2013年03月

今週末、東京では桜も満開に。
日曜日も当初の雨予報が何とか花曇りの花見日和だったのではないでしょうか。

こうち隊は、今週末に相方のじっちゃん・ばあちゃんの喜寿のお祝いを茨城の大洗で
相方の弟家族達が集まるスペシャルイベントに参加してきました。

そして、大洗に折角行くならばと・・・・近くの筑波山に登ろうよと相方の提案で
今回参加予定の昨年結婚したBOB夫妻と4人で登ることとしました。

BOB夫妻とは、結婚前にお嫁ちゃん家族と景信山・高尾山に登って以来です。


朝の8時にBOB夫妻をピックアップし事故渋滞で込み合う外環から常磐道
そして土浦北ICを10時過ぎにおり国道125号線を北上。
途中、コンビニにて昼食のお握り購入。
コンビニ駐車場から双耳峰(左が男体山、右が女体山)筑波山を望む。
これまで奥多摩の御岳や冬の景信あたりで筑波山を遠望したことがあるが
間近で眺めるのは今回が初めて。
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つつじヶ丘駐車場に到着。
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今回の筑波山登山ルートは、つつじヶ丘から女体山、御幸ヶ原を経由して男体山。
そして帰りはロープウェイにてつつじヶ丘に戻る短縮ルート。
大洗に午後4時には到着したいので筑波山神社からのルートは今回パスした。

11:10 :つつじヶ丘駐車場出発  
今回の登山口取付きは売店横の階段から・・・。
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赤い鳥居を抜けると展望の良い整備された坂道を登っていく。
登っていく傍から小学生が、あっというまに抜き去っていく。
後方に両親が置き去りに・・かつて20年前の光景を見るようです。
今日は大きくなった息子とお嫁ちゃんですが。
この山はファミリー登山の山なんですね。
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しばらく登ると身体も温まり、汗をかく前に上着を脱ぐ。
振り返ると駐車場は、まだ足元に。これからが本番。
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つつじヶ丘高原に到着。つつじ咲く季節には絶好に休憩スポットなのでしょう。
東屋も備えられていた。
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登山道も広く歩き易い路を歩を進める。
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11:40 :弁慶茶屋跡  
筑波山神社からの白雲橋コースとの合流点に到着。
ここで軽く水補給。
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そして、ここから女体山山頂にかけて奇岩・怪石スポットが続く変化ある登山路に変わる。

まずは、弁慶七戻り。頭上の岩が今にも落ちそうで弁慶も七戻りしたといわれる石。
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高天原。天照大神を祀る神社があります。
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陰陽石。どちらが陽で陰なのか、これは良く分からなかった。
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母の胎内くぐり。岩をぬけることで生まれた姿に立ち返るとのことですが・・
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前方に女体山山頂が見えてきました。
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出船入船。石の姿が出てゆく舟と入ってくる船にみえることから・・・微妙です。
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裏面大黒。大黒様が大きな袋を背負っている姿を後から見ている様にみえる岩・・・これも微妙。
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北斗岩。天空に輝く北斗星の様に決して動かない空に向かって聳え立つ岩。
これは、わかる・・・・。
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この岩も潜ります。
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帰りに使用予定のロープウェイ直下を登っていきます。
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大仏岩。一瞬、何のことかなと思いましたが
よくよく見ると大仏さんを下から見上げている様にみえます。
大仏さんの頭が今にも落下してきそうに見えます。
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大仏岩を過ぎると山頂直下の急登に。
ここで大渋滞。このルートは、年輩の方、ちびっ子など
色々な方が登られるので何でもない登り等で遅くなりがち。
また、下山者とのすれ違いもスムーズでないのですが
ここはジッと我慢して渋滞の列に連なる。
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12:20 :女体山山頂  
女体山御本殿にお参り。
そして、山頂は・・・
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大渋滞(泣)。ここは、つつじヶ丘から登ってきた人々と
山頂直下までロープウェイを使って登ってきた人々(観光客)とが入り混じり
大渋滞に。まあ~、高尾山のことを考えると有り得ちゃう現象ですね。
登る時間帯が不味かったです(反省)。
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少し興ざめした女体山を下りて次の目的地である男体山にむかう。
途中、どこかで見た「せきれい茶屋」。今回筑波山計画で参考にした別冊PEAKの週末トレッキングガイドに
掲載されていたお茶屋さんです。
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当初、御幸ヶ原のお茶屋さんで昼食を予定していたのですが
お腹も減ってきたことで予定変更し、ここで昼食タイム。


お茶屋さんの真向かいには大きな岩、セイレイ石。
この石の上にセキレイが止まり男女の道を教えたという言い伝え。
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そして、セキレイ石傍のお茶屋さんテーブルで
つくばうどんで身体を温める。何がつくばうどんか・・・。
つ:つくね(地鶏)、く:黒野菜、ば:ばら肉  
つくばの特産物の具が入ったうどんで美味しゅうございました。
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お腹も落ち着き、予定通りに男体山に向けて出発。
せきれい茶屋から少し下りた地点に
筑波山といえば、これですね。ガマ石。
ガマの油売り口上を考え出した場所といわれることから
この名前がついた様で、ガマに似ているいるからという意味ではなさそう。
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御幸ヶ原・・・○○ヶ原と命名されているが
あまりにも観光地化されていて世俗的な雰囲気。
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お茶屋さんも数軒あり食事には事欠かない場所ですが、
一気にスルー。

実は御幸ヶ原に降り立つ直前のカタクリの里(開花前)で
通りすがりの登山者から男体山研究路近くにカタクリの花が咲いているとの情報を得ており
カタクリの花を目当てに男体山を目指す。
すると研究路では無かったのですが男体山へ少し登った路肩に
カタクリの花が一輪、咲いていました。
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先のカタクリ園は4/1から散策路がオープンになるとの事で
まだ少し早かった筑波山のカタクリでした。

そして男体山ですが、ここも山頂に向けて大渋滞。
こちらはケーブルで登ってきた観光客も多いですね。
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13:20 :男体山山頂  

男体山山頂にも御本殿が建っています。
ここでもお参りをし展望を楽しみたいところですが、
今日は周囲は霞んでおり全くの展望なし。
こんな日もありでしょう。
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振り返ると、先ほど登った女体山の山頂が。
男体山、男なのに標高では女体山に6mほど低い871m。
筑波山山頂は女体山山頂をいうとのことで女性に負けております。
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さあ、目的を達したので一気に下山します。女体山山頂下のロープウェイに向かう相方と後方に
BOB夫妻。
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午後2時発に間に合い、一気に高度を下げていきます。
車中からの女体山山頂。
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そして、6分ほどでつつじヶ丘駅に到着。
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楽です。・・・先週のことを思えば。 ;);)


そして、
足早に、じっちゃん・ばっちゃんと兄弟甥っ子姪っ子が待つ大洗へ・・・。



筑波山、「西の富士山、東の筑波山」といわれているそうですが、
観光地化された低山では、我が地元の高尾に東の筑波山が双璧でしょう。
今回は、つつじヶ原からのルートのみで
これで持って筑波山を語るわけにはいかないのですが、
御幸ヶ原の広く整地された状況は興ざめ(泣)。
昔には、どんな風景が広がっていたのでしょう。


筑波山 山行のまとめ
3/23-薄曇:つつじヶ丘駐車場(11:10)-弁慶茶屋跡(11:40)
-女体山頂(12:20)-せきれい茶屋(12:30=昼食=13:00)-御幸ヶ原(13:05)
-男体山頂(13:20)-ロープウェイ女体山駅(14:00)-つつじヶ丘駐車場(14:06)
歩行時間 2時間20分(休憩込み-昼食時間・小屋休憩除く)

週のド真ん中の祝日、微妙ですね~。
今日は昼過ぎまでお仕事。天気も今ひとつなので、これでも良いかという感じです。

そして、明日からは昼時間が長くなり、また新たな山シーズンの到来ですね。


御巣鷹山への苦闘(続き)


露岩をよじ登りと暫くは荒れた登山道・・・微妙ですがルートも良く分からない位に荒れた斜面を
登りきると残雪の残る斜面に。

残雪は踏む抜きが嫌で避けるようにルートをとると落ち葉の下に隠れたアイスバーンのトラップに陥る。
アイゼンも・・と一瞬頭に浮かんだものの、慎重に歩けば何でもない坂道。
でも、苦しかった(泣)。御巣鷹山の電波塔が手の届く位置に見えてきた。
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ホンマの苦闘 part1


14:40 :御巣鷹山電波塔  

途中で一休憩いれて、漸くにして御巣鷹山電波塔に到着。
本社ヶ丸から2時間10分。
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電波塔傍を通りぬけると開運山電波塔とジャンボ富士山が待っていてくれた。
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ここは4駆車も登れる山、悪路と化した車道を泥沼を避けながら進む。
これは・・・ホンマの苦闘でした。
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この悪路、そして、所々前面結氷した様な車道を登っていくと
電波塔群に到着。
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もう、この電波塔裏は開運山(三ツ峠山)山頂です。
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15:00 :三ツ峠山  

山頂標は相変わらずの逆光です。
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既にこの時間帯、太陽は既に西日に。
いつも賑やかな山頂には先着の男性一人。
そして北風も強く
先を急ぎたいところでしたが、デコポンにてビタミンC補給。
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開運山からの下山途中のお気に入りスポット(無風スポット)で
久々のポーズを撮ってみました。
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さあ、この辺りは何度かきた場所、寄り道せずに下山していきます。
四季楽園を通過。
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山頂を振り返る。この時間帯、先の男性以外に誰もいない。
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男性の方は、達磨石への下山路に降りていったが、
私達は、まだ未踏の府戸尾根で天上山カチカチロープウェイで下りるコースを選択。

ホンマの苦闘 part2


三ツ峠山荘通過
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木無山、右にルートをとると浅間神社に。
一時間と少しで湖畔に辿り着けていた・・・・が、分岐路を天上山方面に進路をとる。
天上山までコースタイムは約2時間半。既に午後3時30分。
コースタイムで日没してしまう時間帯。日没との競争となってしまった。
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府戸尾根は緩やかな長~い尾根道が続く。
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樹林の隙間から西日に輝く、河口湖、その奥に西湖と本栖湖が遠望できた。
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途中、樹林帯の切れた場所に送電鉄塔。ここからの富士の眺めも最高なのだが鉄塔は無粋。
鉄塔が無ければ、どんなに良い写真を撮れたことか・・・(鉄塔の前では松が富士を隠してしまう)。
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おおー!
本日、初めて目的地「河口湖駅」の道標。
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霜山は南側斜面の巻き道。この辺りは檜の植林地帯で暗い道筋。
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湖畔下山道への分岐道に到着(16:54)。
ここで手持ちの水が切れたのでザックで背負っていた2Lボトルから補給兼小休憩。
ここで、この間々天上山に進むか、暗くならないうちに湖畔におりるか思案。
ここからカチカチ山ロープウェイまでコースタイム45分。そして、問題はロープウェイが
稼動しているかどうか。流石にシーズンオフのこの季節と午後5時をすぎれば営業していないの
ではないかと・・・。
湖畔に下りることにしました。
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分岐路直ぐ下の林道を渡り植林地帯に再び入る。
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ここも暗い山道です。
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17:28 :湖畔  
分岐路から約30分で湖畔に辿り着いた。
夕陽が毛無山(右)と五湖台(左)との間に沈もうとしていた。
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美しい夕陽が疲れた身体を癒してくれる。
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湖畔から河口湖駅までは約2kmほど。
ここまで来れば惰性で足が前に進む。そして、衝撃的な光景が目の前に。
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なんと!!カチカチ山のロープウェイは、まだ営業しているではないですか(驚)
スマホで調べると終発が17:10で営業していない時間帯なのに・・・・
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そして街の中にはいると建物を覆いかぶさる様に夕陽に少し染まった富士山が美しい。
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17:54 :河口湖駅  
長い長い、今日の縦走も終焉です。
7年前にリニューアルした三角形屋根の駅舎とバックに聳え立つ富士山とコラボが面白い。
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ジャンボが屋根越しに「ご苦労さん」と言ってくれている様です。
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何とか、完全日没前に目的地に到着。
GPS記録を除くと19.8kmの縦走。累積標高差2397m。

先週の鷹ノ巣山の効果か、先週よりも疲労感は余りない。
やればできるじゃない!!

このルート三ツ峠山からの下山路を達磨岩ルートでとれば、三ツ峠山駅にアクセスで
きるので縦走距離は短縮できますが、今回はこのルートの激下りを倦厭した。
もし、車が2台あれば、達磨岩に一台、大月に一台(笹子に適当な駐車場無し)駐車
できれば、もう少し楽なコースとなっただろう。

今回のコースとコースタイムは、ここ↓


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本社ヶ丸・三ツ峠山縦走山行のまとめ
3/16-晴れ◎:大月駅(7:44)-笹子駅(7:55-8:08-Uターン-8:20)
-庭洞山(9:22)-角研山(10:25)-送電鉄塔(10:43)-本社ヶ丸(11:38=昼食=12:30)
-清八峠(12:50)-清八山(12:55)-御巣鷹山(14:40)-三ツ峠山(15:00-15:06)
-木無山(15:27)-送電鉄塔(16:20)-湖畔下山道分岐(16:54-17:00)-湖畔(17:28)
-河口湖駅(17:54-18:20大月駅へ)
歩行時間 8時間56分(休憩込み-昼食時間除く)

360度の大展望 秀麗富嶽!!


本社ヶ丸山頂ルートの続き・・

本社ヶ丸山頂への登りは露岩続く険しいルート。
さて、どの様な大展望を見せてくれるのでしょう。
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男性の話し声が聞えてきた。
そして、先着していた男性の傍に立つ山頂標が見えてきた。
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11:38 :本社ヶ丸山頂

山頂には先着で二人組みの男性登山者とソロ男性の3人の方が360度の展望を楽しんでいた。
そんなに広くなり山頂だが、登山路の邪魔にならない場所を確保し昼食休憩。
久々のパノラマ写真を撮ってみたくなる様な贅沢な展望だ!!
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秀麗富嶽十二景十二番山頂である本社ヶ丸。三ツ峠山の右肩に美しい姿をみせてくれている。三ツ峠山には右側を走っている稜線からアプローチするが、この雪だらけの斜面を登るのだろうか?
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今日はアルプス・八ヶ岳方面は強風の予報だったが、山稜のスカイラインが白く浮き出ており
美しい眺望の南アルプスの峰々。
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八ヶ岳は白い峰々が少し後退し始めている様にみえる。
今年も冬山でお世話になった八ヶ岳。今度は、夏山でお邪魔します。
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金峰山山頂部にも辛うじて雪が残っている。
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そして本社ヶ丸から続く稜線上に清八山(この山も秀麗富嶽十二景)とその先に御坂黒岳。
右手には御坂のマッターホルンこと釈迦ヶ岳。その後方に悪沢と赤石・・だと思いますが・・。
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なだらかな山容は大菩薩方面でしょうか。
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山梨百名山の山頂標と秀麗富嶽十二景山頂標(大月市の選)
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山頂は気温が低かったと思いますが、弱風でかつ暖かい陽射しを浴びながら
コンビニで買った鍋焼きうどんで身体を温める。

先着の3人が去った後は独占状態の山頂を楽しむ。
この山は電波塔が目の前にあるのかAU電波もバッチリ。
同日、山に登っているブロ友さん達とLINEにて情報交換しながら時間と
静かな空間に浸った。
そして、そろそろ昼食の後片付けをしようとしていると
朝の笹子駅で見かけた二人組みの女性登山者が登ってきたので
山頂をあけ渡すことに。一時間近く山頂に滞在してしまった。

12:30 :本社ヶ丸山頂を出発

休息も十分とり時間帯からみても三ツ峠山へ十分にいけそうだったので
次のターゲットを三ツ峠山に山頂を出発(この時には笹子に戻る気持ちは完全に消えうせた)。

山頂からは岩場を慎重におりていく。
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ここから清八峠まで所々険しい岩場を通過していく。
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途中、大きな岩場にて・・今日は空には雲ひとつない素晴らしい天気だ。
この景色にウットリと佇む相方さん。
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そして南アルプスの峰々にも・・・
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午前中の本社ヶ丸までは登山者とすれ違う事は無かったが、
この清八峠-本社ヶ丸間では5~6人の登山者とすれ違った。
やはり、人気ルートは三ツ峠登山口からもアクセスできる清八山からの様だ。
男女3人組の方は中間地点に荷物をデポしてきたと言っていたが
ザックも見付からず、清八峠に到着。


笹子からの登山道は右手から、そして清八山は真っ直ぐに直登していく。
清八山の巻き道は左手にあったようだが危険表示にもなっており、山と高原地図にも掲載がない。
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素直に直登・・といっても山頂は直ぐですが。
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5分ほどで展望がひらけた広場に到着。

12:55 :清八山山頂
ここにも先の山頂でみた山頂標。
秀麗富嶽十二景十二番山頂・・・どこかで聞いた番号。
そうなんです。十二番は二座(本社ヶ丸と清八山)のことだったのです。
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この山頂は、左手に立つ松の枝が富嶽写真のアクセントとなっている。
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御坂山塊の釈迦ヶ岳も間近に。その麓には甲府盆地が広がる。
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釈迦ヶ岳に登ったのは去年のお正月二日目。残念ながら富士の展望は望めなかったが
山頂のお地蔵様は達者だろうか・・。後方の山は、悪沢岳。
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先ほどすれ違った登山者のザックは、この清八山にデポされていた。
ここでの昼食も広々として良い場所だ。

御巣鷹山への苦闘


さて、この展望でユックリと再び休憩を取りたい所だが、その間々山頂を通過。
先を急ぐ。

清八山から下った先に分岐の道標。
みると三ツ峠山方面の道標が落下していた。
しかし、あまりにも方向が分岐路にあっていたので、これが正解だと信じて右折。
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ところが100m程歩いて、どうみても御坂方面に向かっている様で
スマホGPS(山と高原地図)をみると推測通りで御坂方面を歩いていた。
とすると、落下した道標の向きが間違い!!
道標を向きを正しい方向に再設置。一日一善。良いことをすれば三ツ峠山の開運にて
何か良い事がおきそう(期待感大です)。
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樹木の隙間に、ちょっと前まで寛いでいた本社ヶ丸の山頂部分がみえる。
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三ツ峠登山口に向かう清八林道。しっかりした道標は立っていなかった。
この路を利用すれば約1時間で登山口に。そしてバスを利用すれば河口湖駅に到達できるはず。
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この分岐路をやり過ごしてしまった・・ということは残された選択肢は三ツ峠山に登るのみ。

本社ヶ丸稜線がドンドン遠ざかっていく。
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この登山道でも三ツ峠山から本社ヶ丸に向かう登山者と何度かすれ違った。
本社ヶ丸で見た三ツ峠山北側斜面は雪に覆われており、アイゼン装着は覚悟していたが
所々に雪が残っているだけでストックがあれば登れるとのこと。
これを聞いて一安心。

清八山から大幡山・茶臼山を通過し手の届くような位置に御巣鷹山の電波塔が眼前に。
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御巣鷹山に向かう鞍部まで、もう少し。
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下りたくない気持ちとは裏腹に高度がドンドン下がっていく。
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さて、鞍部からの登りは以外にも御巣鷹山南側に巻いていく。
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油断大敵!! アチャー!!
なんでも無い落ち葉の登山道で、その下にアイスバーンが眠っていたとは・・・
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巻き道から直登路の取付きは大きな露岩をよじ登っていく。
この辺りは、どこが登山道かルートサーチに苦労した。
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これからが御巣鷹山への登りの核心部ですが、
この続きは、明晩に・・・・。

今年は寒さの厳しい冬でしたが、
いつの間にか春の足音が聞えてきている様で
 自宅周辺にも春の花々が咲き始めています。

そんな週末、久々に中央線沿線の山々を訪ねてきました。

計画時には、笹子駅から本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山を縦走し初狩駅に戻るルート。
ところが、車を大月駅のタイムズ駐車場に駐車した時に心変わりして三ツ峠山、河口湖に抜ける縦走へと。
その辺りは本編で・・・


今回は、元々笹子駅と初狩駅間で縦走する予定だったので
愛車は駐車場のある大月駅に駐車。大月駅から笹子駅に移動する予定。
駐車場にて準備中。雲ひとつ無い今日も好天気です。都留市方面に富士山が艶やかな姿をみせてくれてます。
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笹子方面に目を移すと鶴ヶ鳥屋山(右)と三ツ峠山(左)。
この時、俄かに三ツ峠山に縦走してみたい気持ちにかられた。
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そこは身体に聞いてみないと分からない・・
本社ヶ丸に達した体調しだいということで、笹子駅に向かう。

8:08 :笹子駅
流石に笹子駅に降り立つと空気が凛として寒い。駅のトイレで用をすませて出発。
本社ヶ丸には清八峠経由で登ろうと計画していた為、一端は甲州街道にでて分岐の追分まで進もうとしたが、途中で思い直し。
仮に三ツ峠山に行こうとすると清八峠と本社ヶ丸間がピストンになってしまう。
それは無駄な山歩きになってしまうので、鶴ヶ鳥屋山と本社ヶ丸との中間地点である角研山に登るルートに変更することとした。
再び、甲州街道を12分のロスで笹子駅に戻り再出発(8:20)。
中央本線に沿った南側の側道を進む。
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登山口取りつきの急登でヘロヘロ


8:33 :登山口
車道を10分余り歩くと左手に登山口の道標。
薄ら暗い杉林がスタートポイントだと少し気が重い。
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そして衝撃的なスタートからの激急登。ほぼ、直登の様な急坂を高度を一気に稼いでいく。
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送電鉄塔まで登るとひと寛ぎ。
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再び、急坂を登っていくがスタートの急登を思えば散歩道の様なもの。
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木立ちの隙間から本日第一の目的地である本社ヶ丸が見えてきた。
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標高1000mの庭洞山を通過。稜線上の角研山まで残すところ400m足らず。
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ここから暫くは標高差ない尾根伝いを歩く。
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途中、林道を通過(僅か20mばかり林道を歩き右折)。すると再びの急登。
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最近、急登は急登でウェルカム。何といっても一気に高度を稼ぐことができる。
どちらかというと激下りが足に悪いかな~。
ただ、この間の急登は適度に九十九折れになっており歩き易い。
今日は、先週の鷹ノ巣山より体調は良さそう。
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本日、2基目(この表現正しい?)の送電鉄塔。
右手の本社ヶ丸も次第に大きく見え始めてきた。鉄塔の先の檜林に突入。
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鬱蒼とした檜林で先行の相方の姿が見え隠れ。檜林を過ぎると主稜線上の角研山に向けた急登が始まる。
本日、初登場のワタクシ『こうち』です。
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おお~。目の前に本社ヶ丸が見えてきました。
ここで残り僅かだと思うと・・・・この後が長く中々到達しない本社ヶ丸。
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標高1400mを超えてくると、
これまで白い頭がチラチラと見えていた白根三山の全容も見えてきた。
もうすぐで主稜線!!
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10:25 :角研山(主稜線)
稜線直下は露岩剥き出しの悪路が続きます。幸いにも雪は完全に融けてしまい危険性なく通過。
そして、主稜線上の角研山に到着。登山口からのコースタイム2時間半を2時間切れで到着。
今日は、調子がよさそう・・・いけちゃう?!三ツ峠山!!
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長いなが~い稜線路、本社ヶ丸はいずこ??


角研山山頂標は無く三角点近くの木に看板が掛けられていただけだが、ここは主稜線との三叉路。
左方向が鶴ヶ鳥屋山、右に本社ヶ丸。鶴ヶ鳥屋山は次回に回して今日は右折。
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ここから本社ヶ丸までコースタイム1時間半の縦走山行。
冬の特権、落葉した木々の明るい稜線道が続く。
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進行方向左手には三ツ峠山も見えてきた。
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暫くは露岩の稜線だが険しさは無く快適に歩く。
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暫く稜線を歩いていると突然足元に緑の熊笹が茂る道へと変化。
写真では熊笹の緑がうまくでていない様です。
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ブナ林でしょうか、熊笹の緑と秋には紅葉とで美しい林なのでしょう。
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今日、3基目の送電鉄塔。
熊笹に覆われた草原に建った本日最大級の鉄塔でした。
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ここから、本社ヶ丸まで1時間10分の道標が立っていましたが、右手に見える
こんもりしたピークが本社ヶ丸で無いの?
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また、ここは宝鉱山登山口からの合流路でもあります(道標左方向)。
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ここで標高1500mを超えたでしょうか。
稜線上に所々雪が残っていますが、凍り付いてガチガチ。雪の無い地面もストックで突くと
コツンコツンと固い音がする。季節が進めば、ここも泥濘になるのか・・。
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送電鉄塔で本社ヶ丸と思っていたピークへの直登道。
階段状の枕木も設置され歩き易い登りでした。何しろ、この直登の先が山頂と思っていたので(泣)。
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この時、この先には山頂の展望の良い広場の存在を疑いもしなかったのですが・・
その先に更にコンモリしたピークが見えてます。やはり、道標のコースタイムに偽りは
無い様です。
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そう思いながら、左手を眺めると三ツ峠山稜線の先に富士山の全容が見えようとしています。
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この白い神々しい秀麗な姿を見ると一端は萎えた気持ちが盛りかえす・・・日本人です。
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山頂までは、もう直ぐですが、写真容量が一杯一杯です。

明晩に続きます:)

「もしもし、亀よ亀さんよ~・・・・」
登り疲れた時の
 私のリズム歌です。
皆さんは、足が前に進まなくなった時はどうされますか??

山頂直下の雪の急登で一人唱え続けました。相方に聞えたかどうか・・・・。


11:45:鷹ノ巣山 山頂  
東日原停留場から約3時間40分。
後半の雪道に入ってからの直登が想定以上に体力をつかってしまった。

前方が急に明るく開けた広場に、いち早く到達した相方の顔も
達成感に溢れている。
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そして、お待ちかねのジャンボの艶姿。
 少し霞んでいるようですが、雲ひとつなく絵画に描かれた富士の様です。
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奥多摩湖の対岸に真向かいに位置する山(左手)は、この1月に登った三頭山。
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石尾根のずっと先の霞んだ空の下に大岳山(左)と御前山(右)。
御前山は未踏の山です。
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折り重ねた山々の上部に白い屋根の様に覆い被さっている白根三山も遠望できた。
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山頂広場からの眼前に鷹ノ巣山避難小屋から延びている浅間尾根。
奥多摩湖湖畔の峰谷へと続く尾根道ルートが整備されている。
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北側の木々の隙間からは、この山稜線上の最高峰である雲取山。
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雲取山山頂にズームイン!! 今日も沢山の登山者で賑わっていることでしょう。
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長い・なが~い石尾根田んぼ道下山路


12:35:鷹ノ巣山 山頂  

山頂は、殆ど風もないポカポカ陽気。
カップ麺とお茶を飲んで、この日後半の長い道のりを急ぎます。

下山路は、取り合えずアイゼンを外し出発。
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墨絵の様に重なりあう山並の先に霞んだ富士山の美しさ。
今日の花粉の影響でしょうか。丹沢山塊は完全に白いスクリーンに覆われていました。
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さて、素晴らしい眺望の石尾根ですが、足元はドロだらけ。
油断するとズルーっと滑ってしまいます。
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尾根上の積雪量もかなり少なくなっています。
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そして、少し油断すると、この状態。思いっきり踏ん張りきかず滑ってしまいました。
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ゆるゆるの田んぼ道から抜け出しても
水根山、城山と緩やかながらアップダウンの繰り返し。相方の足もブレーキが掛かり始めた様です。
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城山から六ッ石山にむけて一端は急坂を下ります。
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今日の復路は相方にもカメラを持たせましたので、私の露出回数が増えますが失礼します。
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途中で見つけたJURASSIC PARK!!
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ジュラシックパークの小型肉食恐竜(ヴェロキラプトル)に良く似ている。
何がどうやって複雑に絡み合ったのでしょうか。これも自然の造形美?

六ッ石山は直登ルートは無く北側斜面を抜けていきます。
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北側は、残雪で覆われているルートを歩く。
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14:00:六ッ石山分岐  
ここから六ッ石山へは直登ルートあり。
折角なので立ち寄ることに・・・といっても残雪残る坪足斜面と雪解けた地面は
ドロドロ田んぼ道。
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六ッ石山山頂には雪は既になく明るい広場です。
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鷹ノ巣山を振り返る。ここまで良く歩いたものだ!!
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しかし、まだルートは半分以上残っているし標高も200m程しか下っていない。
更に約1100mの下りが残っていることに愕然。

六ッ石山の先の狩倉山からは防火帯を一気に高度を下げていく。
このルート、山梨の茅ヶ岳の下山路に似ている。ここで標高1300m。
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防火帯を下りきると三ノ木戸山の北側斜面の巻き道。
ここにも残雪のこっており、更に落ち葉の下にはアイスバーンが隠れており
油断できない登山道。
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あれは先ほどの六ッ石山でしょうか。
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標高1000mまで下ってくると植林地帯に突入。
この中が曲者で登山道はユルユルの泥濘状態。登山道をさけて杉林の中を
歩くも地面は柔らかく油断すると先ほどの二の舞に。
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杉林の先は落ち葉で覆われた登山道。
ここも注意しないと落ち葉の下に凍った雪が残されている。
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標高をドンドン下げていきます。調子が出てきたぞ!!
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林道に合流!!残った標高差約200m。
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この後、林道沿いに歩き途中で再び奥多摩駅にぬける山道に入る。
杉林の隙間から人家が見えてきた!!
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スーパートレイルランナーと遭遇


林道から羽黒三田神社裏に抜ける登山道を下っていると後方から人の気配。
いつの間にか若い男性二人のランナーが追いついてきた。
「どこから走ってきたの?」と聞くと
一人の方(日本人だと思ったが)が、片言に日本語で
「カモサワからクモトリ登って、ナナツ・・タカノ・・・下りてきた。」
ひえー!!
この人たち、鴨沢から雲取山まで登って石尾根を縦走し下りてきたんだ!!
あの泥濘、田んぼ尾根を・・。
よく見るともう一人の男性はイケメンの白人。上手な日本語で
「ツカレタ・・」といって走りすぎてしまいました。
走りさる後姿を撮ろうとしたが、あっというまに杉林の中に。

恐るべしランナー


人家裏が登山口になっていた。
後半は、バテテ足が前に進まなくなった相方が遅れ気味でついてきます。
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ここから奥多摩街道まで車道を歩いていく。
途中で春の花が披露困憊の身体をなぐさめてくれる。
蝋梅
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福寿草
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梅の花、満開
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奥多摩街道への抜け道を下りたところに酒屋。
ここで澤乃井の限定にごり酒を購入。
氷川キャンプ場駐車場に戻る橋を渡る
 披露困憊の私です。
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雑感;
今年に入って初めてのロング・・というか、久々のロングコースでした。
この時期、北側斜面は凍結した残雪と南側斜面は解けたユルイ登山道で
普通には歩けない状態。距離以上の疲労感は、このためか・・等と思い
ながら実はロングを歩く体力が落ちていたのでしょうね。来月頭に今回の
倍のロング縦走予定している。どないしましょうか・・・。

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