子供達も1人立ちし
夫婦で何か余暇を楽しむことが出来ないか・・と
始めた登山。

きっかけは、長野への単身赴任時代に
最初の夏に家族で登った宝剣岳(いきなりなんですが・・)でしたが
本格的に始めたのは、その翌年から。

そして初めての2000m級の山が
今回、再訪した甲斐駒ヶ岳でした。

あれから、10年。
今回、過去の記憶を辿りながらの山旅を
楽しんできました。


10月の3連休の天気は
今一つ、予想しづらい天気。
計画では五竜あたりも候補にあったのですが
結局、晴天が確保できそうな日が最終日の10/9(月)。

前夜に自宅での夕食後を終えて
山道具を愛車に放り込み
一路、伊那市の仙流荘に。

仙流荘には夜の10時半到着。
外気温も低くなく、この時期としては暖かく
車中ではグッスリ眠れました。

この季節の南アルプス林道バス始発時刻は、6:05。
しかし、この3連休には、
登山者が集まれば臨時のバスも早めに仕立ててくれることは
過去の経験から知っていたので
5時には、乗車券販売の列にならぶ。

予想通り、始発は5:10に第1便
私達は5:15に第2便に乗車できました。


  北沢峠  6:15  

6時過ぎに北沢峠に到着。
実は、甲斐駒は今回2度目ですが
北沢峠を起点の登山は
仙丈ヶ岳、アサヨ峰にも使っており
今回で4度目になります。

それでも、5年前のアサヨ峰が最後なので
北沢峠の
以前はテント小屋だったバス待合場所も
立派な建物にもなっていました。

峠からは広河原にむかう林道を少し進み
過ぎに左手の脇道に入っていきます。
10年前とほほ同時間で行動スタート。

緩い坂道を進むこと5分程で
長衛小屋のテン場に到着。
河原には色とりどりの沢山のテントで
河原一面のテント紅葉です。
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5年前には工事中だった長衛小屋
小屋の裏にある橋を渡って仙水峠に向かう登山道が開始されます。
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まだ、朝の6時台
ひんやりとした空気と暗い渓谷沿いの登山道を進みます。
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左岸から右岸、そして再び左岸に戻り
短い急坂を登ると仙水小屋
ここの水場で喉を潤し休むことなく先に進みます。
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小屋の裏にある仙水小屋のテン場をやり過ごし
八ヶ岳の様な苔むしたシラビソ樹林帯をぬけると
前方に広がる岩岩岩・・・のゴーロ帯。

これは、氷河時代に大きな岩石に水分が入りこみ
凍結と融解を繰り返すことで大量の岩塊を形成させたものです。
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このゴーロ帯、気を付けないと浮石もあるので注意。
人の歩いた石を注意深く探しながら登っていきます。

途中で振り返ると
甲斐駒の真向いに位置する仙丈ヶ岳への尾根と
ピークは小仙丈でしょうか。
右手の双子山からの斜面は黄葉で輝いています。
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ゴーロ帯の先に鞍部が見えてきました。
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  仙水峠  7:20-7:25  

北沢峠より一時間とちょっとで仙水峠に到着。
10年前には7時半くらいの到着で若干ペースが早い様です。

この峠からは、甲斐駒ヶ岳とその南陵に異様な形で
聳えている岩峰、摩利支天の景観が
いきなり目の前に飛び込んできます。
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この峠の標高が2264m。
目指す甲斐駒山頂が2967mで標高差約700m!!
ため息がでそうです。
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その前のCPが標高2740mの駒津峰
峠から標高差500mの直登をクリアしなければならない。
前回は1時間半近くかかりましたが
今回はいかに。

峠の左手の針葉樹林帯から直登路にとりつきます。
ところどころに広葉樹林が色付いており
目を楽しませてくれますが
この樹林帯のルートは根っこと岩があり
且つ、ルートも明確でない急登で
息が上がります。
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仙水峠は、風の通り道だった様で
休憩をとるには寒すぎたのですが
標高を稼ぐにしたがって風も弱くなり
樹林帯が低木になった陽だまりポイントで、
この日、最初の休憩。
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目の前には栗沢山と
その稜線の先にアサヨ峰
上部の黄葉は終わっている様です。
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5年前に栗沢山から眺めた
駒津峰への尾根は、こんな感じでした。
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↑の写真をみると、仙水峠に広がっているゴーロ帯は
かなり上部まで広がっているんですね。

この栗沢山
宇多田ヒカルの天然水のCMで有名ですよ。
5年前のレポ⇒アサヨ峰・栗沢山


休憩ポイントから更に進むと
ハイマツ帯にはいり甲斐駒方面の展望が一気に広がります。
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日本百名山で深田久弥は、こう言う
「日本アルプスで一番綺麗な頂上は、やはり私は甲斐駒をあげよう」
花崗岩の白砂を敷き詰めた頂上の美しさ、白砂の峰にみえる

10年前に、この景色を体験したことが
今日まで二人して山登りを続けられたのかなと思います。

急坂ルートは、
ハイマツ帯からダケカンバの林に
これって植生の逆転現象で
普通であれば先に亜高山帯のダケカンバ
さらに高度が高くなると高山帯のハイマツへと変化するのですが
この尾根の植生も逆転している様です。
この現象は、八方尾根が有名ですが
こちらは、駒津峰周辺からハイマツ帯に再びもどります。

そのダケカンバの先が駒津峰
休憩ポイントは、その約半分を経過した地点だった様です。
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ダケカンバの林を抜けると
森林限界地点で、再びハイマツ帯に。
ここまで来ると駒津峰ピークにいる登山者の姿も良くわかります。
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  駒津峰  8:40  

仙水峠から1時間と15分で駒津峰に到着した。
10年前は9時到着だったので、少しは成長したかな。

そして、この日の天候は
天候回復を待ち
満を持してきただけのこともあり
周囲の山々の眺望は二重丸!!

甲斐駒ヶ岳は勿論!!
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鋸岳の先には北アルプス稜線シルエット
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栗沢山とアサヨ峰の稜線の先には
北岳から間ノ岳・・そして南アルプス主稜線が連なる
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南アルプスの女王
仙丈ヶ岳、来年の10年振りシリーズ候補です。
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鳳凰三山と富士
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さて、ここからのルートで
甲斐駒山頂まで直登ルートを予定していたのですが
この6月の八ヶ岳で痛めた膝が
今一つ、調子良くない。
普通に歩いたり軽いジョグでは問題無いのですが
深く膝を曲げたりすると痛みを感じる様に。

この直登ルートを登ってみたい気持ちもあったが
ここは、グッと堪えて
巻き道ルートで。

その直登と巻き道の分岐は
駒津峰から更に
ヤセ稜線と急坂を下りながら進んだ先です。
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直登との分岐道近くからの眺めた六方石、後方のピークは駒津峰になります。
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この巻き道分岐から、直ぐに2~3mの岩場。
普通の山だったら
鎖かロープが設けられていそうな
下降が待ち構えてます。
これは、前回の記憶ありで渋滞ポイントだったかも。

このポイントから
ダケカンバの林を過ぎると
甲斐駒の白砂斜面を巻くルートに
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摩利支天への分岐をやり過ごした辺りから
登山路も急斜面になり苦しくなる所です。
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前方の鳳凰三山と富士山が重なるポイントあたりから
一気に山頂に向けた急坂の直登に変わります。
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この辺りから、息が苦しくなり
相方に遅れを取り始めてくる。
???? これって、いつもの標高高くなると具合が悪くなる
あれ?

この夏の白馬岳では影を潜めていた症状なんですが~。

相方さんの姿は、かなり先に・・・岩陰で下山者とお喋りしていました。
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10年前は、この逆で
この急坂で相方さん大ブレーキだったのに
今回は私がブレーキ。10年の年月は変化がありますね。
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黒戸尾根からの登山道に出合い
ハイマツ帯の中の岩を攀じ登ると山頂です。

  甲斐駒ヶ岳山頂  10:10-10:50  

北沢峠から約4時間で甲斐駒山頂に二度目の登頂。
駒津峰からは膝をかばいながらで
中々ピッチが上がらなかったが前回タイムよりは30分近く短縮
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心配された風も
西側では休息には問題ないレベルで
前回は寒さで叶えられなかったランチも
ゆっくりと景色を楽しみながらとることが出来ました。
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ランチスポットからは
鳳凰三山と富士山が折り重なる様に見えるポイント
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富士山・鳳凰・甲斐駒
一直線の位置関係なんですね。
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ランチ後は、広い山頂を探索
そして、10年振りの山頂写真を撮って頂きました。
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↓10年前 年相応に体形も変化しているようす。
何しろ、今はジジババですから (笑)

山道具や衣類も、これからの時期で
二人ともジーパンで登ってました。
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更に10年後の写真もアルバムに積み重ねることが出来ると良いですね。

それでは山頂からの展望。
朝の北岳は、逆光気味で黒いシルエットでしたが
昼近くになり山肌も分かるようになってきました。
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仙丈ヶ岳 
スプーンで掬いとった様なカール形状が良くわかります。
馬の背辺りのダケカンバ林は落葉してしまった様です。
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毎度、お世話になっている八ヶ岳
10年前には未踏の山でしたが
今は、一番身近に感じている山です。
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南アルプス自体が久々。
北アルプスのメジャーな山並みと違って
また、独特な趣きを感じさせます。
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それでは名残惜しさを堪えて下山へ

摩利支天・・・今回も膝への余分な負担を考えてパス。
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六方石・・駒津峰への稜線上に
ポツンと巨石が座っている姿は異様です。
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六方石から駒津峰の岩稜帯の急登
ふと思い出した!!
あの時、小雪が舞い始めたんだ。
寒さと駒津峰まで行けば緊張感ある登山道から
オサラバできると
必死の思いで歩いたんだ。

そんな記憶を思い出しながら
駒津峰に~

  駒津峰  12:00  
駒津峰で水休憩。
さて、定番では双児山ルートで下山なんですが
最後の下りは変化の少ない道だった様な~記憶。

それだったら、往路の展望を楽しみながら
下山する方が良いなと、仙水峠に向けて下る。
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山の景色って、太陽の位置関係で
雰囲気も様変わり。
アルプスの秋を身体に感じながら慎重に下ります。
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鳳凰三山方面も甲府側からガスが上がってきた。
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甲斐駒もガスがかかったり抜けたりの繰り返し
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栗沢山も見上げる様な位置関係まで下ってきた。
この山も南アルプス展望の山として
再訪したい山リストに加えても良いかな。
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  仙水峠  13:10  

駒津峰から1時間10分で仙水峠に
登りのタイムと変わらない時間を要してしまった。
膝をかばいながら下山が原因です。
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陽射しを浴びたゴーロ帯も
初めてかな~。
午後の陽射しで朝よりも一層
黄葉が輝いている。
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樹林帯を抜け出ると仙水小屋で水補給。
双児山より、コースタイムは少し長めでしたが
明るい紅葉の林を歩く道程は爽快そのもの~♪♪
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仙水小屋からは渓流にそって下山。
何か所かある堰堤に溜まっている水も澄んだ
とても、綺麗な渓谷で朝の印象と様変わりです。
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長衛小屋に戻ってきました。
流石に、連休最終日で
賑わっていたテン場も、朝からテントも激減。
山の連休最終日の寂しさを感じさせます。
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北沢峠にむけた最後の林道
これが以外に疲れた足には長い道のり
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  北沢峠  14:10  

山頂から3時間と20分で戻ってきた北沢峠
帰りのバスは登山者が集まったらバスが随時発車することとなっており
峠到着時に乗車を始めていたバスは
私達の二人手前で満員。

しかし、それから待つこと10分ほどで
次発のバスに乗車できました。

帰りのバスの窓から鋸岳
鹿ノ窓・・見えます?
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拡大すると・・・高さ3mほどと言われる雨と風の浸食でできた穴。
鹿ノ窓、誰が命名したんかな~。
親切にも、バスは、この展望ポイントで停車してくれます。
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その後

バスは3時過ぎに仙流荘に到着。
この時点で中央道は連休最終日の大渋滞。
(覚悟はしてましたが・・)

焦って帰っても渋滞にはまるだけなので
高遠「さくらの湯」に直行。
通常大人500円のところ、仙流荘バス停に
100円割引券があり、400円で入浴できましたよ。
この情報も、バスで案内しています。

入浴後は
152号線-杖突峠経由で富士見町
そして甲州街道経由で韮崎ICから高速に入り
双葉SAで夕食・・・・・渋滞緩和待ちで時間稼ぎです。

何しろ、小仏峠頭に渋滞30kmなんで~( ノД`)シクシク…。

今年に入って渋滞の長さが半端なくスゴイです。

今回のコースとヤマレコ記事です。

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