東京オリンピック 8/8に閉幕しました。
開催にあたっては、賛否色々とありましたが、この2週間にわたるアスリートの活躍にくぎ付けになったし勇気つけらた2週間でした。

さて、そのオリンピックの開会式の日(7/23)に谷川岳に久しぶりに登ってきました。
過去に天神尾根、西黒尾根、そして2015年に天神尾根から土樽までの縦走など、3回登っていますが。
今回は、西黒尾根から再び、谷川岳を目指します。山行記録は、ヤマレコより。

谷川岳 - 2021年07月23日 [登山・山行記録] - ヤマレコ (yamareco.com)
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 AM5:33   谷川岳ベースプラザ  
 前日の夜に赤城高原SAで車中泊し谷川岳ベースプラザに5時過ぎに到着。ここの駐車場は24時間営業しており助かります(車中泊されている方もいました)。
 トイレを澄ましてベースプラザを出発。既に日の出タイムはすぎていますが山の朝は眠りの中。
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 ベースプラザから続く車道を登り進むと最初のカーブのところで
 前方頭上には霧に覆われた天神平駅。今日の復路はここのRW駅を使う予定。
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 AM5:45   西黒尾根登山口  
 更に、ヘアピンカーブの車道を2回折り返した場所が西黒尾根登山口。
 ここで、後続の登山者をやり過ごして
 今日は、ゆっくりと登ることに。 前回、9年前に登った記憶では、ラクダの背から先の後半がキツカッタ記憶。なるべく、ラクダの背までの前半で体力を温存しようと年を重ねたなりの知恵です。
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 登山者の流れも切れたので、いよいよ、西黒尾根に取り付きます。
 そう、躊躇した理由の一つが、いきなりの急登が待ち構えているんです。
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 一定のペースを保ちながらの登り進むと見覚えのある鉄塔の脇を通過。ここで、休憩していた先行の若者グループを抜きさる。 ここから先は、傾斜も若干ゆるくなり次第にピッチも早くなる。相方さんを先行させると更に早くなりそうなので自分が先行することに。
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 AM6:32   1130m地点  
 ベースプラザから1時間で最初のピーク超え1,130mポイント。コースタイム1時間25分なので知らず知らずのうちにペースを速めていた様だ・・・・これが後に仇に。
ここから、谷川岳山頂まで3時間。・・とすると9:30には山頂予定。しかし・・・・。
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 このポイントから少し下ります。その先は更に樹林帯が続く。樹林帯の先に霧に覆われて微かにみえる尾根筋はラクダの背あたりだろうか。下り路は直ぐに終わり、再び登り返し。ただ、樹林帯の登りなので暑さもしのげる感じで体調も良好。
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この樹林帯を40分ほど登ると森林限界を外れて、一気に南側の展望がひらけた大きな一枚岩にでる。前方に西黒尾根と並走する天神尾根ルートの出発点である天神平駅が遠望できる展望ポイント。数人の登山者が休んでいましたが、夏の陽射しが・・とにかく、暑い!!
 木陰を求めて先に進むことに。
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 一枚岩を遠巻きにうかいし尾根筋に登ると反対側の山斜面から涼風が吹き上げてくる。ただ、休める場所もなく、そのまま進んだ先に鎖場渋滞。 ここで一息つく。
 自分達の番になって、10m近い岩盤を一気に登る。そして、登った先も岩稜の伝い歩き。左右はスパッときれており気をつかうポイントが続きます。
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 このあたりから、次第に足が先に進まなくなってきた・・・暑さ??
 時折、吹き上げる涼風に助けられながら、先行する相方さんを追いかける。
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 第二渋滞ポイント。こんな時、渋滞ポイントは助かります。
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 AM7:56-8:15   ラクダの背  
 ラクダの背に到着。ほぼほぼ、コースタイムの所要。いや、渋滞が2か所あったので早かったかも。
 体調は? 今一つ!! 
 そこで、このルート後半の難所に備えて休憩を長くとることに。
 本日持参した自家製カリカリ梅で塩分補給とアミノバイタル。 
 それでも、中々、腰があがらず、目の前を通過する後続の人々をやり過ごす。
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 マチガ沢の霧と涼風
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 そして、飛び交うトンボと後半の登り。前方のピーク(ガスが掛かり始めたポイント)ガレ沢の頭をぬけると稜線はガスの中。夏の陽射しから解放されそうだ。そこまで登れば・・。

 結局、ここで20分近く休んでしまった。
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ラクダの背から下った鞍部がラクダのコル。
ここで、デカザックを背負った女性を含む若者パーティに先を譲ってもらう。
彼らは、谷側馬蹄形ルートの予定とのこと。 デカザックを背おって、この急こう配を登れる若さが羨ましい。

鞍部からの登りは、これまでの様にはっきりした道がついているわけでもなく、マーキングされた岩をたどりながら登り進む急斜面。時折、手をつかいながらよじ登る様なルートで、ここでの体力消費と直射日光はキツかった。

ガレ沢の頭まで登りきり、後方を振り返ると、先ほどの若者パーティーが、この急登の途中で休憩していた。リーダーのペース配分もしっかりしており好感をもてた若者達だった。
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ここで、相方さん
お腹が減って力が入らないシャリバテ警報発令。
ガレ沢の頭から暫くは標高差の少ない登山路が続くので、休憩できる様な適当なポイントで早めの軽食タイムをとることとした。
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 AM8:50-9:00   1660m地点(小休憩-行動食)   
 登山ルートから少し外れた場所でお握りタイム。
 水補給も十分にとり、空を見上げると
 お~!!
 青空が・・、先ほどまで灰色のガスの中にいたトマ・オキの耳も、その姿を現してきた。
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 そして、東方に視線をむけると朝日岳・笠ヶ岳・白毛門の山容も明瞭に。
 先ほどの若者パーティーの明日の周回ルートの峰々だ。白毛門までの木の根っこに覆われた悪路が思い出させる(2016年白毛門・笠ヶ岳)。
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 小腹も満ちたので出発。この時点で、既に時計は9時を廻ってしまった。
 コースタイムからは大幅に遅れてしまった様だ。
 ↓前方左手の大きなコブ岩は、ザンゲ岩。
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 そのザンゲ岩の手前には、こんな難所を通過しないと!! 
 氷河の爪痕と言わるれ、広い一枚岩。 
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 こんなオフザケしていますが、この周辺は蛇紋岩で形成されており滑りやすいので注意が必要です。

 AM9:30   ザンゲ岩  
 ようやく、ザンゲ岩まで登ってきました。
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振り返ると、ラクダの背からの急登を一望できます。
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 ラクダの背。
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 次第に谷川岳山頂が近づいてきました。
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 お~!! 見覚えのある指導標。これを通過するとトマの耳は、もうすぐ。
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 肩の小屋からのルートと合わさるとトマの耳の様子も伺えるような距離に。
 予想はしていたけど、山頂は登山者で大混雑している様子。谷川岳ロープウェイで登ってきた人達に先を越されてしまった。
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 AM10:00   トマノ耳(通過)  
 結局、トマノ耳は人が多くやり過ごすことに。本命の谷川岳山頂(オキノ耳)に直接進む。
 ところが、トマノ耳との鞍部に下る途中で足に変な痛みが発生。同じくして、相方も足が痙攣しはじめた。鞍部の邪魔にならない場所で様子見の休憩。幸いにも5分間ほどで二人とも回復したが、今日は久ぶりの夏山登山で身体が追いついていないと改めて実感。
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 そういえば、この数年は夏の時期には殆ど山に入っていない。まして、日本の山でも急登で有名な西黒尾根(↓写真)。ちょっと、計画が無謀だったかな。
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 AM10:36-11:04  谷川岳(オキノ耳) 昼食  
 谷川岳ベースプラザから、何度かの休憩含めて約5時間で谷川岳山頂に登頂。
 トマノ耳ほどの混雑した状態でなかったのは救いだった。
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 山頂標から数m先にランチとれる場所を確保して、とりあえず登ってこれたことに感謝のランチタイム。涼しく柔らかい風が心地良い山頂。そして、ここもトンボが多く飛び交う。なぜか秋の装いにも近いのかな。 
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 家族連れの登山者も多くなってきたので、山頂では30分ほどの滞在時間で下ることに。
 鞍部で、下りてきた山頂を振り返ると夏空に聳える緑の尖峰。
 大変な登りだったけど、この景色だけでチャラ。そして、この周辺にはお花畑が広がっています。
 夏の高山植物、懐かしい。 花の名前は、忘れてしまったものが多かったけど。花の写真は、西黒尾根で撮影した花達とあわせて最後に紹介します。 
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トマノ耳は、先ほど以上に混み合っていたのでパスして、そのまま肩の小屋に下る。
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ここまできて、今日は平日なのに・・なんで登山者がこんなにも多いんだ?
その答えはオリンピックであることにきがつく。今日は金曜日だけど祝日になっていたんだ。
なるほど、登山者も多くなるわけだ(祝日のRW営業は7:00から)。

肩の小屋の広場も、登山者でいっぱいなので、そのまま下山。
秋を思わせる様な空の雲を背景に緑の熊笹絨毯と薄黄色のコバイケイソウ。
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その緑の裾野は、上越国境の峰々へと続く。
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この天神尾根の中腹ポイントには、ひとつの大きな岩棚がある。
本日のお目当ての一つ。
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 AM11:53-12:00   天狗の留まり場  
 大きな巨岩が座った場所、天狗の留まり場に下りてきた。
 WEB情報なんで真意のほどは定かではないですが、大河ドラマ「晴天を衝け」のロケ現場になった場所だとか。渋沢栄一(吉沢亮さん)といとこの尾高惇忠(田辺誠一さん)の旅のシーンです。そこで、こんなシーンがあった様ななかった様な。晴天を衝いてみました・・(笑)
 周りの反応は何もなし。。。。
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留まり場から、更に下っていくと家族連れのグループが続々と登ってきます。
中には暑さで気分が悪くなった子供達もいて、ちょっと、可愛そうな気持になります。
まだまだ、標高差を登っていかなければならない。 山が嫌いにならなければ良いけど。
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熊穴沢避難小屋まで下ってくると、陽射しは樹林帯で遮られ漸く解放された感じ。
谷川岳山頂も、まだ、その姿を現してくれています。
こんなに機嫌のよい谷川岳は初めてです。

更に歩き進み、RWの機械音が聞こえたら天神平駅。
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 PM 1:00   RW天神平駅  
 山頂から2時間で天神平駅に到着。
 既に下り待ちの行列が100mほどできていました。今の時刻で、この行列。この後はもっと長くなるだろうな。↓下りRW待ち行列から見上げる谷川岳。
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 20分程の待ち時間で、RWベースプラザに下りてきた。
 そして!!
 到着して暫くして館内放送で
 雷雲が近づいてきたので、RWは下りを休止中とのこと!!
 ラッキー!! 滑り込みセーフ。

 夏山は、これがあるから怖い。 夏山は午前中活動が必須であること、あらためて認識。
 今、この時間帯で登っている皆さんの無事を願いつつ帰路に。


 その日の夜のオリンピック開会式。
 相方は、入場行進前でダウン。
 自分も、なんとか、聖火まで目をあけてましたが・・・


(写真)1
 ヒメシャジンン、タテヤマウツボクサ
 ハナニガナ、クマガイソウ
谷川岳 花1

(写真2)
 ミネユキソウ、タカネコンギク
 ミヤマウイキョウ、シモツケソウ
谷川岳 花2
(写真3)
 ミネユキソウ、ミヤマアキノキリンソウ、エゾアジサイ
谷川岳 花3
 
 















6月に入ると
横岳のツクモグサが気になってくる。横岳へ一番早く登れるルートは海ノ口から杣添尾根ルート。
そのルートのネット情報によると以前は森林限界近くで巻いていたルートから冬季ルートを夏道に整備した様だ。過去2回、この6月に杣添尾根を登ったときに、この巻き道は腐った残雪に足をとられ悪戦苦闘した記憶もあり、新しい路を歩いたみたい衝動もあって、晴れ予報の平日金曜日に休みをとって向かうこととした。 なぜ、平日かというと、海ノ口の登山者駐車場は駐車可能台数が少なく過去2回は駐車することができす周辺に路駐させてもらいました。ただ、このエリアは別荘地でもあって路駐には厳しい区間。たしか、下山すると車には張り紙もされてしまった苦い記憶。そんな理由で平日登山に。


しか~し、タイトルにある様に
平日でも朝の5時を過ぎると駐車場は満車でした。
読みが甘かった・・・。

ということで、前置きが長くなってしまいましたが
今回は横岳はあきらめて、昨年の9月に登ったばかりでしたが
困ったときの八ヶ岳定番ルート、天女山駐車場から権現岳に登ることに。

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天女山駐車場から権現岳ピストン - 2021年06月11日 [登山・山行記録] - ヤマレコ (yamareco.com)

 AM6:34   天女山上駐車場  
天女山駐車場には先着の車が4~5台。
権現岳には、編笠山経由で登れる観音平駐車場があるが
こちらのルートは地味に長いのか、いつきても、余裕で駐車が可能。
山に登り始めて、八ヶ岳デビューは、2009年にこの駐車場からでした。
八ヶ岳-権現岳('08-09-28) : 日々是好山歩き (livedoor.blog)
 
 駐車場傍の登山口からは、直ぐに林の中に続く緩い斜面の登り道。
 まだ、朝も早いのにジージーとハルゼミの鳴き声がコダマする新緑の森には、
 ところどころに咲くヤマツツジ。緑の中の朱色の花のコントラストが美しい。
 先ほどまで、目的地に登れなかったことでモンモンとしていた気分も一気に晴れやかに。
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 確かに、杣添尾根は近いけど森林限界までは鬱蒼としたシラビソの森なんで、このルートの様な明るさと爽やかさはないかもしれない。まあ~、考え方次第で本日の転戦も良しとしよう!!
 10分ちょっとで天の河原。ここにはオキナグサが数株自生していたのですが、その形跡をみつけることができず。もしかして、盗掘されちゃったの??。

 天の河原を通過しても、急坂はなく快適な路が続きます。
 20分ほどすると、ベンチにある開けた場所に。
 ここから、前三ッ頭・三ッ頭・権現岳が目線のはるか上に眺めることができます。
 凄く遠くに感じますが・・・
 前三ッ頭までの急登を乗り越えれば、なんとかなるルート。
 (といいながら、この急登で体力をつかい果たしてしまうわけだけど)
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 さらに、進んでいくと その壁の様な急登が眼前に。
 標高1900mを超えてたあたりからが本格的な登りとなり、ここから標高差500m近くを一気に登るとことになります。
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 標高2000mの指導標を通過。
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 2000m指導標から約30分で、「ここが一番きつい」の標識。
 この直登は何度か登っているが、ここで「きつい」と感じたら・・・この後もきつい。
 3年前の夏がそうだった。そして、権現岳は断念して三ッ頭で敗退。
 昨年の9月は、そのリベンジ登山。定年後から走る時間を多くしたことで何とか以前に体力近くまで復活した。そして、今日。
 まだ、余裕あり。 
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前三ッ頭がみえてきた。ここで、ひと呼吸の休みをいれる。写真は載せていませんが展望の良い場所。
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そして、更に30分登ると前三ッ頭に到着。

 AM8:45   前三ツ頭  
 前三ッ頭でも、標高は2300m超え。今シーズン初めての2000m超えの山。
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 富士山展望のお立ち台も健在。ここは、お気に入りの場所で毎回お立ち台写真を撮っている。
 ネっ、良い写真でしょう~♪♪
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 南アルプス展望スポットでもあります。
 右手から仙丈ヶ岳、甲斐駒、アサヨ峰を挟んで北岳。
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さあ、ここから
 三ッ頭まで、コースタイムで50分。あと、ひと踏ん張り。
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ざれた斜面を登る詰めるとシラビソの森の中にはいっていく。それほどの急登ではないにしても、地味な登りが続く。
前方の樹々の隙間から空がみえてくると山を西側に少し巻く道に。
すると、一気に展望が開ける。
編笠山を見下ろす位置まで登ってきました。青年小屋の青い屋根も。
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 編笠山の後方地平線には御嶽山。 そして、中央アルプス。
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 そして、北アルプスの主役、槍穂の稜線。
 まだまだ、涸沢にも雪が残っています。
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 AM 9:27-36   三ツ頭  
 観音平へ下る分岐をやり過ごすと
 出発から約3時間で三ッ頭まで登ってきた。今日も期待通りの展望!!
 毎回、この展望をみせられると(左から、ギボシ、権現、阿弥陀、中岳、赤岳)
 ここで良いんじゃない・・と・・いつも、思ってしまう。
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 10分ほどの休憩をとって、権現岳に向かう。
 ・・そして、このあたりから
 脳裏の中で思い出したこと。相方さんの鬼門ルートは、これから先の登り。
 そう、過去2回、この先で足を攣った経験が。そして、それは現実に。
 ↓ 赤岳をバックに笑顔の相方さん。
 この30分後には苦悶の顔に。
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三ッ頭からハイマツを抜けてザレ場を鞍部まで下ると苔むした林の中に
そして、再び最初の登りで発見した今シーズン初めてのミヤマキンバイ。
昨シーズンはステイホーム状態だったので久方ぶりです。
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カメラを弄っているうちに相方との距離は開いていく。今日は・・調子良いのかな??
この時は、そう思った。
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ところが、その先の第二急登斜面を登っている最中に・・・ついにやってしまった。
↓写真の直後。右太ももに痙攣発生。
登山道の傍らに座って、マッサージを繰り返しながら、この後は亀さんが這って歩くような登り。
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 最大の難所は、こちらの鎖場。
 ここまで登ったきていたところで最悪のコンディションから回復してきていたので
 なんとか、クリア。
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 その後の急斜面も、一歩一歩、足に負荷をかけない様に。
 目指すは、指ハートマークの権現岳山頂。
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 AM 10:36-11:45   権現岳 (ランチ)  
 出発から4時間で権現岳へ。今日は、相方の足も今一つなので岩場山頂はパス。
 いつもの権現小屋上のランチスペースへ直接向かう。
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 この権現岳稜線には記憶に残るハクサンイチゲの花が咲いています。
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 そして、定番スポットに。ここからは権現岳と富士山のツーショットに、
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 北側には、南八ヶ岳の峰々を一望できます。
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 今日予定していた横岳から三叉峰、石尊峰にかけての稜線。
 この時期には天空のお花畑。明日からは、雨予報が続き今シーズンの訪問は時期を逸してしまったかな。
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 そんな景色をみながら食事をしていると
 後方にいた一人の女性から、山の名前を尋ねられた。
 私達の先着だったひとで、山を眺めながら佇んでいた方。
 お話をしていると、ほぼ地元の北斗市の方(以下、北斗さんと仮呼称)。
 自分達は八王子からだと言ったら・・な・なんと、八王子にも十年くらい住んでいたと。
 更に驚くことに、我が地元のご近所さんだったと。
 
 山に登ってくると、色んな人に逢えるんですね~。
 (かつて、キルトをまとった怪しげな私の会社のOBさんにも、この山でであった)。

 そして、ここで一人佇んでいたのには理由があって
FBでのお友達が、今日、硫黄岳山荘から赤岳を超えて権現岳まで登ってくるのを待っていたとのこと。
そんな話をしていると、権現岳からキレット方面にかけられた長いハシゴを登ってくる方を発見。
そう、北斗さんの待ち人の到着でした。この方、近畿からの遠征したとのこと。
朝立ちで、お昼前にこの時間で権現岳まで登ってくるとは
かなりの鬼足の男性でした。 ↓ 北斗さんと記念のショット。
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北斗さんとは、FB友達に登録してもらい
私達は一足先に下山することに。

1時間の昼休み休憩でスッカリ足の状態も回復した相方さん。
この後も、下り足君は元気そのものでした。
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三ッ頭を通過し、前三ッ頭。
自分は、この景色が開放感もあり大好きです。
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 AM 12:51   前三ツ頭  
 前三ッ頭では、朝には気が付かなかった岩陰にコイワカガミ。
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 そして、体力試しの下り道も
 笹道の優しそうな路にみえてくるではないですか。
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 ただ、曲者が
 この丸っぽい小石。八ヶ岳が火山帯として活動していた古の時代の噴出物(軽石)なのか、下りでは足がとられます。何度か、イナバウアー状態に。
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 麓に下りてくると、朝よりも更に鮮やかなヤマツツジの花。
 今シーズンは、2月に北高尾でみたミツバツツジから、アカヤシオ、シロヤシオ・・そして、ヤマツツジと初春から初夏まで目を楽しませてくれた。
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 AM 14:19   天女山上駐車場  
  山頂から約2時間半で駐車場に到着。昨年の秋の権現岳では、膝痛で下りのスピードがあがらず
3時間超える亀下山でしたが、今回は治癒した膝も快調に下りてくることができました。
・・・ただ、これだけが気になりましたが・・。
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  山頂でランチを食べているときに気が付いた登山靴の異変。
  なんとか、麓までもってくれました。
  何足か購入した登山靴の2代目。ソールも張り替えたり大事にしていたのですが
  ついにご臨終でした。
 登山を始めて数年にわたって当時は日帰り登山主体の私達のギアとして活躍してくれたヤツでした。
 長い間、ご苦労様!!
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目的の山には登れることはできませんでしたが
天候に恵まれ
そして、山頂で新しい山友達もできて
充実した一日でした。


・・・・、
 その後、関東地方も本格的な梅雨シーズンにはいり
 山には一か月近く、ご無沙汰しています。

今週末の天気も☔。 晴れてくれないかな~。

久しぶりの富士五湖山行。
今シーズンの初山行は、御坂山と清八山を廻る御坂山塊の稜線歩き。
未踏エリアの旧御坂峠から清八山を結ぶ線つなぎ目的です。
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御坂山・清八山 - 2021年05月30日 [登山・山行記録] - ヤマレコ (yamareco.com)

早朝4時半に河口湖湖畔 大石公園。日の出の写真でも撮ろうと朝早く自宅を出発したのですが、この朝は残念ながら朝焼けとはなりませんでした。
5月末ともあって富士山の雪も随分と解けちゃいましたね。今夏は、富士山は開山するんでしょうか。

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 AM5:55   三つ峠山登山口 駐車場  
オルゴール館近くのコンビニで朝食をとって新御坂トンネル入り口の駐車場に到着。
6時前ともあって駐車場第一号と思いきや、すでに3台の車が駐車。日の出時刻も4時半となり
6時は、既に山登りスタートには遅い時刻なのかな。
駐車場の向いが登山口。ここから、旧御坂峠に標高差500mを一気に登るルート。
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このルートを登るのは11年前の冬以来の2回目。雪の山行でした。
御坂黒岳 2010.01.17

今回は、登りはじめの杉林の植林地帯をぬけると初夏の緑に覆われた登山道。
急登で息も上がるが緑が眩しく心地よい。
標高差500mは、細かな九十九折れ道の連続で足への負荷は大きくなく一定のペースで登ることができます。
11年前に撮影したポイントが脳裏に。そこでシャッターを押した写真が↓。
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そして、11年前の写真。向かって左側の木が同じもの。
人の記憶って、凄い!! これは、偶然なのか・・・デジャブなのか。
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この撮影ポイントから少しで御坂山塊稜線に。
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 AM7:10   御坂峠  
駐車場から登ること1時間15分で旧御坂峠に。
この峠は、鎌倉往還御坂路のルート上にあって、御坂の名は日本武尊が東国遠征の際に越えたことに由来。ここまでの登山道には石仏や石の道標みたいなものが歴史を感じさせる。
廃墟となった御坂茶屋、どのくらい前まで営業していたんだろうか。
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 峠には満開直前の大きなヤマツツジが彩りをそえる。
 ここも、かつては展望の良い峠だったんだろうか。
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峠を右折して稜線道を登る。ここからは御坂山までコースタイムで40分。
峠から第一のピークを超すと緩い下り。
そして、再び、登り・・・
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すると、突然に鉄塔があらわれ展望がひらける。
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ここからの展望は二重丸!!。富士山に少し雲もかかり始めましたが、絶好のビューポイントです。
(電線が邪魔ですが。)
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 その鉄塔の坂を登り切り、緩い稜線道を進む。この周辺はブナ林でしょうか?
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 こんな、ブナの巨木が。
 ブナの巨木って、樹齢以上にその景観に生命力を感じさせます。
 エネルギーをわけてもらって先に進む。
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 AM7:41   御坂山  
 御坂山に到着。旧御坂峠から30分足らず。
緩やかな山頂ですが周囲は新緑におおわれて眺望はありません。
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 御坂山からは、急な下り道が続く。ここまで標高を稼いだのに勿体ない気持ちに思うことは毎度のこと。これが稜線縦走の宿命なんで。
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 標高さがるとヤマツツジの朱色の花が目立ちます。
 先月には赤や白と咲き誇るアカヤシオやシロヤシオを楽しんだのですが
 新緑の中にポツンと咲く朱色の花も綺麗です。
210530-075036
 天下茶屋方面からの登山者グループとすれ違う。・・、こんなマイナーなルートを歩く人達もいるんだ・・・なんて、他人事の様。とにかく、人の往来の殆どないルートと時間帯。
こんなご時世だから仕方がないよね。

振り返ると、先ほど通過した御坂山らしき山。随分と下ったもんだ。
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 AM8:11   御坂峠  
 天下茶屋へ下るポイントが御坂峠。
 この真下を御坂トンネルが通っている。ヤマレコの地名では、ここが御坂峠で私達が登ってきた旧道を旧御坂峠とわけている。
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 AM8:44-8:55   八丁峠  
 御坂搭からは急登はなく緩い坂道が続く快適な路です。
 30分ほど進むと再び鉄塔が現れます。道標は見当たらなかったのですが、ここが八丁峠。
 登りだして2時間経過したので、ここの展望ポイントで休憩。
210530-084213
これまで歩いてきた稜線。奥の山が黒岳。その手前が御坂山かな。
富士山には雲がかかってしまいました。
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 そして東側には三つ峠山の電波塔。こちらにもガスが掛かりはじめました。
 今日の天気は、午後から下り坂なんでお昼には下山する予定です。
210530-085142
 10分の休憩後、更に進む。
 暫く登り進むと登山道は露岩が多くなり緩い稜線が狭くなってきます。
 この周辺が八丁山。
210530-090607
 この周囲にはミツバツツジも多く咲いていました。今年は、2月に北高尾での初見参いらいミツバツツジは長くみたな~。
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 樹林の隙間から、新御坂トンネルから一宮につづく国道を見下ろす。
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 国道の傍に、一昨年前まで次男一家と休憩していたお土産屋。
 ここのトウモロコシは美味しかったな。
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 AM9:12   女坂峠分岐  
八丁山から女坂峠分岐をやり過ごす。女坂峠へは破線ルートで笹子峠へとつながる。
210530-091241
清八山に近づくと尾根に立派な石垣。こんなとこに、何かあるのか?
建物がたっているわけでもなく、石垣も遺物の様に古いものでもなく不明。
その石垣を巻きながら進むと、
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清八山から三つ峠山へのルートに合流。
ここを左折すると清八山。復路は、再び清八山から、この道を下り三つ峠山に進むことになる。
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 AM9:37-10:07   清八山  
 清八山に到着!!
 ここでアクシデント!!
 山頂へゴツゴツとした岩をよじ登る最後のひと登りで、頭を岩にぶつけてしまった。
 手で頭をさわると・・・血が・・・。
 幸いにも、擦り傷でコブもできていない。帽子を被っていなかったのが敗因かな。
210530-095341
秀麗富嶽十二景の清八山で、頭の治療をしながらランチ。
意気消沈のお昼ご飯でした。
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清八山から黒岳、そして歩いてきた尾根。左手に雲をかぶっている富士山。
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 黒岳の北側には尖峰の釈迦が岳。
210530-095456
  約30分のランチ休憩の後に復路へ。
  先ほどの分岐を三つ峠山方面に進むと
  大幡八丁峠。ここで、三つ峠山への登山路から離れて清八林道へ。
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この林道歩きで金ヶ窪登山口(かねがくぼとざんぐち) へと下っていきます。
この林道で、アサギマダラを数匹みかけました。
中々、枝にとまってくれなくカメラにおさめることができず残念。
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 AM10:40   金ヶ窪登山口  
 三つ峠山へ最短で登れる金ヶ窪登山口。
 駐車場は満車、周囲の車道まで車があふれていました。
210530-103911
さて・・・この駐車場からスタート地点までの車道歩きが長かった。
1時間ちょっとの車道歩きは、さすがに足にきた。
そんなヘロヘロ歩きを見下ろす猿達。山で猿をみたのは針ノ木以来かな。
あの時は、猿の惑星に迷いこんだ様でビビリましたが。
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 午後近くになって富士山にかかった雲も更にあつくなり残念な景観。
210530-113144

 AM11:50   三つ峠山登山口 駐車場  
 ゴール間近。稜線の鞍部あたりが旧御坂峠だと思われる。
 それにしても長かったアスファルト道。アスファルトの照り返しも疲れを助長させた様で
 やはり、山道が良いな。
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 御坂山塊 線つなぎの山旅
   今回の御坂山・清八山で、御坂山塊で未踏ルートは
   大石峠ー黒岳
   鍵掛峠ー王岳ー女坂峠
   この二区間。

   夏には、しんどくなったので秋以降かな~。


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