2014年08月

雨で始まって雨で終わりそうな
今年のお盆休み。
 
台風一過の晴れ予報から一転してぐずつき加減のこの一週間。
山行計画も変更された方も多いと思いますが
夏も後半戦に。あっというまに秋の足跡が聞こえてきそうです。
 
我が家は、今年の春に結婚した長男MAC夫婦と
今秋にお目出度予定のBOB夫婦が八王子の実家に集合。
 
いつもは二人だけの家が
一挙に6人と大所帯の合宿所状態に。
 
夕食は、近所の和食屋さんで家族会食。
これが、こうち家メンバーです。来年は、ちっちゃな席が増えるかな。
 
自宅に戻ってからは、
この春の結婚式と披露宴のDVD鑑賞で裏話に盛り上がりました。
 
最後の親族代表の謝辞・・・あの時には少し噛んだかな・・と思うくらいの
記憶だったのですが、改めて映像をみてみると
なんか「カミカミ・・・・」。思わず赤面ものでした。
 
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家族団らんの夜は更けて
 
翌日の東京は一転して青空。
 
小学校教員をしている次男BOB夫婦は
今話題の「STAND BY ME ドラえもん」。
   二人してドラ泣きしてきたそうですよ。
 
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そして、私達はMAC夫婦とともに
御岳山のレンゲショウマ鑑賞に。
 
といっても山支度ではなく
一般観光客としてのお気楽観光です。
 
自宅を遅い出発だったこともあって
滝本駅に到着時には駅駐車場はもとより
その下の有料駐車場も満車。
 
駐車場空き待ち車列に並ぶこと
約1時間近く。
 
ケーブルカーには待つことなく乗車でき
一気に御岳山駅に。
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レンゲショウマ群生地は
御岳山駅をでて右手の富士峰園地に。
この北側斜面に淡い紫色の可憐な花を咲かせています。
 
今年は少し開花が遅いようで
レンゲショウマ三割程度の開花状態でした(拡大可)。
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即席カメラマンになって北側斜面を登っていきます。
 
その他には
 
ヤマジノホトトギス
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ソバナ
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園地を登り切ると
「産安社」
 
社の傍には御神木とされている大樹。
夫婦杉とMAC夫妻
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その隣には「子授け檜」
檜のコブにを念じながら触ると子を授かると
言われていますが・・・・
 
そして三番目の御神木は「安産杉」
これはBOB夫婦の安産を願って
お祈りしておきました。
 
 
富士峰園地頂上部から
御岳神社方面
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時刻もお昼に近づいたので
御岳神社手前のお食事処で昼食タイム。
 
2年前に発見した素晴らしい眺望と
剣山で有名な天涯の花「キレンゲショウマ」を鑑賞できる
お食事処「駒鳥売店」
 
こちらのキレンゲショウマ
神代ケヤキの傍に咲いております。
高知の実家にも一株。
2週間前に帰郷した際には蕾だったのですが
今はどうでしょう。
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帰路、今回は中々綺麗な写真がとれなかったタマアジサイ
旬を少し過ぎてしまったかも。
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相方の秀作
苦心の下方からのレンゲショウマ
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とりとめない御岳神社の休日を
ブラブラ歩きしながらケーブル駅に戻る。
 
標高900m前後の御岳神社ルート
日陰にはいればヒンヤリとした空気で息をつけます。
 
今回は足を延ばさなかったロックガーデン辺りも
下界の暑さを凌ぐのに良いルートだったかも。
 
昨晩、BOB夫婦は埼玉のマンションに
そして、今朝、MAC夫婦は名古屋に
 
本の一時の大家族でした。
 
そして、再び二人生活に。
そして、そして、
次週から本格的な
こうち隊の山シーズンです。
どうか、
お天気が回復しますように~
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 今回の豪雨ニュースを観ていたら
高知の実家と妹がすんでいる地区とを結ぶ
県道が土砂崩れで不通に。
 
見慣れた道路が出ていたので
思わず妹に電話したとこと
高知市内にぬける道路という道路が
いたるところ通行止めになっているとのこと
 
週末の台風11号が気になります。
 

 
お花畑からの続きです。
 
この直登ルートは、ブロ友ひらさんも歩いたルート。
本来ならば巻き道を通れば
更にお花畑の中を歩きながら山頂に到達するのだが・・・
 
直登という名に身体が反応してしまった様です。
 
 

  三ノ沢岳山頂・・・10:18=昼食=10:35  
 
直登ルートは
山頂近くから花崗岩の巨石が積み重なった
岩をよじ登りながらアクセスしていきます。
これが以外に大変で何とか最高地点に到達。
 
最高地点は岩の乱立する展望台なのですが
、何の山頂標も何もありません。
非常に殺風景な山頂なのですが展望はバッチリです。
 
 ここで簡単に昼食をとります。
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三角点はこの岩場から少し離れたところに
地味な板っきれで山頂標となっておりました。
 
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アップダウンの復路でダウン?

 10時30分過ぎに山頂を出発。
往路のペースならば楽勝で午後1時前には
千畳敷駅に到着できるかな。
 
実は、この日の夕方には
名古屋に住む長男MAC新婚夫婦と夕食の予定。
千畳敷駅からの下山RW待ち混雑には
巻き込まれたくない。
 
そんなことで
昼食もそこそこに出発し早めの下山を急ぐことに。
 
下山ルートは巻き道を選択。
こちらのお花畑も
白と黄色の花々の共演。
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【ハクサンイチゲ】
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【ハクサンチドリ】
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【ハクサンチドリ】
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【ミヤマキンバイ】
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 【シナノキンバイ】
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名残は惜しいのですが
お花畑を後にします。
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お花畑の先は
長い下り坂
登りには悪戦苦闘した坂道も
下りは前方の宝剣から木曽駒の峰々を眺めながらの
快適な下山路です。
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 遭難碑ケルンを後にします。
ここは登りの休憩スポットだったのですが
今回はパスしてしまいました。
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「神よ護り給え、白き高みへ憧れる 若者を」
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最低鞍部から登り返し
360度展望の尾根筋を歩む。
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これは、最初のピークへの登り返し。
この辺りから相方の足の
歩みが遅くなってきた。
この青空、アップダウンの繰り返しが
ボディーブローの様に身体にきいてきたようだ。
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 とにかく、暑い~
日影が欲しい。
時折、谷から吹き上げてくる冷風が心地良いのですが
この日は・・・・・アツイ!!
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三ノ沢岳分岐が手の届く(?)あたりに見えてきた。
しかし、最後のこの登りが100m程が
2倍~3倍の高さに思える。
 
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最後の登り・・そして、この日の最後の登りに備えて
第1ピークを下りた鞍部で休憩。
相方は、足の痙攣に備えて・・アミノバイタル補給。
 
鞍部に咲いていた 
【イワネツメクサ】
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十分に休息をとった後で
最後に登りに・・
 
相方のペースに合わせて
スローダウン・・こんな時に良く痙攣を起こすんでね~。
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天は我を見離さず。
この長い坂道を登っている途中から
これまで雲一つない三ノ沢岳への稜線路に
ガスが上ってきました。
このガスとともに
これまで壊れていたエアコンが復活した様な涼風が吹き上げて
くるではないですか。ラッキー!!
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ところが、この辺りから
自分の横腹に違和感。
相方のペースが・・いつのまにか・・・自分のペースに。
 
そして、写真を撮っているうちに
あっという間に相方に先をこされてしまい
分岐道標から
情けない姿を撮られてしまいました。
 
急激な身体の異変・・なんなんだ??
 
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  三ノ沢岳分岐・・・12:23  
 
山頂から1時間50分で分岐に戻ってきた。
往路が1時間30分だったので20分遅い。
 
このペースでも楽勝で13:00には駅に到着の予定。
休息もとらずに極楽平に下っていく。
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三ノ沢岳のガスも上りきってしまった様です・・
 
・・が、あれ???
両足の脹脛に違和感??
おかしい。足が痙攣する程の疲れはないのだが・・
 
足の痙攣を鎮めるのに5分程
傍らの石に腰かけて休息。
 
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少しの休息で足は復活。
極楽平には、午前中に三ノ沢岳往路ですれ違った団体グループだろうか
記念写真を撮っているすきに
駅まで先を急ぐ。
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極楽平からの千畳敷駅。
広場には登山者で混雑している様にはみれず
これだったら待ち時間なくRWにのれるだろう
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そうそう、思い出しました。
相方さんの執念でクロユリの蕾を・・
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 残念ながら咲いたクロユリを見つけることは出来ませんでしたが
これでも結果オーライとしておきましょう。
 
ナナカマドも・・これから季節が進み秋口には赤く染まるのでしょうか。
この千畳敷の紅葉も見事なのでしょう。
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ラストアプローチです。
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  千畳敷駅・・・13:06  
 クロユリ探索で時間つかってしまい
千畳敷駅には予定から6分遅れ。
 
極楽平でみた光景から
到着した時には駒ヶ岳神社までの長い行列が・・
実は、まだ整理券乗車を初めていなかったのですね。
 
この行列も、直ぐに駅舎に吸収され3便ほどの待ち時間で
無事にしらび平駅そして菅の平バスターミナルに
戻ってくることができました。
 
行列時に撮影した
この日最後の千畳敷の光景。
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  そして八丁坂には長い行列が続いております。
まだまだ、登りのRWから多くの観光客(この時間帯は殆どが観光客)が
降りてきます。
この後、・・ますます混雑することでしょう。
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 早めの行動は正解でした。
 
そして、下りてきた駒ケ根の温度は35℃・・・・
 
この後、一風呂浴びて
名古屋で夕食・・
そして、高知までの夜間ロングドライブ
(2度ほどPAで仮眠)
 
一週間にわたる故郷での夏休みで疲れを癒させてもらいました。
 
おわり
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
金曜日夕方に高知の実家を出発していらい
高知県地方は連日の豪雨。
大規模な災害は今のところ報道されていないが(日曜日の夜)
無事を願うばかりです。
 

三ノ沢岳にむけたアップダウンに・・

 

  三ノ沢岳分岐・・・8:40  
 
ここから、三ノ沢岳までCTでは2時間30分。少し前の地図なら2時間と標記されており、往復で4時間とすれば何とか午後1時過ぎには千畳敷駅に戻ってこれる算段。
 
本来であれば、宝剣岳へのピストン足跡を眺めながら行動食をとりたいところだが、これからは危険な場所もないルート。
相方は、ザックの中から今川焼を取り出して一休みしようよ・・・
・・いやいや、歩きながら食べよう~
 
ということで、食べ歩き状態で三ノ沢岳を目指します。 
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今回、気が付かれた方も多いと思いますが
私は、夏山であればショートパンツで行動することが常ですが、
 ここのハイマツは背丈が高く
ハイマツを泳ぐ様に歩かなければならない・・という事前情報で
敢えて長パンツを着用。
 
高度が下がることに抵抗感はありますが
ハイマツの海に漕ぎ出す相方丸。
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このルート、山頂までアップダウンで
通過しなけらばならないピークは3つ。
そして、最低鞍部の標高は千畳敷駅と略同じ高さで
約200m以上を下がっていく道なのです。
 
写真は第1の鞍部と
その先に緩い坂道の第一ピーク
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第1ピークで休息していた団体さんを
抜かさせてもらい緩い坂道を登っていく。
 
ハイマツの実の色は赤なんですね。
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【ゴゼンタチバナ】
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  第1ピーク・・・9:04  
 
 第1ピークは緩い坂を登りきったところですが
暫くは平坦な道を歩く快適ルートです。
振り返ると宝剣岳稜線にある天狗岩が見えてきました。
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天狗岳の天狗岩よりも、
こちらが天狗岩らしいよね・・と会話しながら歩を進める。
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ナナカマドの花です。
これが紅葉する頃には
この山域も更に美しく変化していくのでしょう。
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次第に宝剣岳も見え始めてきました。
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檜尾岳とその稜線に熊沢岳
左に稜線はドッグレッグして空木岳。
ブロ友ジョリーさんは、この稜線を
更に南の越百(こすも)から南駒経由で
一泊二日で踏破。
そこまで歩くことはできないが
いつか、きっと歩こうと心の中に決意を秘めた!!
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支稜線の尾根上に檜尾避難小屋のシルエットが遠望できた。
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こちらのチングルマは
既に綿毛になっている。
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  第2ピーク・・・9:22  
 
 周囲の山並みを眺めながら
そして、時々
後方の宝剣岳を振り返りながら快調に歩を進める。
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【キバナシャクナゲ】
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【ツマトリソウ】
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  最低鞍部・・・9:29  
 
第2ピークから少しおりたポイントが最低鞍部。分岐から約200mおりてきた。
ここから、山頂まで前方の第3ピークに登り、後はひたすら登るのみ。
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このルート唯一の難所。
ここで20名を超える団体グループと行き違いで
時間をとってしまった。
いつも、感じることだが
団体ツアーのマナー。
今回も、登りの我々が待つ状態で
リーダの方のコントロールが欲しかったな。残念。
 
写真の男性は同じく長い行列に待たされた口です。
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  第3ピーク・・・9:43  
 
 最後の岩場を超えると
平坦な道に。
ここから一気に山頂直下のお花畑まで登ります。
この辺りはチングルマ満開でした。
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陽も高くなり
次第に周囲の山々にガスが登ってきてますが
富士山はご機嫌の御様子です。
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さて、これからがキツイ登り。
ここに来て相方さんの足が止まり始めました。
これまでのアップダウンで足に披露がたまり始めた頃。
距離は短くても
ボディーブローの様に知らず知らずに
足に疲れがたまりはじめた様子。
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苦しいときには後方を眺める。
中岳周辺にもガスが漂いはじめました。
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あれは、山頂なのでしょうか。
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 ルートは、左側の稜線上にでて、そのままに左側の巻き道へ・・・

  お花畑・・・10:03  
 
 その巻き道に入った場所が
お花畑の始まりです。
(直進で巻き道から山頂。山に向かった道を進むと
山頂にむけて直登となる。
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【ハクサンイチゲ】
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 【シナノキンバイ】
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 【ミヤマキンバエ】
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  コラボレーション
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ここでルートは直登コースを選択。
花畑の傾斜を登っていきます。
 イメージ 27
 
【チングルマ】
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  【キバナシャクナゲ】
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ハイマツを通りぬけると
前方にコンモリした岩山が山頂だ。
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【チングルマ】
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小さくなった雪渓の傍らを通りぬけると
山頂の岩山には先行の登山者が眺望を楽しんでいる。
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 さあ、山頂まで後少し。
 
最終編 に続く。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

毎年7月の最終週は勤め先の夏休みにあたり
今年も例年と同じく四国の故郷に帰省。

十年位前までは、子供達も学校行事が許される限り一緒に帰省し
故郷の夏を楽しんだものの
子供達も結婚し各々に家庭を持ち
この夏の行事も相方との二人だけになってしまった。

そこでこの帰省時には二人だけの気ままな旅行気分から
普段では行けない山域の山々を訪ねていたのですが
今回は比較的安直に
帰省ルート上にある中央アルプスの主脈から
少しだけ外れた三ノ沢岳を計画した。
この時期、起点である千畳敷のお花畑を表庭とすれば
裏庭の花畑と言っても良い花の名山なのです。

そして、折角、千畳まで登るならば
8年ぶりの宝剣岳も計画コースに。
 
ルートとコースタイム
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菅の台バスセンター 5:30・・・・しらび平駅 6:20 - 6:30
千畳敷駅 6:40 - 6:57・・・・極楽平  7:27・・・・三ノ沢分岐  7:39
宝剣岳 8:15・・・・三ノ沢分岐 8:40・・・・・三ノ沢岳 10:18-10:35
三ノ沢分岐 12:23・・・・極楽平 12:35・・・・・千畳敷駅 13:06  13:20
しらび平駅  13:30・・・・菅の台バスセンター 14:00


千畳敷カールのミラクルな眺望

夜中過ぎに到着した菅の台駐車場
時計をみると4時前。3時間程寝ただろうか
外も何故かざわつき始めた。
トイレに起き出してみると深夜には2割方だった駐車場も
7割方一杯になってきた車で登山支度を進め始めた人・・・人。
チケット売り場に列が出来始めているではないですか(驚!)?

予定していた車中での朝食もパスして手早に身支度を整えて列に並んだ時にはすでにバス待ちの列が100m以上。
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イメージ 3バスは始発前の5:00前から
臨時便が増発され待つこと数台。
 
 
 
 
 
 
 
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5:30 の便に乗車でき
しらび平でロープウェイに20分程の待ち時間で標高2612mの千畳敷駅には6:40の到着。
 
 
 
 
 
 
駅舎から外に出ると
雲ひとつ無い夏の青空に
聳え立つ宝剣岳を頂点に
大きく翼を広げた千畳敷カールの絶景が広がる(拡大可)。
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そして
既にカール上部の稜線に向けた八丁坂には多くの登山者の行列が連なる。
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そして、この時期に気をつけなければならないのは帰りのロープウェイ。
午後を過ぎると観光客を含めた下山者も多くなり整理券乗車となる。
下手をすると2時間待ちをする羽目に(最初の千畳敷は2時間近く待った記憶)。

当初の計画は、極楽平から三ノ沢分岐、そして三ノ沢岳ピストン。帰りは宝剣岳経由で八丁坂を下るコース。今日の人出では復路が大渋滞になるだろうと
最初に三ノ沢分岐から宝剣岳ピストン。その後で三ノ沢岳へ往復することとした。結果的に正解(^-^)でした。

目標は午後1時位には駅に戻って来たいところ。

スタート前に
相方と荷物番交替でトイレに。
トイレからの帰りにお土産屋さんの南側を覗くと
伊奈谷を覆った雲海上に南アルプス主稜線の連なりに絶句(拡大可)。
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その奥には霊峰富士の頭がのぞいています。
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これから、この展望を眺めながらの山歩きに今日は何か儲かった様な気分。
 

極楽平から稜線道を歩く


  千畳敷駅・・・6:57  

駒ヶ岳神社の左脇から
極楽平への登山路が続きます。
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雪解け水が流れる小さな沢をわたると徐々に傾斜もきつくなる坂道。
登山路は整備が行き届いており、朝一のウォームアップに調度のコース。
 

そして
千畳敷駅から離れると雲海上には八ヶ岳の山並みも遠望出来る様になってきた。
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標高を徐々に稼いでいくと
道端には高山植物の花々の数も多くなってきた。
【ショウジョウバカマ】
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 【ミヤマダイコンソウ】
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 【アオノツガザクラ】
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  【コイワカガミ】
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今日の相方の目標は、
昨年の同時期に登られたブロ友ひらさんの記事に紹介されていた黒百合。
2週間前に登った天狗岳では
ヒュッテのカップケーキに気を取られ下山後にヤマレコ記事でヒュッテ側に咲いていた話を聞いて非常に悔しい思いをした・・・相方さんが。

この極楽平までの登山路に咲いているはずなのだが
結局、朝のこの時には見つけられず。
 
稜線近くには僅かに残った雪渓。火照った身体を癒してくれるヒャッコサ(^-^)。
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暑さで崩れ気味の雪の坂道を登り切ると極楽平に到着。
 
  極楽平・・・7:27  
 
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眼前には、本日の目標の山、三ノ沢岳。
この後の山頂に向けたアップダウンの繰り返しが続く稜線が一望出来る。
その展望に圧倒されつつあったのだが
流石に稜線だけあって風も強く
ここまでかいた汗で一気に身体も冷えてきた。

歩きながらでも、この展望は楽しめるということで出発。
 
ここで登山ルートは空木岳縦走ルートと別れ
宝剣岳お隣のサギダル頭の木曽側を巻きながら
緩やかな登り道を三ノ沢岳分岐に向かう。
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稜線道にも高山植物の花々が・・
 
【ヒメウスユキソウ】
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 【タカネツメクサ】
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それにしても、今日は素晴らしい天候に恵まれた。
実は昨晩の予報では雨は降らないにしても
太陽マークは時々のあてにならない天気だったのだ。
いくら、花の名山歩きといっても青空がいいよね~。
  
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中央アルプス主稜線の先に聳える空木岳と南駒ヶ岳
この稜線上を縦走できるのは何年後か・・・(拡大可)
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  三ノ沢岳分岐・・・7:39  

三ノ沢岳分岐に到着。 
分岐道標の後方には極楽平から眺められていた御嶽山が聳える。
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極楽平より10分余りで分岐ポイント到着だが
ここから三ノ沢岳に向けて・・・・
一気にハイマツ海原の下り道が待ち構えているが
それは後ほどのこととして
本日の前半の目標は、道標から少し登ったポイントから眺められる宝剣岳
分岐道標上部の遭難の碑より、宝剣岳
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思いで多き宝剣岳で物思いに佇む「こうち」の図
何しろ、私達夫婦が意図して山に登ろうとしたキッカケが、この宝剣岳。
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長野での単身赴任生活が始まった8年前のお盆休み。

暑い八王子から家族総出で長野APを拠点に信州の夏を満喫しようと出かけた場所が千畳敷。
8年前は今日もRWに乗っていた観光客と同じ出で立ち。そして、手には、コンビニ袋に入ったコンビニ弁当。
お決まりの千畳敷観光だけでは飽き足らず八丁坂を登り乗越浄土でお昼ご飯を食べて、
宝剣山荘周辺をウロウロ。この辺りで一般観光エリアから無謀にも登山エリアに入ってしまった様で・・・この時の自分達には、そんな意識は全くない。
木曽駒ヶ岳までは時間的に辛いから近くの山に登ってみようか?
・・と相方に尋ね相方がさした指先の山が宝剣岳。この写真からも完全な一般観光客姿。
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元々、私も相方も田舎育ちだったので岩場登りとかは苦にならずあっと言う間に
山頂直下の10m程の岸壁トラバース。大したもので少しの躊躇はあったもののすることなくクリア(今思うと後方で親の後ろをついてきていた息子二人は何を思ったことか)。
そして、山頂に・・・・記念写真を撮ってもらい無事に下山したのですが何故か山頂の写真だけがとれていない大失態。今回は、その山頂登頂写真を改めて撮ろうとリベンジする次第。
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・・・・職場で、この話をしたら昔の職場の山屋アネさんに偉く叱られてしまいました。山ナメンナヨ~って。それから、本格的に道具も揃えはじめ山暦8年。少しは成長した私達を見てくれますかね。宝剣山(^-^)。

8年ぶりの宝剣岳

分岐点から宝剣岳までは2つの岩峰を乗り越える破線ルート。
分岐点展望ポイントから下りるとすぐに第一の岩峰が進路を阻む。

足掛かりとグリップ出来る岩もあり鎖を慎重に使いこなせば
悪戦することなくクリアできます。
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その上部の頂上部は狭く足を踏み外せば一巻の終わりです。
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頂上部から木曽側に降りて行く途中で見つけた『女王の椅子』でポーズ。
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女王の椅子の左側から下りていくと第2の岩峰。
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この岩峰は、逆スラブ上になった危険個所で
勿論、背後は切りおちた崖でです。
しかし、要所ポイントには、この金属製のステップが
備えられている。
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ということで、相方さん
あっという間に登りきってしまいました。
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そして、この第2の岩峰の難所は一枚岩となっている大岩の約10mの下り。
先行していた山ガール2名が苦戦。
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ここを下りた鞍部で撮影すると
こんな感じですが、足がかりが適当にあるので見たほどのことはないでしょう。
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ここまでくれば、宝剣岳山頂まで
もう少しです。実は、これからが面白い。
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山頂手前には小さなピークが残っていますが
これは乗り越えなく木曽側を巻きながら登る。
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最後のピークをやり過ごすと
宝剣岳山頂まで後ひとのぼり。・・・これからが面白い。
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先ずは、潜り岩。
今回、空身だったので楽勝ですが
ザック背負った先行の山ガール苦戦しておりました。
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実は、この覗き岩からは調度に富士山が眺められる位置です。
題して「富士・・覗き窓」
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この覗き岩をこすと
鳥が翼を広げた様な「飛び出し岩」
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この上部に立つと、高度感あります。
この日は、殆ど無風に近い状態だったので
こんな事もできますが、良い子はやめましょうね。
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  宝剣岳山頂・・・8:15  
 
この飛び出し岩から山頂は直ぐの距離。
8年振りの宝剣岳山頂!!
山頂には、先ほどの山ガールのほか、宝剣山荘側から登ってきたと思われるグループが二組ほどで、時間帯も早く混雑するまでにはなっていませんでした。
8年前に、この山頂の天を貫く尖岩の前で家族写真を撮ってもらったはずだったのですが、残念ながらコンデジには残っておらず(泣)。
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前回は、この頂上にいるだけで不安感があり
とても、この大岩の傍らまで行く気力もなかったのですが
今回は余裕が感覚が麻痺している様で・・・
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でも、こんな事ができるまで
麻痺はしておりませんでしたよ~。
(後で山頂にきたお兄さん、下りてきたときに感想尋ねたのですが、
なんてことはないよっとの事・・・冗談でしょう~)
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 山頂から、お隣の木曽駒ヶ岳を望む。
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 写真では中岳(右側)と木曽駒が重なってみずらいですが
その中間にある中岳の稜線奥のずっと先には
見慣れた槍穂の稜線が遠望できた。
 
あちらも、雲一つない素晴らしい天気の様子。
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山頂の雰囲気を満喫して
本日の本題である三ノ沢岳に向かいましょう。
 
相方に撮ってもらった飛び出し岩ポーズ。
残り1mが私の限界線。
皆さん、どうですか?
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この宝剣岳ルート岩稜上のお花編です。 
どなたかのお印でした【イワベンケイ】
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 【ミヤマダイコンソウ】
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  三ノ沢岳分岐・・・8:40  
 
宝剣岳への往復一時間で三ノ沢岳分岐に戻る。
このルート、鎖場、金属製のステップと破線コースといえども十分に安全器具が備わっており慎重に通過すれば問題ないと思いますが、この日は殆ど無風の好条件。ガスってたり雨天時には、コースを誤ったり滑ったり滑落の危険性が満載のルートです。注意してください。
 
さて、三ノ沢岳分岐に戻ってきたこうち隊
デポしたザックを相方さん、なにやら探し物・・・何を探しているの???
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 その謎は、三ノ沢岳編にて・・・。
 


 

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