近くて、足が中々向かないポイント
その一つが、岩殿山稜線上の先にある断崖「稚児落とし」
岩殿山には、これまで何回か
観光モードで登っているが、その先まで進む機会が無かった。

天皇誕生日の振替えの12/24の休日
半日コースの稚児落としから岩殿山をめぐる
ショート登山に行ってきた。

起点である
登山口近くに設けられていた岩殿山駐車場は
昨年夏の台風被害の復旧工事に充てられており利用不可。
案内標識には大月市民会館駐車場の利用(無料)案内がでている。

 9:10 大月市民会館PA    
今日のルートは、時計回り周回で
大月市内⇒浅利⇒稚児落とし⇒天神山⇒岩殿山⇒駐車場に戻るルート

まずは、駐車場から大月駅方面に向かう。
空は、青空の絶好のお天気
しかし、残念ながら富士山は地吹雪なのか雲なのか
北風に煽られて雲が南側にたなびく。
イメージ 1

せっかく、間近の山に登ろうとしているので
人の思いと気象とは裏腹なんですね。
イメージ 2

浅利橋までのルート
地図では、人家を通り抜けて
浅利橋近くに抜けられそうな道を進むも
人家の庭で行き止まり。
引き返したりなんかで10分ほどロスして
桂川にかかる浅利橋をわたる。

右手には、今朝も通過した中央道陸橋。
イメージ 3

ルートは、浅利川にそって走る県道を北上。
橋を渡って10分程で
浅利公民館そばを通過。
左手には花咲山への道案内(コースタイムで1時間40分)。
以外に距離があるんだね。
イメージ 4

 9:45 シュートカット    

ルートは、浅利小学校手前で分岐から川を渡り
稚児落としにむかう山腹にとりつくが
ヤマレコMAPの踏み跡にショートカットルートを発見。
川を渡り人家裏の山道にはいると
荒れてはいるが確かに踏み跡もある道。
イメージ 5

5分ほどで正規の尾根ルートに辿り着いた。
今回、ヤマレコMAPのガイドを使用したが
このショートカット道を歩いていると
正規のコースから外れたとして警告アナウンスが流れる。
山ナビの進化を実感。
(最近では、予想到達時刻も計算してくれるとか・・まるで、車ナビ)

さて、正規のルート尾根は
しばらく急登がつづく。

イメージ 6

ひと登りすると
露岩剥き出しの展望の良い場所にでたが、稚児落としは
まだまだ先のこと。
尾根道は、写真の左手(北側に)へと続く。
イメージ 7

ここから稚児落としまでは
標高差200mの直登
一気に登ってしまいたいところ
イメージ 8
ところが
ここで、自分の身体への異変に気付く・・・。
腰に力をいれない様に一歩一歩登る。

 10:20 稚児落とし    
急登を登り切ると
一気に視界が広がる断崖上にでた。
イメージ 9

稚児落とし

由来は、文字通りなんですが
武田家滅亡後の岩殿山を居城とする小山田氏の悲劇
織田包囲網を逃れようとした側室(千鳥姫)一行が
この断崖で泣き出した赤子を投げ落とした悲しい伝説が由来。

イメージ 10

一旦、岩稜稜線部から林の中にはいり
下っていくと、上部からは良くわからなかった
垂直に切りたった断崖に目を奪われる。
イメージ 11

ここまでくると
岩殿山から、こちらに廻ってくる登山者グループとのすれ違いも多くなってくる。
どうも、岩殿山から廻るルートが一般的みたい。

稚児落としからは冬枯れの木立の林
落ち葉の山道、
心配した異変も、下りと平坦な道にかわり
次第に収まってきた(ホッ~
イメージ 12

 10:36 天神山    
小さな祠が祭られた天神山に到着(山頂標は、岩殿山側に少し進んだポイント)。
イメージ 13

ここからの富士山も
富嶽十ニ景に選定されていないが、良い眺望ポイント。
(残念な富士の雲ですが)
イメージ 14

天神山山頂標からは一気に高度を下げていく。
イメージ 15

更に進むと、岩殿山を間近に見通せる岩陵部に。
相方さん、朝ドラの福ちゃんで決めポーズ。
私は、鈴さんファンです。
イメージ 16

その少し先で
この稜線コースの難所
兜岩が一望できる

現在、こちらの岩場ルートは現在、足場が崩れたとかで通行止め
イメージ 17

回避ルートは
兜岩裏側の林間ルートを巻いていきます。
イメージ 18

そして、急斜面ロープ場を攀じ登る。
イメージ 19

登りきった場所に
現在は通行止めとなっている岩場の入り口へ
イメージ 20

更に岩殿山方向に少し進むと
鎖場が2箇所ほど
足元もしっかりしているので登りは問題ないでしょう。
下りは足の置き場所にちょっと苦労。
イメージ 21

ここから更に下っての
岩殿山への登り返しが待っている。
少し、不安。
イメージ 22

築坂
岩殿山 大手口に備えられた空堀
ここからが、山城、岩殿山。
イメージ 23

岩殿山山頂にむかう登り返し
不安が・・少し現実に

岩殿山山頂に・・・その様な建物があったかあ~
文字とおり運まかせ~
イメージ 24

ふれあい館からの登り道に合流。
もう、少し。もう、少し。
イメージ 25

山頂まで、あと少し
はたして・・・・
イメージ 26

 11:30 岩殿山    
山頂(本当の山頂は、更に奥の方)に、どうにか到着。
しかし・・・東屋は、あるものの
それらしき施設は無し。
イメージ 27

展望はバッチリ
イメージ 28

富士山の展望は・・・荒れている。
残念!!
イメージ 29

山頂、滞在時間数分で
ふれあい館まで足早に下っていく。
イメージ 30
この下り道、長かった~

・・・が、

 がーん!!   

漸くにして到着した
ふれあい館の残酷な案内~
イメージ 31

こうなれば、今朝、駐車した市民会館が最後の望みだ!!
イメージ 32

何とか、
岩殿山登山口に下りてきた。
ここまで、頑張った自分に驚きながら、残り数百mの市民会館へ。

 11:50 大月市民会館PA    

幸いに市民会館は開いていて
滑り込みセーフ。
最大のピンチを脱っした。
イメージ 33

三連休の最後の日の空いた時間で
計画した今日の山歩き
後半戦は
余裕の無かった山行

周回コースタイム3時間ということで
準備不足だったな~と
反省。


今年最後の山登りは
とても、締まらない話となってしまいましたが
まずは、今年も怪我無く一年を終えたことに感謝。

年があけると
こうち隊も、いよいよ大台コンビになるわけですが
多くいる山の先輩達を見習いながら
山登りを続けていきたいものです。

来年も、よろしくお願いします。