろ
八王子は30℃超えの真夏日

こんな天気を事前に知っていたら
どこかの山に出かけていただろうに。残念!!

時間を持て余し気味だったので
といっても、床屋にいったりユニクロにいったりで
忙しい訳なんですが、
この時期になると気になる高尾山のセッコク鑑賞に行ってきました。

今回は、お昼前後の2時間程空いたので
車で高山口駅PAに乗り入れて
6号路のセッコク鑑賞ポイントまでのお散歩ピストン

この冬工事中だった
高尾山口駅は、檜作りの駅へと変身しておりました。
モンベルの出店も改札右側にあったりして
すっかり変わってしまいました。
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この秋には温泉も開業するとのこと
地元の利で一番風呂でも入りに来ようかな。

セッコクの花は
手頃な鑑賞ポイントは清滝駅ホーム
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しかし、こちらのセッコクはピークを過ぎた様で
元気がないですね。
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お目当てのスポットは6号路です。
6号路を琵琶滝への分岐をやり過ごし
最初の休憩ベンチを過ぎた沢側の大きな杉に宿っています。

この杉の枝に白い華が咲き誇っております。
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カメラ(LUMIX DMC-G6)は14-140mmズーム一杯更に
EXテレコン機能で2倍に。

これでギリギリの写真です。

高尾山に来られる機会ありましたら
是非、ご覧下さい。


おまけ↓
我が家の梅の木に宿ったセッコク。
昨年満開だった株は、今年は不発でした
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中々最終話まで話がすすみません。
というのも、昨日は
この時期に山より優先してやらなければならないことが一つ!!

自宅には、次男BOBの誕生した年に植えた梅の木が一本。
このシーズンには小梅の収穫時期なんです。

ここ数年は不作続きでしたが
今年の梅は花付きも良く近年になく満開!!
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そしてGW明けあたりから
鈴なりの様に実をつけはじめ・・・
(といっても、実が成熟する前にかなりの量の梅の実が落下)
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こんなに落ちてしまっては
収穫量も期待薄かなと思いながら
昨日、梅の実をとってみると・・・
なんと!! 約10kgの収穫量!!
昨年が1kgにも満たなかったことを考えると嘘の様です。
御蔭様で午前中では終わらず
午後の部と二部構成の梅取りと雑な剪定と一日作業
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↑写真プラス更にデカ鍋2杯分の梅

そして夜は・・・早速、仕込み。

早速、梅酒(焼酎とブランデイ)と梅ジュース
梅ぼしと大仕事でした。
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秋のオフ会には持参します。

それでは、本編に戻ります。




   中岳コル  8:50   

中岳コルにて軽アイゼンを装着し
慎重に下山を開始。
 
まず、第一のトラバースはなんてこともなく問題無し。
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そして2番目のトラバース
遠くからの写真ではトレースが付いていた様に見えたのですが
まったく無し
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じゃあ、これまで登ってきた人たちは
どこから??
良くみると
雪渓トラバース踏み出し部に
谷側から登ってきた足跡が・・・。
彼ら・・ここを登ってきたんだ~。
地図上でみると中岳沢の雪渓を直登で登ってきた様です。
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といっても、登りは良くても
下りは・・
そして、雪も緩み少しシャーベット化~
ピッケルも持っていないので(緩んでいたら役に立たない・・)
慎重にステップをつけながらトラバースし
北陵近くを下ることとした。

とはいっても何度か、その後も
トラバースを余儀なくされ
都度、慎重に・・・。
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中岳沢との合流ポイントが見えてくれば
雪渓沿いに下っていくのみ。
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良くみると踏み跡も所処に残っていたりしています。
(夏道は右側の尾根伝いです)
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シラビソの倒木地帯を抜けると・・
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文三郎ルートとの合流ポイントから行者小屋側に
少し下ったポイントに合流しました。
(作戦成功!!)
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地形のイメージが出来ていたので夏道でなくても
下ってこれたのでしょうが
少し、ドキドキ感ある下山でした。
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   行者小屋  9:36   

無事に行者小屋に到着。
行者小屋には、これから赤岳に登る人々の休憩ポイント
まだ、小屋は営業していなく登山者も、いつもの大混雑という
雰囲気ではなく、ゆったりとした感じ。
私達も、後は南沢を下るのみなので
コーヒーを沸かして休憩タイム。
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休憩している間に
茅ヶ崎さん、ご夫婦が下りられるのかなと思いながら
ここで見納めの赤岳を眺めながらのザックの中に残った
行動食を片付けていきます。

   行者小屋 出発 10:00   

20分程休憩して
本日の午後の部もあるので行者小屋を出発。
茅ヶ崎さんには、
もう少しキチンと御挨拶をしたかったのですが
また、どこかでお会いすることもあるでしょう。
茅ヶ崎さんへ:無事にホテイラン発見されたでしょうか?
天望荘でお話しました冬のシモバシラ華
興味ありましたらメール下さい。ガイドします^^

南沢ルートは、これまで何度か使ったルート。
でも、この残雪多い5月シーズンは初めてです。
白河原までのシラビソの森は雪の影響なんでしょうが
倒木だらけ
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障害物競争です。今回、最難関のコースと化してました。
☆倒木を避ける為に苔の林に踏み込んだ足跡がみられたのは残念。
これをやってしまうと・・折角の苔の森が後退してしまいます。
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白河原にでるとホッと落ち着きます。
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再び沢筋の林に戻るいつもの路
イワカガミの群生ポイントでも
花はマダマダの様子です。
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慰霊碑周辺の苔の森も健在でした。
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昔のルート(6年前)と変わったのは
この高巻きルート。
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やはり風水害を防ぐには堰堤が必要なんですね。
この堰堤建設で沢伝いのルートが高巻きに変化。
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北沢でも見かけたのですが蕾ばかり
南沢の美濃戸近くではお茶目に咲いていた
コミヤマカタバミ
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右岸から左岸に渡る橋も
凄く立派になっています。
そして、この橋を渡るとお目当ての花が待っています。
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6年前に咲いていた場所と少しずれていましたが
茶色の道端に一際目立つ
紫色の花「ホテイラン」
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唇弁の形を七福神布袋さんに似ていることから
ホテイランという名のラン科の花
6年振りの再会です。
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前回より花数が多くなっている様な気がします。
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地面に這いつくばり
撮影した力作です。
布袋さんの髭に似てますね~。
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   やまのこ村PA  11:55   

ホテイランで時間を潰しましたが
予定のお昼前に戻ってきました。
駐車場は休日の朝ですが余裕あり。
シーズン前は、こんな感じなのですね。
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やまのこ村でトイレをお借りし
美濃戸口に出発しようとしていると
徒歩で美濃戸口に歩いていこうとしている男性の登山者に遭遇!!
ここは、私達も経験あるんですが
車に余裕があったので
乗車をお誘いし~一路ガタガタ道を美濃戸口に。

乗車された方は、なんと私達と同じく
昨晩、天望荘に泊まった方だったのです。
そして、何よりも驚いたことに同じ八王子市から来られた方で
・・奇遇です。

お・ま・け

八王子の男性を美濃戸口に下ろして
この日の午後に計画していた地とは・・。


天女山から三ッ頭山に登るルート上の
天の河原でオキナグサを観る事が第一のミッション。

天女山PAから徒歩で10分程の場所が
富士山・南アルプスの眺望スポット
「天の河原」
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写真のテーブルから少し下りた先にオキナグサが群生しています。
最初、場所が分からずにウロウロしていると
親切に地元の方が教えてくれました。

私、オキナグサは今回初めてです。

先週のnobuさんレポから一週間経過していましたが
従姉のツクモグサが固い蕾で今一つだっただけに
この咲きっぷりで大満足。
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オキナ(翁)草は開花後に付ける実の表面に生える白色、銀色の繊毛が(↓写真)、老人(翁)の白髪を連想させることに由来するとこのこと。

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さて、第二のミッションは・・。

この場所から然程遠くなり距離に
クリンソウの群生地があります。
これもnobuさんレポ時より花数が増えてきたかな。
小さな沢筋の湿地帯が秋の曼珠沙華を思わす様な
赤く色どられた園と化していました。
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名前の由来は、花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある九輪に似ていることからついたそうな。
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八ヶ岳は、これから花の季節。
6月第一週目土日は八ヶ岳開山祭。
これから、シーズンインですが
シーズンインちょっと前の八ヶ岳の山旅も
静かな山を楽しむことができて良いですね。

最後の寄り道

この日、これまで昼食無しでの行動。
天女山近くには八ヶ岳倶楽部とか・・グルナビポイントがあるのですが
今回は清里方面に立ち寄りました。
キープファームショップにてランチ!!
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飲み物フリーコースで八ヶ岳牛乳飲み放題
そして野菜も美味しく・・グッドテーストでした。
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そして、ここの牧場から今朝いた天望荘や赤岳など
素晴らしい景色を楽しめます。
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そして、南の方角は・・・
右手の茅が岳の右には薄らと富士山が眺められるのですが・・

この光景、どこかで観た事ありません???
花子気取りの相方さんです。
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正確には昨年の朝ドラの「花子とアン」タイトルバックのシーン
麦わら帽子を拾い上げる花子のロケ地は、ここでなく
このご近所のヤッホーの丘とのことです。
次回は、麦わら帽子持参で
行ってみたいと思います。



南八ヶ岳周遊の二日目は、
モルゲンロートから始まり
盛りだくさんの一日でした。

帰路も中央道渋滞なく
こんなにスムーズで良いのって感じで
夕方5時前に自宅に帰還。

こんな山行であれば、何度やってもいいですね。


お付き合い有難うございました。


その2の記事へ
ブロ友「もろーさん」からのコメで

>横岳・赤岳懐かしいです。
>ところで天望荘という山小屋を知りません。
>写真から推察すると赤岳石室の位置なんですが・・・

もろーさん、どんだけベテランさんなんや~。

はい!
調べました!!

天望荘に名前を変える前は赤岳石室と
言われていたんですね。
1912年に建てられたとても古い山小屋とのことです↓

前レポの続き
もう少し、茅ヶ崎さん、清里さんとの語らいを
紹介しましょうね。

茅ヶ崎さんは、私達より一回りちょっと年配の方で
山登りは20代からで・・・登山歴は御想像にお任せします。
そして、お二人は山岳会の行事で知り合って
関西出身の奥様が関東に嫁がれたということです。
それにしても、何十年たっても
大阪弁が抜けない関西の元気なおばちゃんでした(笑)。

という話をしていると
清里さん
実は、我が家の両親も山で知り合った中だとか・・
(実は、こうち隊のとかちゃん夫婦もそうなんです)

もし、このレポを読まれている独身諸君
山には素敵な出会いが待ってますよ~

談話室のちょっと寒い炬燵で
話がつきることなく
山情報の交換・・消灯近くまで
会話を楽しむことができました。

そうそう、ブロ友1000座チャレンジ紹介させてもらい
これから山で・・ブロ友手拭を持っている方がいたら
是非、声をかけて下さいねと・・お願いしておきました。


赤く染まる赤岳

夜9時消灯!!
部屋に戻っても
個室は暖かく、シュラフも準備されていましたが
毛布と掛布団だけで十分眠ることができました。


そして、窓の外が次第に明るくなった頃合いをみはからい
カメラを持って小屋の外に

奥武蔵方面(と思われる・・)の空が次第に
黄金色に輝きはじめた。
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富士山!! 新しい一日が始まろうとしている。
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夏山であれば、この時間帯には
多くの登山者が活動し始めるところ・・今日は
皆さん、ゆっくりとした旅立ちの御様子です。
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す・・ば・・ら・・し・・い
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今日、登山予定の阿弥陀岳も
赤く染まる・・・
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赤岳と富士のツーショット
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そして、北アルプスの峰々も薄くピンクに染まってきました。
さあ・・・何座、山座同定できますか~
(クリックで拡大可)
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朝食は、5時半から、
今朝は先頭で並ぶ・・これも、一人何個とれば良いのか
わからず・・少し少な目の分量です。
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さて、朝食も茅ヶ崎さんとテーブルを共にする。
今日の行動予定は・・ほぼ同じ行程で
赤岳・中岳・阿弥陀岳
そして、行者小屋に下る。

阿弥陀岳には、昨日、清里さんが登っていたので
(文三郎分岐からピストン)
残雪の影響がない事は確認済み。

問題は、中岳コルから行者に直接下りる
中岳沢ルート。

昨日の横岳から気になっていた冬季には
雪崩危険地帯となっているトラバース道
小さな雪渓と大きな雪渓が残っている(下写真)。

すでに茅ヶ崎さんが
山小屋の方に確認して大丈夫だとのこと。
(食事の後に、こうち隊も確認)
しかし、茅ヶ崎さんは用意周到で前爪アイゼンを持参。
こうち隊、ザックにアイゼンを入れる際に
今シーズン多用した10本歯から
6本歯の軽アイゼンに切り替えてしまった。
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ちょっと不安になるも

今朝、望遠で確認した雪渓
人の通過した様な形跡ありそうです。
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まあ、無理だったら文三郎に戻れば良いかと
予定通りに行動を起こすことに。


赤岳・中岳・阿弥陀岳



   赤岳天望荘 出発  6:23   

清里さんは横岳から硫黄岳周回
茅ヶ崎さん達は、私達と同行程でしたが
こうち隊は、先行して出発!!

そうそう!!
相方さんにとって
苦い思い出のこの赤岳登り

そう、3年前の赤岳登山で
山頂直下で両足攣ってしまって以来の赤岳なんです。
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笑顔にも余裕がみられず。

思いでの場所!!
この辺りで動けなくなって
通過する登山者にヘルプした場所なんです。
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そこから山頂は直ぐの距離でした。
あの夏の日は賑やかだった
この赤岳頂上山荘に今日は人影はみられません。
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静かな稜線道です。
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   赤岳頂上  6:58  

今回で4回目の赤岳頂上!!
普段は登山者で混み合う山頂も
誰もいない・・貴重な写真です。
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冬の厳しい風雪に
赤岳山頂標は壊れていました。
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頂からの展望
何よりも大好きな赤岳からの眺望は、
扇の様に広がる南アルプス主峰(北・甲斐・千丈)
その要の位置に権現岳
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そして、富士の優美な稜線
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いつ眺めても
パーフェクトな美しさです。
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赤岳からの展望を楽しんでいる間に
茅ヶ崎さんが登ってきた。

縁起もんなんで・・と、ご一緒に
ブロ友1000座プロジェクト
何と、500座目 赤岳で登録させて頂きました。
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さて、次なる頂きは
阿弥陀岳!!
昨年の9月に御小屋尾根からピストン登りました。
右手の岩稜部が摩利支天がこのルートの核心部です。

まだ、記憶にも新しい遭難事故が
この2月にこの阿弥陀岳で・・合掌
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お茶を飲んでいる茅ヶ崎さんに
お先にと・・言って
先行する。

先ほどの南アと権現岳・・次第に権現の山頂が
南アの稜線に近づいてきます。
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そして、権現と北岳のツーショット。
ゼブラ模様の北岳を間近で眺めてみたいものです。
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文三郎尾根との分岐を通過。
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ここで前方の中岳を下りてきた登山者に
中岳沢ルートの様子を聞く
アイゼン無しで登ってきた様子だが
話の内容から夏道でなく沢筋を登ってきた様子。
でも、アイゼン無しで登ってきたと言ってましたが
下りはどうだろう・・・

分岐から下りてみると
チョロ山だと思っていた中岳も中々立派な山です。
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下り足モードになった足にとって
この登りはキツカッた。

そして、この中岳にもチッコイ山頂標がありましたよ~。
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中岳から眺める阿弥陀岳
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この2月の遭難事故
学習院大学山岳部5名。
右手の北陵から山頂にいたり天候が悪化したことで
中岳コルに下山(中央稜線の登山道)しようとしたところ
吹雪で視界がとざされ
誤って左側の傾斜をおりてしまった。
結局、気が付いた時には
立場川に迷いこんでしまったことが遭難の切っ掛け。

一夜のビバーク、そして南陵から再び山頂にいたり北稜から
行者小屋に下山しようとしたしたそうです。

その南陵に登り返すところで一年生の女性が動けなくなり
リーダとその女性を残して残りの3名は無事に行者小屋BCに
戻ってこれたのですが、二人はかえって来ず
摩利支天下部の谷で遺体で発見されたとのこと。
詳細は ↓

この山頂に至るルート、夏道でも
山頂からの下山ルートは迷いやすい。
・・これは、後ほど・・・

中岳コルに到着
ここで荷物をデポし
空身で山頂に
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  阿弥陀岳  8:18  
山頂には男性登山者が先着していた。
御小屋尾根ルートから登ってきたとのこと。
昨晩、茅ヶ崎さんとの山話で御小屋ルート
まだ、雪が残っていて危険かも・・なんて言ってましたが
登れたんですね

富士山と赤岳をバックに
1000座プロジェクト!!
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そして、思わず万歳したくなる
少し靄がかかった富士山!!
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このハイマツの先に摩利支天・・そして
遭難されたお二人が発見された谷筋。
改めて合掌。
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さあ、名残惜しいところ
下山開始~(茅ヶ崎さんとは下山時にすれ違い)

このルートを登られた方は
御存知だと思いますが
中腹部で稜線部から外れて
立場川側を巻きながら登るルートがある。
(実は巻き道を使わなくても稜線から
登れるが、巻き道ルートの方が安全)。

夏道でも、この部分は下山時にみると
誤って立場川方面に下りれそうな雰囲気がある。

まして積雪の状態で視界不良の状況で
誤っておりてしまう可能性は大です。
(といっても、私達の技術レベルでは下りれませんが・・)

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例の梯子をおりると
中岳コルです。
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さあ、これからが今日の核心部です。
軽アイゼンを装着して
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行者小屋下山編へと続く・・・



横岳とツクモグサ

  硫黄岳山荘  12:30  
約30分のランチ休憩が終わると
今日のメインイベント
横岳縦走とツクモグサ鑑賞

そんな思いを知ってか・・知らないふりをしているのか
天気は良くなく
相変わらずの強風が容赦なく吹き付けます。
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更に台座ノ頭に登るガレたルートが
モチベーションを下げてしまう。

そんな時には
目線をあげて周囲の景色を眺めて気持ちを盛り上げよう!!
北方には、完全に雪が解けた様にみえる
浅間山の堂々とした山容。
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吹き付ける風は止む気配もなく
7月には、コマクサの一大群生地となる砂礫の道も
殺風景な景色 こんな筈ではなかったのだか・・
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しかし、稜線に登りつくと
やはり、この方が元気つけてくれます。
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噴火している様に見えますが
富士の完璧な稜線美と白い縞模様となった山容
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ここからの稜線ルートは富士の山と共に
歩けるナイスな横岳ルートです。

その横岳ルートの前半部は↓
右端の険しい岩稜帯頂上部が横岳(奥の院)
それから小ピークを通過し
奥のピークが三叉峰です。
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諏訪側斜面には大蛇が鎌首を上げた様な大同心。
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そんな景色を撮影している間に
相方さん、横岳に取り付こうとしています。
今回で3回目のルートといっても
最近では3年前の6月
記憶を辿りながら岩峰にとりつく
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まずは、左に廻りこみ
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通称、カニの横這いを鎖の補助を使いながらつたい・・
(実は、下のテラスに下りてしまった方が楽)
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右側に再び廻りこみ小ルンゼを登り再び左側から
梯子をつかって登り切ると・・・

   横岳(奥の院)  13:27  
横岳山頂に到着!!
いつもなら登山者で賑やかな山頂も
今日はシーズン前で私達だけ・・
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ここからは、赤岳・阿弥陀岳の間に
権現岳頂上部が顔を出す光景に
その奥には南アルプスの主峰が連なる素晴らしい眺望です。
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横岳ルートの先には
三叉峰と富士山のツーショット。
三叉峰の道標兼山頂標が目立つ光景だ。
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三叉峰に向かって小ピークを越え歩いていると
前方からソロの女性登山者が登ってきた。
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相方が、すかさず、ツクモグサの開花状況を訊ねると
直ぐ側に一株・・と教えてくれたのですが
固い蕾のまま・・

メインの石尊峰周辺の群生ポイントでは沢山咲いているとの
情報をもらったのですが蕾ばかりとのこと~

しかし、この小ピークを少し下がった場所には
イワヒバリの巣があるようで
イワヒバリが5羽ほど・・岩と岩を伝い跳びしていた。
こんなフットワークが自分にも欲しい。
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横岳を過ぎると
風も次第に弱くなり・・(でも気温は低いまま)
三叉峰ではバッチリと手拭写真をゲット。
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数年前に杣添尾根でここに登った時に
聞いた夫婦の会話が
ずーっと記憶に残っている。

男性「ここは、サンシャホウ」
女性「へ~、日曜日にTVでやっているのは?」
男性「・・・サンジャポ・・・」

側の岩場で昼寝をしていた私・・・笑いをこらえていました。
このサンジャポ、私も横岳の稜線の中で大好きなスポットです。
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さて、お目当てのツクモグサは、
この三叉峰から赤岳にむかって50m程のところに
まず、第一の群生ポイントに咲いている。
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更に石尊峰にも第二の群生ポイント
・・・し・・・か・・し
花開くには寒すぎる今日の天気
固く花弁が閉じられています。
でも淡い黄色に柔らかい産毛が
とても可愛い花です。
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西側斜面に点在していましたが、
どれも固い蕾。残念。

↓一昨年のレポです。こちらは花開いています。

ルートは鉾岳を西側に巻いたルートに下りて
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再び、鎖場の岩場を登っていきます。
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岩陰の雪融け水が完全に凍り付いていました。
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この気温では・・蕾のままだよね~。
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鉾岳を巻ききると
次に日ノ岳を東側に巻くルートに
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写真では高度感が伝わらないですが
一枚板の大きな崖を下りていきます。
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二十三峰が前方にちょこっと突き出ていましたが
残念ながら山頂標はなさそうです。
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なんの花になるのでしょう。
前シーズンの花から新シーズンに向けて衣替えです。
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二十三峰を相方さん
鮮やかにかわし・・・ゴール(天望荘)残りは500m程か
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岩陰には新シーズンを迎える様な
コメバツガザクラ
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登山道は気が付くと赤岳特有の
赤茶けた土に変わり
稜線にそった道を進むと前方に小ピーク

小ピーク(地蔵の頭)って
今まで意識したことは無いですが
結構な標高差があったんですね。
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この小ピークを登り切ると
お地蔵様・・・地蔵の頭です。
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こちらのお地蔵様は諏訪側を向いているんですね。
ここからの下り、地蔵の尾根ですが
滑落危険地帯です。
安全登山で手を合わしておきました。

さあ、天望荘まで後少し
ここからは赤岳と富士山のツーショット
富士山と八ヶ岳伝説の主人公揃い踏みです。
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赤岳天望荘


   赤岳天望荘  14:50  

硫黄岳山荘からブラブラと花を探しながら歩き
2時間20分で今晩の宿泊地である天望荘に到着

この天望荘は、色々と思い入れがあります。
天望荘入口上部にカメラが付けられていますが
これは諏訪地元のCATV-LCVのカメラです。
そして、この入口を撮影しているカメラも
反対側につけられています。

何故、詳しいかって?

それは、以前にこの地方に単身赴任していたおりに
TVで毎日見ていた風景なんです。

それ以来、このカメラに映りたいなと思っていた
単純な思い入れでした・・・。

まあ、それだけではありませんが
稜線上の山小屋は憧れですね。
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受付をすませると
部屋は大部屋料金で、この日は宿泊客少なく
別館の個室をゲット!!
ラッキーです。
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そして、談話室はガラス張りの展望部屋
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夕食は5時30分からということで
談話室に置かれていた囲碁で
昔懐かしい、五目並べ。

ルールを思い出しながら・・
ムフフ・・4勝1敗
相方さんが勝つまで興じました(笑)
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サンルームの様に陽射し降り注ぐこの部屋は
暖かいのですが、床は寒い。
寒さに堪えられなくなりホットカーペットがしかれた
コタツに移動して食事の時間を待つ
マッタリとした時間が経過します。
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そして、5時半から待ちにまった夕食
ビュッフェ形式ですがお料理は満足の味でした。
リピータも多いのも頷けます。
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ここで夕食のテーブルをご一緒した方を紹介します。
(これからの記事にも登場します)

お一人は、イケメンの若い男性!!
ご両親はリタイヤした後に清里に移住し
お蕎麦屋さんをされているとのこと。
⇒清里さんと呼ばせてもらいます。

そして、もう一組が
熟年ご夫婦の二人組。
物静かな山屋さんオーラを放っているご主人と
関西弁で明るく賑やかな奥様。

てっきり、関西方面から八ヶ岳にこられたご夫婦と
思っていたのですが、茅ヶ崎からとのこと。
⇒茅ヶ崎さんと呼ばせてもらいます。

食事終わった後でも
山話にネタが尽きることなく・・無料のお茶を何杯頂いたことか。
特に南沢に咲くホテイランの話に及ぶと
茅ヶ崎さん、これまで何度となく八ヶ岳に来られていたのですが
時期を逸しておられた様で・・南沢から登ってきら清里さんから
開花場所情報をメモっておられました。

話に夢中で気が付くと
外は夕焼け
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天望荘の魅力は、この夕焼けと明日の朝に観ることができるだろう
朝焼けですね。
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穂高の峰々の南側に
この日は、太陽が沈んでいきます。
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そして、茜色の空は・・・時の経過とともに
暗く藍色の空へと変化していく
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この自然がなせる芸術・・・
言葉がでません。


つづく・・・



今年の花の開花時期は例年より早く
先週のヤマレコ記事で
早くも横岳のツクモグサが開花の情報。

八ヶ岳はアクセスも良く
毎年遊ばせてもらっている山域ですが
開山祭前の5月の山行は未経験

思ったら、即、行動!!
天気予報と仕事を横にらみし
急遽、金曜日に休みをとらせてもらい
22日~23日で
南八ヶ岳主峰を周る山旅に行ってきました。

お目当ては・・横岳のツクモグサ・・そして
あの花も。

今回の山行計画です。
美濃戸を起点に
北沢から赤岳鉱泉、硫黄岳、横岳と
時計方向に廻り
念願の赤岳天望荘で一泊
翌日は、赤岳、阿弥陀岳と廻り
美濃戸に戻る周回です。
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↑今回、コースタイムとの比較をしてみました。
大タルミ-赤岳天望荘区間と
行者小屋-美濃戸区間は
柄にもなく、花撮影で時間がとられてしまったので
参考タイムです。

 コースタイム(8/22)      
やまのこ村PA(7:30)⇒美濃戸山荘(7:38)⇒堰堤広場(8:27)
⇒赤岳鉱泉(9:32=9:45) 赤岩の頭(11:02-11:10)
⇒硫黄岳(11:26) 硫黄岳山荘(11:55=昼食=12:30)
 横岳(13:27) 赤岳天望荘(14:50)



北沢から赤岳鉱泉

美濃戸口から美濃戸までのアクセス道は
今回で2回目。

前回が3年前の夏
相変わらずの悪路だが、これはこれで
直接に美濃戸に車を規制する抑止力のなっているかも。
愛車は15万キロを超えた私と同じ傷物だらけなので
余り気にしないところだが、
これが新車だと・・・美濃戸口からの歩きでしょうね。


いつも利用している
やまのこ村PAは、シーズン前に平日ともあって
ガラガラ状態

荷物も今回は小屋泊とあって
日帰り山行とほぼ同じ分量。

朝の7時過ぎ・・人通りも少ない
美濃戸の集落を進む。
前方には残雪残る阿弥陀岳
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   美濃戸山荘前  7:38  
美濃戸山荘前を通過。
これまでは、ここを森の中に入り南沢ルートで行者小屋まで
アプローチしてきたが
今回は、初めての北沢ルートです。
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砂利道の林道を只管登っていくルートが続く。
途中で大きく右に曲がるルートで
ショートカット道らしきものを発見。
しかし、何も標識がなかったので、
そのまま林道を進むことにした・・・が、
100m程進んだところで
GPSを再度確認し改めて確認すると林道は大きく迂回し
再び私達の頭上の山側に戻る様になっている。
ショートカット道まで戻り、山道を登っていく。
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すると5分程登っていくと・・林道に再び合流。
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ここで手に注目!!
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手袋が片方無くなっています。

林道に合流後、
気が付かずに3分程進んだところで気が付く。

思い当たるのは、ショートカット道の山道で
熊鈴をつけた時に手袋を外した記憶が・・。

このところ、5月連休のストック落としもあり
取りあえず、ショートカット道に戻ることに・・

そして、無事に手袋と共に帰還しました。
このトラブルで5分程のロス。
(今年も、いろいろと落とし物しそうです)
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林道は、北沢を右岸に渡り
緩やかな坂道を奥に進みます。
南沢ルートに比べると何てアクセスしやすいルートなんでしょう。
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一度、林道ショートカットをつかい
中間ポイントにある
堰堤広場まで林道は続きます。


   堰堤広場  8:27  
大きな堰堤の手前に架けられた橋で左岸に渡ると
本格的な登山道です。
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登山道といっても、この北沢奥の赤岳鉱泉は通年営業の山小屋。
北沢ルートもオールシーズンで登山者がアクセスできるように
非常に良く整備されたルートです。
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雪解け水量が増した渓流の音をBGMに
標高を徐々に稼いでいきます。
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八ヶ岳特有の岩ゴロゴロ道も
ボードウォークに。
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沢幅も狭くなってくると
進行方向先に大同心の角が見えてきました。
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登山道周囲の草も、まだ春明け前の様相で
冬の季節に舞い戻った雰囲気です。

シラビソ樹林帯に入ると完全な冬状態。
登山道はガチガチに凍り付いた残雪道。
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   赤岳鉱泉  9:32  

樹林帯を抜けだすと
目の前に崩れたアイスキャンディー
この冬にも、相当数の山屋さんが
取付いたんでしょうね。

デッキには若者が一人
テン場にはテントが一張。
この時間帯は宿泊者も出かけた後でしょうが
静かな赤岳鉱泉の一面をみた感じです。
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ここでお握りを一個補給し
この後に控えている赤岩の頭までの登りに
エネ補給です。

赤岩の頭から硫黄岳

赤岳鉱泉の真正面の樹林帯を抜けていくと
ロープの張られた大同心分岐をやり過ごし
小さな沢を対岸に渡ると
本格的な登り路へと変わる。
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まだまだ、雪が残る九十九折れの雪道
この時期、倒木で道も塞がれた箇所が幾つかあり
跨ぐことができれば良いのだが
潜らなければならない倒木もあり難渋でした。
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標高が高くになるに従い雪の量も多くなり、まるで冬の路。
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今年の冬は、こんな雪道を良く歩いたな~。
でも、真冬と違って
陽の当たる場所に出てくると
「あったかい~」
思わず相方が口ずさむ。
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樹林帯を抜け出ると
5月も後半ながら、雪がついた八ヶ岳主峰が一望できる。
(前夜、軽い積雪があったとのこと)
赤岳・中岳・阿弥陀岳(左から)
明日の予定です。
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阿弥陀岳の雪の量が多い・・・
少し気になるところ。

ルートは赤土の融けた雪水で緩くなった泥道に変わりつつ
雪の壁にルートを遮られる。
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   赤岩の頭  11:02  
雪壁をよじ登った先が赤岩のコル。
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コルから諏訪側に少し登った先が
赤岩の頭!!
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赤岩の頭からコルと
その先の硫黄岳を望む。
以前に周回したときは、
今回と反対廻りで硫黄岳からは下山ルートで使用した。
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再び、南八ヶ岳の主峰と横岳(左のピーク)
今晩の宿泊先の天望荘も確認できた。
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南西の方角には御嶽山。
灰色ぽい噴煙を微かに確認できた。
(箱根、浅間も気になるところ)
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北アルプスの白い峰々の雪の量が少なくなってきた様だ。
着実に夏山へ季節がうつりゆく・・
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今年の冬にお邪魔した北八ヶ岳
そして天狗岳のツイン峰
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さあ、これからは展望を楽しみながらの山歩き。
それには、まず目の前の硫黄岳に登らなきゃ。
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稜線北側を一旦巻いたルートは主稜線にもどり
硫黄岳山頂近くの岩場で直進を塞がれる。
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ここは右側に巻き道があり
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そこを登ると広い真っ平な硫黄岳山頂に到着
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   硫黄岳山頂  11:26  

赤岩の頭から感じていた風の強さが
この山頂部では吹きっさらしの状態に。
ウィンドブレーカ兼用のレインウェアで
風を凌いで・・1000座儀式
(先ほどの赤岩の頭が本日の一座目でした)。
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この写真は、赤岳鉱泉であった若者にシャッターを押して頂きました。
彼は、この後の予定は硫黄岳山荘泊とのこと。

この吹きさらし状態でも
硫黄岳で見るモノは・・・この巨大な爆裂火口。
有史以前の地球の歴史を感じさせる。
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風が無ければ、ここで昼食をゆっくりと取る予定だったが
この風の強さと寒さに降参。

早々に硫黄岳山荘に逃げこむこととした。
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先ほどまで高曇りの天気だった空が
いつのまにか青空に。陽射しは暖かいのにそれ以上の刺すような
風の冷たさ。
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硫黄岳山荘に到着。
鞍部に下りても風の強さは然程かわらず。
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建物が風避けになる場所で昼食休憩とした。
山荘の中でも自由に休憩とれるのですが
この日は寒くても、外の日光の暖かさが欲しかったので
屋外でカップ麺にて身体を温めた。
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横岳に・・・つづく








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