若返りの名水と剣山 登山編


一週間のわたる故郷での夏休み、墓参り・親類のお見舞い等であっというまに過ぎ去ってしまった。当初予定していた剣山も木曜日まで天候不安定で今年は駄目かなと危ぶんでいたところ最終日(7/29)に御日様マーク!!なんて運がいいんだ!!迷わず剣山登山を決行した。
剣山は登山とはいっても、実際に登る標高差は500m足らず、更に登山リフトを利用すれば300mの標高を稼ぎ、誰でも手軽に登れる山である。

高知からは国道32号線を北上し高知県と徳島県の県境に近い大歩危よりかずら橋で有名な西祖谷山村にはいる。更にかずら橋から集落地を抜けて、舗装道ではあるが道幅の狭くカーブの多い道を対向車に緊張しながら1時間車を走らせ剣山登山口見ノ越に到着した。
駐車場は平日の早朝ともあって車の数は少なかったが県外ナンバー車が殆ど。隣の車はなんと「所沢」だった。恐るべし剣山。

7:30:見ノ越登山口 出発
登山口近くのお土産屋兼定食屋は既に営業中          駐車場の先に「三嶺(みうね)山」
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旅館前の石段を登り「剣神社」へ               神社に参拝しわきの登山口に入る
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取り付きは緩やかな登り道                  登山リフト下のトンネルをくぐる
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ブナ林の整備された登山道を歩む               樹林帯から尾根にとびでると頭上前方には山頂稜線
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剣山山頂は左側ピークの奥に位置し、右奥にみえる山は次郎笈(じろうきゅう)。お天気は今日も上々の様だ。
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8:05:西島
尾根にでて5分ほどで登山リフト終点の西島駅に至る。ここを基点に幾つかの登山コースに分かれるが、今回が初めての私達は剣山王道の大剣コースを進み二ノ森、一ノ森から行場経由で戻るルートを選択。
案内図 拡大できます。
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大剣コースは山頂までの最短ルートである尾根の右を巻きながら進み大剣神社からは直登する。お目当ては神社下にある名水百選の御神水だ。

イメージ 11 西島駅を出発して直ぐに「つるぎ山」鳥居をくぐり進む。


イメージ 12 稜線上に巨大な石灰岩が見えてきた。

8:23:大剣神社
大剣神社に到着。神社の背後に剣山の由来になったといわれる先ほどの巨大な石灰岩がそそり立っている。休日には行楽客も容易にアクセスできるので賑やかな場所とのことだが今日は平日、先行していた男性2人が記念写真を撮っていた。挨拶もそこそこに、お目当ての御神水を賞味に水場に急ぐ。
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御神水は90m程下った場所に                   巨大岩の基部から湧き出ている御神水
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石灰岩質でミネラルが豊富で病気を治す若返りの水ともいわれ日本名水100選のひとつに選ばれている。空にした2Lペットボトルに御神水をくみ取っていると、剣神社にいた男性2人も下りてきた。話をきくと彼らは剣山に登り返さず次郎笈に向かうそうで、水場にて別れた。

イメージ 16 剣神社に戻る。「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」 今でも、この様に山歩きしたりできている平穏な毎日だが、人間とは欲深いもの、一切の悪縁を断って頂きたくて、二人してしっかりお参りした。

イメージ 17 いよいよ山頂にむけて出発。左側の道は西島から登ってきた整備された道。山頂へは、この分岐を山側に向かう。

イメージ 18 剣神社後方の巨大な石灰岩に近づく。帰路の行場周辺も石灰岩の巨石が多い。後方にみえる小高いピークが先ほどの男性二人が向かった次郎笈。


イメージ 19  西島からの尾根道コースと合流。麓から見えていた雲海荘が目前。

イメージ 20  剣山本宮の鳥居をくぐり、剣山ヒュッテ横の階段を登っていく。

8:55:平家ノ馬場
石段は途中から木階段にかわる。広々とした山頂まで後一息!!
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広々とした笹が原は平家の馬場と呼ばれる。ここにも植生保護の為に木道が設けられている。
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夏らしくない筋雲たなびく青空に向かって一直線に延びる木の回廊に導かれる。
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9:00:剣山山頂に達する
山頂は石囲いに守られた一等三角点が置かれている。
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南には、ここまでのルートで何度か姿を現してくれた「次郎笈(じろうきゅう)」。ちなみに剣山は別名「太郎笈」。二つの山で対峙している。
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東には帰路に縦走予定の「ニノ森」「一ノ森」。
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以下、山頂眺望・下山・キレンゲショウマ編へと続く。