浅間山荘でのクリスマスイブ
ゆっくりと寝させて頂きました。

朝食は山小屋では無いので遅めの
朝7:30から
薪ストーブの暖かさと御飯・味噌汁・塩シャケ・海苔・・・純和風の朝食で
美味しい御飯をお替りしてしまいました。
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チェックアウトをすませ浅間山荘をあとにします。
宿の奥さんから新緑の季節も良いので
また、お出で下さいねと見送られましたが・・・
この時、誰もが、この後のハプニングを想像できなかったことでしょう。
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林道からチェリーパークラインにもどり
今回、二回目の車坂峠に向かいます。
昨日と違って、標高が高くなっても周囲の視界は良好
峠近くの展望ポイントでも、八ヶ岳稜線からアルプス稜線も明瞭
空は、高曇りだけど予報では晴れてくるはず。
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否応でも・・テンションあがってきます。
高峰高原ホテルは満車に近い状態でしたが
ビジターセンターPAに駐車。
さっそく、山支度の準備にとりかかる。

登山靴を履いてアイゼンをつけて出発しようかどうか考えていると
車中で着替えていた相方さん
「アウター・・・山荘に忘れてきたみたい・・」
言われて・・そういえば部屋のクローゼットに自分のフリースも入れたまんまだ。

やってしまった・・・・

今年は山での忘れ物がないよね・と、
つい先日の天空宴会でも山仲間と話していたのですが
最後の最後で・・やってしまった。

冬山、アウター無いと
やばそうなので
履いた登山靴を脱いで
浅間山荘に戻ることに・・・

山荘のスタッフも吃驚したでしょうね(笑)

このハプニングで約1時間近いロスで
予定していた出発時間が大幅に遅延。

本日のルートは表コースで
トーマの頭から黒斑山、そして蛇骨岳まで予定していましたが
午後1時をタイムリミットとしてスタートすることとしましたが
なんとか当初の目的である蛇骨まで往復できました。

本日の登山ルート↓

それでは・・・本編



  車坂峠           10:00  
予定では9時出発が約1時間遅れの10時に。
このルート、過去には
ゆうゆう隊と積雪時に(この時は相方参加せず)
夏に水ノ塔・篭ノ塔登山後にダブルヘッダーで
相方とトーミの頭まで登っています。

比較的標高差もなく
短いルートなんですが、
行動のリミットを午後1時として登山開始。
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積雪量が少なくアイゼンが必要なこともありませんが
今シーズンの冬山にむけて履き慣らす目的でアイゼンを装着(10本歯)。

登山路は車坂山までの緩やかな登りから始まり
そして鞍部までの急坂を下る。

そこからが本格的な登り道となります。

まだ、岩混じりの雪なので歩き辛いですが
岩にアイゼンをひっかけない様に登っていきます。

出発して30分程で
景色の良い開けたガレ場で小休憩。
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ここからは八ヶ岳をはじめ遠くアルプスの峰々を一望できます。
相方:あたしゃ~、ここだけで十分じゃ~

ガレ場をぬけると背丈の低いシラビソ灌木帯に
次第に周囲のシラビソの枝も白化粧。
そして日影にはいると一気に空気が冷たく感じる。
登山道の積雪量も多くなってきた。
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ひさしぶりに耳にする
グイッグイッっと雪を踏む度に聞こえる
小気味よい音とともに標高を稼いでいく。

ガレ場から20分程で
こんもりとした林の先に緩やかな山容の浅間山が見えてきた。
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そこからひと登りでピークを越した場所が「槍ヶ鞘」
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目の前にはトーミの頭に向けた急登が待ち構えている。
ここも一気に登っちゃいますよ~。
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  トーミの頭           13:05  

車坂峠から約1時間と少しでトーミの頭に到着。
浅間山の雪は前の週の暖かさで溶けてしまったのだろうか
地肌が少し見え隠れしている様な白化粧。
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遠く金峰から瑞牆にいたる稜線の先に富士山の姿も遠望できる。
この角度、2ヶ月前の男山からの眺望をほぼ同じ
とすると、手前の稜線のどちらかが天狗山-男山の稜線なのだろうか。
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トーミの頭からは外輪山の淵を辿るルートとなる。
北側に位置する黒斑山までは、あと少し。
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その先には蛇骨・仙人・鋸、そして、Jバンドへと続く外輪山
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まずは、黒斑山に向かう。

そのルートの殆どは展望の無い林の中を上っていくが
(別け路でガレ場経由のルートもありますが、林に再合流)
火山活動を監視するライブカメラや避雷針の脇を通りるぎると
黒斑山山頂に辿りつく。

  黒斑山           11:30-11:37  
トーミの頭からは25分ほどで山頂に。
ここはシラビソ林の一部を切り取られた様な場所で休息をとるには広くない。
展望も限られているので休息ポイントとしては、先ほどのトーミの頭か
この先の蛇骨岳が望ましい。
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ここからは浅間山の噴煙の状態も良く分かる。
現在、警戒レベル2(火口周辺規制)で火口外輪の前掛山も
入山規制中です。この噴煙をみると暫くはないな~。
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黒斑山でチョイ休みをして
今日は予定通りに蛇骨岳まで進むことに。

黒斑山山頂からは暫く外輪山の林の中を歩き標高を下げていきますが
途中から浅間山を一望できる林の外のルートに変わります。
ここからの景色も良いのですが帰りのルートで紹介しますね。
蛇骨岳が近くに見えてきました(中央部)。
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  蛇骨岳           11:55-12:20  
黒斑山から20分程で蛇骨岳。
13:00タイムリミットから、かなりの余裕で到着しました。
そして、こちらは
浅間山を中心に大きく廻りこむ様な角度となり
これまでと違った景色となります。
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ここまで歩いてきたルート
トーミの頭・黒斑山も一望でできる。
朝には高曇りだった空も濃い青空となってきた。
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そして、ここからの眺望は四阿山
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そして草津白根山も間近に一望できる。
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トーミの頭(切り立った崖の上)の先には
午後の冬の陽射しをうけて白く輝く赤岳
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前掛山への登山路が薄らとみえる。
流石に登山者無し。今日の噴煙も流されることもなく、あちらの稜線部も
風の弱い上天気なんだろうな。
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※ この先の写真に斑点がついています。蛇骨岳でレンズ交換したときに
ゴミが撮像素子についてしまった様です(泣)。お見苦しい写真ですが・・

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お昼近くになっても
お腹が空かない。
何しろ、今朝の朝食は遅い時間のうえ
タップリと御飯をお替りしてしまったので・・。

ひと時、蛇骨からの眺望を楽しんで
トーミの頭に戻ることに。

とはいっても浅間山荘で買ったカリン糖饅頭でエネチャージ!!
これ!!美味しいです。
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この外輪山稜線・・高度感ありますが
気持ち良いルートなんですよ。
以前、ゆうゆう隊とランチを食べたのは
この辺りだったかな~。
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浅間山を眺めながら・・しかし、足元には要注意です。
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 午後になっても天気の崩れる様子は無し。
青空の濃さは、時の経過とともに
より濃くなっている様だ。
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黒斑山と富士山のツーショット。
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いよいよ、パノラマ稜線ルートも終盤
この後はシラビソの林の中に
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黒斑山山頂には先ほどよりも登山者が多く混み合っていたので
そのままスルー~。

トーミの頭への下りにガレ場への別け路があります。
ここは正規のルートではありません。
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  トーミの頭           13:05-13:20  

戻ってきました。
ここでコーヒータイムと簡単な軽食。
この時間帯、まだまだ登ってこられる方が多いです。
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そして、北アルプスへの日差しの角度が変わり
朝よりも山の陰影が明瞭になってきました。
槍穂の峰々
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(右)鹿島槍(左)爺ヶ岳・・劔岳と山稜が被っているかも
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トーミの頭のお隣に剣ヶ峰
な~んか、登れそうな気がするんですが・・
登山ルートは地図にない山です。
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この展望はズッと観ていたいところですが
翌日には仕事が控えているので関越道渋滞する前に帰宅したいとこと
中ルートを使って・・・
表ルートの誘惑に負けてしまいました。
北アルプスの絶景をみながら下山します。
おや?! サンタクロースとトナカイが下山中。
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ガレ場の展望ポイント・・・最高です。
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ここからはトーミの頭よりも北側の山々も遠望できます。
左から五竜、唐松、白馬三山かな。
八方尾根も明瞭ですね。
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  車坂峠           14:12  

トーミの頭から50分で下山。
朝のハプニングを忘れてしまう
今シーズン初めての雪山と白峰の大パノラマをエンジョイさせて頂きました。
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この山域、まだまだ楽しめそう山がありそうで
次回は、浅間山荘さん宿泊プランでリピートしたいですね。
警戒レベル・・下がれ!!

おまけ

この日は高尾山でのダイヤモンド富士週間の最終日
12/25は富士山周辺に雲一つなく絶好のダイヤモンド富士だったとか。
ほぼ、同時刻
こうち隊は黒斑山からの帰路で圏央道狭山PA近くを走行中。
ダイヤモンド富士を北北東方面から眺めてサイドビュー写真です。
スマホ写真なのでご勘弁ください。
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もうひとつ・・

ブログ開設して10年目の2016年も
残すところ一日。
今年も多くの方に訪問頂き
そしてコメント頂き有難うございました。

以前の様にタイムリーにブログ更新できる様なパワーがなくなりましたが
山登りだけは続けたいと思っています。

来年もよろしくお願いします。

皆さん、良いお正月をお迎えくださいませ。
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ところで、この日の天気は暖かく
この写真にある様にアウターは
必要無し。

浅間山荘には下山後で良かったみたい。
来年も
忘れ物に気をつけましょう